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ニャンニャン神学<お笑い聖書、お笑いお経、お笑い平家物語など

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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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2019年6月の記事一覧

モノを人にあげると極楽往生出来ると言う思想の源流

モノを人にあげると極楽往生出来ると言う思想の源流

マルセル・モースの贈与論では、古典ヒンドゥー法についても触れています。

かなり古い時代の叙事詩に登場するような「贈与」についての考え方が、現代でも生き残っている事を述べています。

物を人に与えれば、そのよい報いがこの世であれ、あの世であれ生まれる事になる。この世ではそれと同じ物を自動的に贈り主にもたらす。贈り物は失われる事なく再生する。あの世では贈り主が送った物を再び見出すが、それは増えている

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神様の別名を記す構文の違いに意味はあるか?

神様の別名を記す構文の違いに意味はあるか?

天地開闢の頃、国常立尊などが生れてきた後の日本書紀の記述は、神様のまたの名をいろいろ記しています。前回はこの「またの名」を省略して書いてみましたが、省略せずに書き下し文で書いてみると次の通りです。

次に神有り、埿土煑尊埿土・沙土煑尊、此には于毗尼と云う、沙土煑尊。沙土、此には須毗尼と云う。亦は埿土根尊・沙土根尊と曰す。次に神有り、大戸之道尊、一に云く大戸之邊、大苫邊尊、亦は大戸摩彥尊・大戸摩姬尊

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