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山東菜7月まき・・・2-3月「福立ち菜」状態で収穫は、温暖化と猛寒波が併存する時代に適応した方式になりうるか?

1980-2021の42年間で2/14/バレンタインデーは、最高気温15℃以上の日が9日ありました。
2/13、2/15は5日間で、バレンタインデーは暖かい日が多い「特異日」だということが分かります。
15℃以上の日は、2/16-19の間、1日だけとなり、雨水(2/19)を過ぎた2/20に4日、2/22に8日となります。

つまり、2月中旬後半から下旬初めにかけては、バレンタインデー日和、バレンタインデー~雨水冷え、雨水明け日和と推移する事が多いようです。

しかし、今年は、バレンタインデー冷え、雨水前後日和となっています。
別な見方をすれば春の到来が早い年とも言えそうです。

ところで2020年代のさいたま市は1980年代に比べ、11月-1月にかけて最高気温レベルが約1℃高くなっています。
暖かい晩秋~冬となっているわけです。
同時に、2020年代のさいたま市は、1990-2010年代に比べ、1月に最低気温が-4℃以下のなる頻度が高くなっています。
2023年は、1/26に-7.1℃を記録、10年に一度の猛寒波と言われました。

全体としては「温暖化」しているが、二十四節季の「小寒(カトリック暦の「公現節」と同じ日付です)」、「大寒」の時季はシベリア寒気団や極渦寒波の影響を受けて、かなり冷え込む日があるのが、2020年代のさいたま市の様子です。

白菜類の様子を見ると、既に2022年12月頃より7月まきの山東菜や9月まきの台湾小白菜が花芽をつけていました。

2021年の11月に種まきしてポリシートの中で保温しながら越冬させた白菜は、3月頃、かなり大きくなりました。
ただ、9月まき白菜のように、大きく結球することはなく、やや膨らんだ玉に花芽をつけた状態で販売することとなりました。

同様の状態のものを秋田県では、「福立ち菜」と名付けて販売しているようです。

この冬は2022年10月まきした白菜をポリシートの中で越冬させていますが、10年に一度の猛寒波のせいもあって、かなり凍害に会いました。昨年のように「福立ち菜」のような状態で3月に販売できるものになるか不明です。

むしろ、昨年7月まきの山東菜がたくさんの脇芽をつけ、それぞれの脇芽が小さな白菜の玉のように膨らませ、そこに花芽をつける「福立ち菜」状態となっています。

一方、9月まきの白菜は、一部、花芽を付け出しており、通常のように、「玉」として出せるのは、昨日のバレンタインデーがこの冬・最後となりそうです。

このように考えてみると、7月に山東菜の種まきを行い、2月頃に脇芽を「福立ち菜」状態にして出荷すると言う方式が、「温暖化」と「猛寒波」が併存する時代の「作型」としてあり得るのかもしれないと思われます。

ただ、7月は梅雨期、または猛暑の時季です。高温多湿な雰囲気は、かなり害虫の被害を受けるでしょう。(実際、昨夏、山東菜はかなり被害を受けました。)

この点をどうするか?、2022年秋、9月まきしゃくし菜については、セリフォン(中国カラシ菜)の近くにあったものは、虫の被害が少ないと言う事実が観察されました。

どうやら、カラシ菜の「辛味成分」は、虫に忌避させる効果があるようです。

2023年秋野菜の栽培時、他の野菜とカラシ菜を混植する方式を試してみたいと思っています。

ただ、そうした方法での防除が7月の高温多湿期にも有効なのかどうか?、疑問が残ります。

やってみなければ分かりませんが・・・


とにかく、2週間予報値は、2/19の雨水頃から最高気温15℃以上の日が増え、10℃以下の日が少なくなる見込みを伝えています。

春野菜の種まきを急がねばなりません。


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