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明日も頑張ろ

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大丈夫 あなたは素晴らしい 明日が遠く感じるあなたへ
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2024年6月の記事一覧

泣き声のない涙

涙が止まらない 涙は実際出てないけど ずっと泣いている 何が悲しいんだっけ 何が辛かったんだっけ 思い当たる節はないけど ずっと泣いている 心が下を向いて虚しい気持ちと 向き合ったまま動けないでいる 運動が足りないのか 瞑想が必要なのか 自分の時間が大事なのか 重く冷たい気持ちが渦巻いては ただひたすら眠る 前に進もうとしては 言葉にできない気持ちが覆いかぶさって 私をはなしてくれなくて 何もできなかった自分への 後悔と喪失感で空っぽだ 明日の私へ謝罪する 今日も

見えない光を掘る

安心する土の中 光は彼には眩しすぎるから そこでいい そこがいいんだ 彼の鼻先は敏感なセンサーで 心の波動を感じ取る わずかな感情の揺らぎも 手に取るようにわかってしまう 日の当たる場所は彼にとって 厳しい現実だった たまに地上に顔をだせば モグラたたきのように 出れば叩かれる世の中だ 暗闇は唯一の居場所で 土の世界は優しく 誰も彼を咎めない 彼はまるでモグラのように 土の中の自由を掴み 見えない光を頼りに 自分の世界を掘り進める 彼は決して孤独ではない 土の中の住

明日はどっちだ

明日の私は何をしますか 半年後の私は何を考えていますか 1年後の私はどこで何をしていますか 3年後の私は生きる意味を見つけましたか 何者でもない私が 人の役に立ちたいと願い 願うだけだった自分を変えるべく 挑戦し続ける けれど 何がしたいんだっけ 何になりたいんだっけ 自問自答を繰り返す日々 答えは見つかりますか? まだ目的が定まらず 足が少しだけ浮いています 浮かれた私を地に戻すには どうすればいいんでしたっけ 前に進むと決めたのに ちょうどいい言い訳を並べて 自

花かんむりと優しさ

朝の清々しい空気の中、私たちはピクニックに出かけた 食後の紅茶の香りが漂う中、優しい空を見上げる 花冠をつけた君が欠伸をしている姿に微笑みがこぼれた 眠気で温かい体温を上書きするようになぞる指先 私だけが知っている君、瞬きの回数でわかる気持ち 平熱に戻るまで夢の中にいることを知っている 眠る前に言えばよかった、瞬きの答えを。 夏の日差しが君を溶かしてしまうまでは 日陰よ、どうかそのままでいてほしい 君の安らかな寝顔を見つめた 偶然飛んできたアゲハ蝶が舞い踊ると花が揺れ 君

溶けてわたあめ(仮)

あの空の雲はわたあめのようにおいしそう ふわふわと浮かぶその姿に 疲れた体をゆだねてみたら きっと甘さに包まれて、私は溶けてしまう 雲の中は温かくて、柔らかくて ふわりと抱かれるその瞬間に 重さを忘れて、空へと溶け込む 甘さに染まる心と体 すべての疲れが溶け出して ただ軽やかに漂うだけ 風に運ばれて、どこまでも ふわりと広がるわたあめのように 私は空と一つになり、 無重力の夢の中へ 太陽の光が差し込むと 光の粒がきらきらと踊り わたあめの雲は虹色

もしも、

もしも空が飛べたなら 僕はどこまで行けるだろうか 雲を追い越し、星に手を伸ばして 夜空の向こう側へ、翼を広げる もしも水中で息ができたなら 僕はどれほど深く潜れるだろうか 青い静寂の底、サンゴの隙間を抜け 深海の秘密に耳を傾け、魚たちと踊る もしも一つ願いが叶うとすれば 僕は何を望むだろうか 時間を止め、瞬間を永遠にするか それとも、全ての痛みを消し去るのか 翼を持つこともできる イルカになって海を渡ることもできる けれど、僕が選ぶのは クラゲのように、ただ漂うことかも

雨の日の常連

雨だからしんどいのか しんどいから雨だったのか 悩ませる片頭痛は いつもそばにいて離れてくれない 今日は晴れだけど 明日が雨だからなのか頭が痛む あの子のそばで 一緒に頭痛に闘った 勝つことは出来ないけど 一人じゃなかったから 笑っていられた あとがき 小さいころは大人が「頭が痛いわ」っていうのに憧れるほど 頭痛とは無縁だった人生だったのに 今では片頭痛と生きてます( ノД`)シクシク… 梅雨はつらい だから猫を吸います ※あの子は猫