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夫婦のプレゼント

7年ほど前から使っている文庫本サイズの革製のブックカバー。
以前勤めていた職場の勤続十周年の記念にもらったもので、使い込むうちに柔らかく手に馴染むようになり、いくつかあるブックカバーのなかでも使用頻度も高く、それなりに愛着が湧いていた。

仕事の休憩中、気分転換に読書をすることもあり常に鞄の中に入れていたのだが、流石に角が擦り切れてきたので新調しようかと思っていた矢先、

「革製品で欲しいものない?」
と夫に質問された。

一体何を察しての質問かと驚いたのだが、よく聞いてみると結婚記念日のプレゼントを何にしようかと考えてくれていたらしい。
結婚三年目の記念日を『革婚式』というらしく、私に革製品のプレゼントを贈るつもりでリクエストを聞いてくれるというのだ。

「ブックカバーが欲しい!文庫本サイズのやつ!」
私の即答に夫は「OK」と返事をして、どんなものにするか早速ネットで情報収集している。

革婚式なんて言葉初めて聞いたけど、調べてみるとイギリスでの風習が起源らしい。
結婚十五年目までは一年毎、それ以降は五年毎に贈り合うものが決まっているようで、詳しく調べてみるとなかなか面白い内容だった。

ちなみに、二十五年を超えたところから先がジュエリー祭りになることに、夫は気付いているのだろうか。
夫婦仲良く、長生きしなきゃなぁ・・・と決意を新たにしながら、まずは夫にプレゼントする革製品を考えている最中です。

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