校正者になりたい留年生 vol.1
校正者になりたい
そう思ったのは大学4年の6月、周りが次々と内定をもらい始める中、内定のなの字もない私は就活という茶番に飽き始めていた。
特にやりたい仕事もなく、適当に選んだ会社を何十社か受けて落ちて、受けて落ちて、最終までいったと思ったら落ちて
私は他の子みたいに内定をもらえるまで頑張る気力を持ち合わせていなかったので、早々に就職活動を諦めた。
就活というクソ地獄から一旦離れることができて開放感に満ち溢れ、ぼーっと本棚を眺めていた時になんとなく目にとまった本をとった