【小説】 亮介さんとあおいさんとぼくと 26/30
「この人とあたしはするんやろうなって直感的におもったわ」彼女はそういった。
そのままつづけて、「別に結婚生活に不満はないし、彼のことも好きやし、でもな、それとは別の次元でな、ほかのひとはやりたいとはおもってもたら、あたしはしたいねん」と彼女はいった。
「陽子さんは、直感を大事にされるんですね」
「だいたいそういうのってお互いに感じとるってわかるんよな。まあ、いつもそうなるとは限らへんけどね。お互いに実行にいたるまでの共犯意識とかタイミングとか、そういう条件が重ならん