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チームスポーツにおける構造主義的アプローチ

ここ最近の僕の大好物はサッカー本だ。

色々とサッカー雑誌や書籍を読んでいる中でも結構な衝撃を与えてくれた本。

その本の題名は『「サッカー」とは何か』

なんとストレートで本質的な問いなんだろう。サッカーをめちゃくちゃ愛していないとこんなタイトルにしないし、絶対書けないじゃん。

ぼくもいつか『「バレーボール」とは何か』を描きたい。そんなことを思いながらアマゾンでポチッとな。

本書の大きなテーマは2つで、戦術的ピリオダイゼーションと構造主義。

特に強いインスピレーションを受けたのが、構造主義という概念だ。

本記事では、この構造主義について突き詰めて考えていこうと思う。


構造主義とは何か

では、構造主義という概念についてイメージを掴んでもらうためWikipediaに登場してもらう。正直、分かるようで分からないような説明かもしれないが、イメージを掴みやすいだろう箇所を太字にしておく。

(前略)原則として要素還元主義を批判し、関係論的構造理解がなされる。ソシュールが言語には差異しかないと述べたと伝えられているように、まず構造は一挙に、一つの要素が他のすべての要素との関係において初めて相互依存的に決定されるものとして与えられる。このような構造の理解においては、構造を構成する要素は、原則として構造を離れた独立性を持たない

Wikipedia『構造主義』より一部抜粋

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