トータルバレーボール
トータルフットボールという言葉を聞いて、トータルバレーボールってものがあればそれはなんなんだろうかと夢想した。そんなフワッとした妄想を書き留めたものが本記事である。
おそらくトータルバレーボールという言葉自体流通していないし(たぶん)、その定義もおそらくない。
緩い感じで書いていく。
トータルバレーボールとは?(その1)
吾輩はトータルバレーボールである。定義は「まだ」無い。
ということで、そんなトータルバレーボールを勝手気ままに定義してみようではないか。
トータルバレーボールとは、バレーボールの本質に基づいた戦い方の総称である。
うん。なんだかいい感じだ。それっぽい。
本質
上記で夢想中の定義であるが、ポイントは「本質に基づいた」という点だ。
本質とは、物事の本来の性質や姿。それなしにはそのものが存在し得ない性質といえる。
つまり、バレーボールの本質を考えようとするときには「それなし」にバレーボールを語れないという要素が何かを考えればいいはずだ。
もちろんバレーボールをバレーボールたらしめる要素を語り出すとキリがないが、ここでは「戦い方に強い影響を及ぼす」だろう要素と、「他のスポーツとの決定的な違い」という点にスポットを当ててバレーボールの本質に迫ろうと思う。
バレーボールの本質
戦い方に強い影響を及ぼす。他のスポーツとの決定的な違い。
上記2点に絞って考えてみよう。
▶︎ローテーション
ルールとして「強制的」にポジション・チェンジを強いるスポーツは特異だ。戦術的にポジションを決めたり、ポジション・チェンジすることは他のスポーツでもある。このルールを味方につけることができるかどうかが重要であることは間違いなさそうである。
※僕の小言だが、小学生バレーの特別ルールであるフリーポジション制はバレーボールの本質を欠いていると言わざるを得ない。
ボール非保持で3タッチ内での返球
身体の一部をつかってプレーするスポーツで、ボールを一切保持(キャッチ)できないものも珍しい(しかも空中で)。さらに、ネット型スポーツの中でも、チーム内で複数回(3回以内)パスを回すことが許されている点も特異である。
9m×9mのコートに6人のプレーヤーが詰め込まれる
9m×9mという限られたコート(スペース)の中に6名ものプレーヤーを詰め込んだスポーツもなかなかない。一人あたりスペースは13.5㎡(狭)。ぶつからないように気をつけないといけない。誰のボールか判断するのも難しい。
ここで挙げた3つの性質だが、これらの性質の共通点を一言で言うなら「制限が多い。」というところである。ま〜なんとストイックなスポーツなのだろうかと思う。
だが、忘れてはいけない。創造性は制限の中から生まれるのだから。
トータルバレーボールとは?その2
ここまで、バレーボールの本質に迫ってみた!?が、ここで改めてトータルバレーボールの定義を確認したい。
トータルバレーボールとは、バレーボールの本質に基づいた戦い方の総称である。
つまり、上記で挙げたようなバレーボールの本質をちゃんと突き詰めて、そこから戦い方を考えていけば最終的にはトータルバレーボールが完成するのだ(はずだ)。
それでは結論へ。
吾輩はトータルバレーボールである。具体的なことは「まだ」ない。
僕の考えるトータルバレーボールに具体性は「まだ」ない。これから少しずつ考えていく予定である。
しかし、こうした夢想をして徒然なるままに筆を走らせてみると気がつくこともある。無駄な時間ではなかった。
なんとなく書いていて思ったのは、トータルバレーボールはバレーボールの最終終着駅なのではないかということだ。
バレーボールに関する記事を執筆しています。バレーボーラーにとって有益な情報を提供することをコンセプトにしています。