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明日も頑張ろ

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大丈夫 あなたは素晴らしい 明日が遠く感じるあなたへ
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怠惰な自分へ

怠惰な自分よ、聞いてほしい 快楽に逃げ込むその瞬間、 楽な道に心が惹かれても、 真の自分を見失わないで。 ドラマの世界に心を預け、 お昼寝の夢に溺れそうでも、 一歩踏み出す勇気を忘れずに、 小さな成功が未来を織り成す。 甘えた自分に囁く言葉、 「あなたの力を信じている」 その一歩が新たな扉を開き、 明日への光を照らすから。 今は辛い道でも、 心の奥にある熱い思いを、 忘れずにしっかり抱きしめて、 自分を奮い立たせる力に変えよう。 逃げ込むことは簡単だけれど、 あなたは

心をぶちまけて

光の世界だけあればいい、 そう信じていた無邪気な少女。 ポジティブな選択、それが全て、 ネガティブは敵、 どんな時も明るく生きなきゃと。 でもその心には、 笑顔の裏側に隠された影、 悲しみ、辛さ、恥ずかしさ、切なさ、 それらは、まるで影のように、 彼女の後ろにひっそりと潜んでいた。 心の蓋が閉まらなくなり、 隠れていた声が漏れ始めた時、 彼女は初めて自分を知った。 友達とケンカして「私は悪くない」と強がったこと、 大切な本を汚されても平気な顔で笑っていたこと。 そんな時に

同じ空の下で

夕方の海辺 車窓から見た景色は、まるで静かな劇場のようで 犬を連れて歩く人、紙飛行機を追う子供たち サッカーに夢中なカップル、釣り糸を垂れる静かな影 それぞれがそれぞれの瞬間を生きている 同じ空の下、同じ時間の流れの中で 約束もなく、言葉も交わさずに ただ共に、そこにいるだけで 触れ合わないけど、すれ違うわけでもない ひとつの空の下で繋がっている、見えない糸のように それがなんだか、おもしろくて、あたたかい まばらに広がる人々が、まるで星のように 夜の海に浮かぶ光の粒み

迷子の言葉たちの冒険

言葉は時々、風に乗り損ねて 口の中に残る まるで異国の地図をなくした旅人のようだ 喉の洞窟をくぐり抜けようとするけれど その声は、まだ見ぬ出口を探している 頭の隅では、言葉の雫が形を失い 言いたかった思いは、空を飛ぶはずだった翼を忘れたまま ずっと空を眺めている 心の片隅、遠い空に届かない星のように ただひっそりと輝いているのに、うまく言葉にならない それでも闇の中、言葉となって 放たれる瞬間を待ち続けている いつか、言葉は迷路を抜け 海のように深い感情を渡る船になる

鷹の詩(うた)

海の上 風を裂くように 鷹は翼を広げる 4度、5度、翼を仰げば 空の重力を抜け出し ただ、浮かぶように その目は何を見ているのか 波の流れ、潮の香り まるで空で遊ぶ子供のように 風を友とし、 一人、優雅な時間を紡いでいく 高く、遠く、どこまでも 翼を広げたまま 音もなく、静かに 空を流れる鷹の影 その影は、自由の象徴 あとがき 海にある公園へ娘と行った時に、飛んでいた鷹。 かっこいいねって言ってたんだけど 鳶かもしれない(笑)もはやわかんない。 けど鳥カッコイイねという

夜が明ける前に

「明けない夜はないって本当にそう思ってる?」 まだあどけなさの残るその少女は、 黒くて長い髪を揺らし、 狐のように細めた目で僕を見つめる。 陽は顔を出し、深い夜は グラデーションと共に消えていくが、 僕の目には明けない夜が映って見える。 光の届かないこの空間で、 耳元にささやく風の音、 冷たい空気が心を撫でる。 暗くて怖くて、どうしようもない不安を 彼女は見透かすように言う。 「きっと君の夜が明けていないからだよ。」 僕はその言葉にハッとして意識を戻す。 いつも通り

雨音に宿る答え

今日はただ雨が降り続けた 何も特別なことはなかったけれど 雨の音が生活音を消し去って 時計の針はゆっくりと進む 窓の外はぼやけて、視界は滲む まるで自分だけ取り残されたように 時間がひっそりと過ぎ去る 雨がすべてを包み込み 特別じゃない一日も、そっと終わりを告げていく 明日は晴れるかな、なんて思いながら それでも、まだ雨音に包まれている 答えは、きっと雨の音の中に あとがき 「答えはきっと雨の音の中に」についての考察 ・生活音を消し去る雨の音は、答えは外の世界ではな

絹の糸

どこの歯車がどう組み合わさってできた輪か 人と人が出会うことに意味を求めて良いものか 交わるはずのない縁は 交わるはずの縁だったのか 友人 知人 顔見知り どこでどうなれば狂うのか 良くも悪くも それでもまたご縁が繋がり 自分の知らない世界を知らされる こんな世界があったのかと こんな人がいたんだと 人とのつながりがどこでどう転んでいくのか 良くも悪くも ただの偶然が、いつしか必然となり、 目に見えない糸が繋がるように 何気ない行動が、新たな物語の幕を開けた そ

一つの雲

空に浮かぶたくさんの雲の中で ひとつ、静かに進む雲がある 風に急かされることなく ただ、自分のリズムで漂っていく 他の雲が早く過ぎても その雲は焦ることなく 静かに形を変えながら 空にその存在を刻んでいる 誰もそのゆっくりとした歩みを 気に留めることはないかもしれない でもその雲は知っている 進む速度が違っても 空のどこかにたどり着けることを 時間は流れていくけれど その雲はそのままでいい ゆっくりでも、確実に 自分の道を空に描いていくんだ あとがき ぼーっとする時間

ハッピーの誤差

今日の占い、最下位。 ほんの一瞬、ため息が出たけど 多分きっと誤差なんだ。 車のタイヤが、音を立てて迫る。 一瞬の冷たい風が頬を撫でて焦った。 でも、ほら、足は勝手に動いて、 今、ここにいる。 そう、今日も私は無事。 アンラッキーな瞬間が ラッキーに変わる瞬間に。 だから大丈夫。 今日も明日もきっと、 私らしく、ハッピー。 あとがき 占いを気にしているつもりじゃないんだけど・・・ なんか、アンラッキーが続くなって思っちゃう。 だから占いは見ない! ラッキーもハッ

明日とメモ

後は明日に任せて 今日の私よ、おやすみ 机の上に残るメモは 明日、また会おうと微笑んでいる 窓の外の月が静かに見守り 心の中のざわめきも 少しずつ、穏やかな波に変わっていく 今は、ただ ベッドに身を委ねて 今日という一日をそっと閉じる あとがき 朝目覚めたら、やることリストが減っていたらいいのに・・・ 増えるリストを眺めながらアマプラから目を離せない( ノД`)シクシク…

障害物の向こう側

進む道はあのカーゲームのように 次から次へと障害物が現れ ライバルに先を越され ギリギリのコーナーを曲がるたび バナナにぶち当たる 今日、私は進めど進めど 進まないジレンマと戦った まるでカメに当たって くるくる回り、立ち止まるかのように。 今日に限って長い長い踏切を待ち続けた。 進めば進むほど増える障害物は 赤色の信号機で私を阻む スタート地点に戻ったように・・・ ゴールはあるのかと気が滅入る ようやくゴールが見えた時には タイムオーバーで私は負けた 夢も希望も何も

夜に取り残されて

まだ誰もいない世界で 私はやっと眠りについた 心はずっと濁っていて 夢を見ることさえなく ただ目を閉じるだけの時間は 休まることはなかった 夜が明けて、太陽が覗く時間 目が覚めた瞬間からの疲労感と これから始まる一日への不安が 私の息を止めるように 襲いかかる 瞳を閉じて深呼吸をしても 未来への不安、焦り、孤独感が渦巻く 太陽は昇り続けているのに 私の心はまだ夜に取り残されたまま 「大丈夫だよ」 心の中の私の声が聞こえる 私が私を包み込んで 眠れなかった夜の痛みを和らげ

夢うつつの海

目を覚ましたら砂浜だった  青く澄み渡る空に羊雲 夕焼けの太陽はカーネリアンのように 美しいオレンジだったことを覚えている 砂浜はキラキラと夕日を反射し  波の音はまるでオルゴールのように眠気を誘う とても静かでゆっくりと流れる時間が 私の思考回路を停止させた ただそこに存在する私は  ただ風景を見ているだけで それだけでよかった そうでありたかったことを思い出した そっと目を閉じて陽が沈むその瞬間まで 私の五感をゆっくり休ませて ただそこに存在する私