時計の契約:第3章14時
14時:鏡と交わる運命
俺は深い疑問と戸惑いを抱えながら、自分が世界線を超えているという事実に向き合っていた。俺の心は複雑な思いで揺れ動き、違う世界線での自分との間にある奇妙な繋がりに気づいていく。俺の記憶が曖昧だったことも、体中がだるくなっていくことも、全部全部世界線を超えてしまったことのせいなのか。こっちの世界の”俺”と記憶が重なっていたのか。
あれほど憎いと感じた悪魔だが、よく見ればとても悲しそうな目をしていた。気付かなかったけど悪魔はとても痩せていた。
「君はどっち