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ベトナムのカケラたち 2023年9月

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ベトナムのニュースや日常の出来事、様々なカケラからこの国を俯瞰し且つ細部にもフォーカスしながら立体的にべトナムの今を全体像を掴められるよう努めた。「百間は一見にしかず」ではあるが…
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今宵わたしはベトナム産。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月27日付)、「ベトナムの日本向け珈琲・1~8月期の輸出量は前年同期比+1.1%増7万8,730トン、輸出額は324億円(前年同期比+11.6%増)となる」。 ・地球の北回帰線と南回帰線の間を珈琲ベルトと呼び、珈琲はこのベルト地帯・世界約70ヵ国で生産、消費、そして全世界へ輸出されていく。 ■日本の地理的環境で珈琲の栽培は難しい。 ・しかし19年データで珈琲ベルト付近の那覇、宮古島、小笠原諸島等では年間数百キログラムだが生産されている。

「製造国」+「消費国」≒ベトナムの今。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月20日付)、「米スニーカー小売大手『Foot Locker(FL)』がベトナム初出店、オンラインストアも立上げ予定」。 ・1号店はハノイ市タイホー区の『Lotte Mall』に入り、女性専用休憩スペース、子供用スペース等も併設。 ・ベトナム現地法人はMAPA社(インドネシアの小売大手)がパートナーとなり2018年に設立された。 ■FLは東南アジア事業を拡大しており、色んな意味でまだまだ余白あるベトナムを重要拠点と捉えている事がこの報道

『Starbucks』ベトナム進出10年100店舗到達。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月19日付)、「『Starbucks(スタバ)』ベトナム進出10年で100店舗到達(日本のスタバは23年6月時点1,846店舗)、22年世界売上は前年比11%増4,268億円と過去最高を記録」。 ・ベトナムのスタバでは800人以上のスタッフと200人の珈琲マスターを擁し全店舗中50店舗が商業都市ホーチミンに集中する。 ・ちなみにベトナムは世界の珈琲市場を支える世界第二位の珈琲豆輸出国、首位はブラジル。 ■競合他社の店舗数は、『High

「歩きにくい歩道」が多い理由。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月18日付)、「ホーチミン(HCM市)の道路や歩道、24年より使用料の徴収開始、年間収益49億円を見込む」。 ・「2024年1月1日から、道路や歩道の一部を駐車スペースやビジネス用途の月額使用料1㎡あたり121円〜2130円と定める予定」。 ・この方針は交通運輸省からホーチミン市人民委員会に提出され現在同市人民評議会の承認待ちとなる。 ■収益は道路や歩道の維持、管理のため国家予算に加算される。 ・HCM市には現在幅5m以上の道路が48

マンゴー皮、卵殻に人々の知恵を見る。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月14日付)、「ベトナム大学生、マンゴー皮を着色無、自然な色合いで財布、ケース等ファッション用品に加工」。 ・このプロジェクト・商品生産が成功すれば、「動物由来の革製品の使用制限、グリーンで持続可能な発展、農家へ新たな経済価値の付与に繋がる」との事。 ■廃棄物の再資源化はベトナムのマンゴーに限らず、日本ではキューピーが卵殻の「100%再資源化」に成功している。 ・カルシウム強化食品、土壌改良剤、肥料、また殻膜からは化粧品や食品の原料を作

乾杯で国境は越えられる。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月5日付)、ベトナム保健省より、「ベトナム人の平均寿命73.6歳(女性76.1歳、男性71.1歳」。 ・また、「現在、65歳以上の人口は900万人、2050年2,170万人に増加、世界で最も速く高齢化が進む国の1つ」、と言われる。 ・私の近所はローカル色が色濃く残りベトナム庶民の暮らしがそこにある。 ■高齢者の一日の過ごし方を垣間見る。 ・定位置の椅子に一日中横になり表通りを眺める者、朝晩決まった時間に散歩する者、勝手にイスとテーブルを

各国独自路線でベトナムでのプレゼンスを高める。

■最近のベトナムNEWS(2023年8月25日付)、世界銀行統計より「2022年、対ベトナム海外直接投資・FDI(世界各国がベトナムに投資する金額)認可額2.8兆円は37年間で6000倍超・世界28位」。 ・「1986年の世界160ヵ国・地域中136位から28位へ浮上した」そうだ。 ・ベトナムに投資する日本、台湾、シンガポール、韓国等の投資額は年々増加する。 ■各国や外資企業のベトナムでの売上やプレゼンスを高めるには、広告宣伝活動、コンテンツ活用、ビジネス展開の方法に大きく

丸いピザを均等に5等分する。

■最近のベトナムNEWS(2023年9月6日付)、「ベトナムの有名な伊料理店『4P's』日本初上陸・麻布台ヒルズに23年11月開店」。 ・2011年ベトナムで日本人オーナーが立ち上げ、現在32店舗(ベトナム全土、カンボジア、インド今秋開店予定)をグローバルに展開する。 ・私も会食、打上げ、祝い事等で之迄頻繁に利用してきたが、料理は美味しく、またお店の雰囲気や清潔さはハイレベルなのに価格がリーズナブルだ。 ■更に特筆すべきはこの会社、店長、ベトナム人従業員のサービス精神だ。

ベトナムで「ピンクや紫を着る」意味。

■最近のベトナムNEWS(2023年08月23日付)、「ベトナムのアパレル企業のブランド『SIXDO』代表とデザイナー・クオン氏は9月NYファッション・ウィークで新作を発表」。 ・アセアン諸国でも特にベトナムはユニクロ等の日系アパレル企業が進出し注目されている市場だ。 ・「日本で売れる商品だからベトナムでも売れる」、とそう話は簡単でない。 ■例えば、シルエットを工夫する無地のワンピースが日本で好まれ、ベトナムではワンピースに『花のコサージュ』を添える事で売れる。 ・しかし日