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〇×△から始まる物語り

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〇と△シリーズ*二つの言葉が織りなす、新しいストーリー
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#毎日更新

うみといちご

久々のデートはいちご狩りだった。 黒いTシャツで気合十分の彼女は、食べきれないほどの苺を一粒一粒おいしそうに食べる。まるで食べるのがもったいないように一粒にひとつの幸せをのせて。 いちご狩りからの帰りは近くの海辺に立ち寄った。 春先のあたたかな空気が潮風とともに波の音を静かに包み込む中、彼女はいちごを取り出した。 俺は不思議そうに彼女を見つめ 「海でいちごを食べるの?」 すると彼女は微笑んで「いちごの赤色と青い海って美しくない?広大な世界で食べると、その美味しさがより一層引

キャンドルとハリネズミの森

星明かりが舞う夜の森  キャンドルの灯りが揺らめく 魔法の中に埋もれた ハリネズミの棲家 そこには夢の世界が広がり、 不思議な生き物がたくさん踊りだす しゃべるキノコや青い目のうさぎ、 巨大なありんこに足の短い鹿 時が止まったような静寂の中、 秘密の歌が響き渡る 光と影が織りなす魔法のように キャンドルの灯りが彩る森 夜の奥深くで、 大人びたハリネズミが歌う さぁ、新しい冒険の物語へ 〇と△シリーズ 好きな言葉をお題として組み合わせ詩を作る 今日は ハリネズミ × 

ピクニックと月の満ちる夜

二人が集まればドラマが始まるようだった 方向音痴の二人の今日の目的はピクニック 朝早くから準備したおいしそうなサンドイッチをもって ハムサンドとチーズにりんご 食器と紅茶も忘れずに 支度の時間さえも笑い声に変えて お昼頃には着く予定の丘の上 大きな木が一本、周りには小さな花畑 行く前からワクワクがとまらないよ あっちから行こうよ 見て見てきれいな蝶が飛んでるよ 二人の小さな冒険が始まる 素敵なものに目移りしていたら 迷い込んでしまった森の奥深く それでも二人の笑い声は絶

ファンタジーコーヒー

一杯のコーヒーを飲む 深く苦い豆の味が口に広がり 思わず目を閉じる 閉じた瞳の中、コーヒーから虹が生まれた 私はその虹を渡ってみる 虹の先で見た世界は幻想的な世界が広がる 兎には羽が生え、トラは手のひらサイズ 森には美しい湖があり そこに座って足をつけてみる ひんやりとした温度が全身を潤わせ まるでHPが回復していくかのような不思議な感覚が 私の体の隅々までしみわたっていく 思わず目を閉じる あぁなんて幸せな空間なんだろう 次に目を開けた時には いつもと同じ景色でコー

桜の誓い

「大地ってさ、将来とか志望校とかどうすんの?」 夜桜の下、中学2年生になったばかりの大地と悠斗。 桜の花は散り始め、緑とピンクの華やかな色合いが、 青々しい葉っぱの香りと共に二人を包む。 大地は考え込むようにしてから、静かに口を開いた。 「俺さ、工業高校に行きたいんだ。ロボットを学びたいんだよね。」 悠斗は驚いた。いつもは騒がしい大地が、 こんなにも真剣に未来を語るなんて。 「え、マジか?家から遠いじゃん」と悠斗。 でも、大地の目は夢に満ちていた。 悠斗は自分の中で考え

創造の交差点

グラフの線は、時間を越えて伸び 風船は、夢を乗せて空に昇る。 数値の森を抜け、風船の海を渡り 二つの世界が一つになる瞬間。 軸に沿って描かれる未来の予測 風船の色彩が紡ぐ無限の可能性。 数字の厳密さと、言葉の柔軟さが 新しい理解への架け橋となる。 グラフの角度は思考を鋭くし 風船の軌跡は感性を豊かにする。 異なる素材が織りなすハーモニー それは、知と感の交響曲。 一つは明確な輪郭を描き、もう一つは自在に形を変え 異なる世界が出会い、新たな創造を生む。 旅人たちはそれぞ