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コーチングを深める前に、コーチングへの「違和感」を残しておく

「コーチング」と聞いて、みなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか。

私自身は、コーチングは「目の前の人がその人にとってより良い選択をして前に進むことをサポートするための手法」というポジティブなイメージがある一方で、「なんだか、イケイケどんどんでちょっと胡散臭いやつ」だとも思っていました。

それでも、自分の過去からの一貫した思いや、今のこの社会情勢、そして未来の自分のあり方を考えた時に、「コーチング」にヒントや意義がある気がして、つべこべ言わずに学び、実践してみることにしました。

本格的にコーチングへの理解を深めていく前に、今現在のコーチングに対する「違和感」をピュアなまま残しておこうと思います。おそらく、その違和感に対する答えを探しながら実践を重ねていくことで、同じように「コーチングってなんだろう?興味はあるけど、ちょっとこわい・・・」みたいな方に、もっとコーチングについて知って、気軽に試してみてもらうことにも繋げられるのではないかと思っているからです。

前提として、現在の「わたし」の状態

そもそもコーチングに対して違和感を持っているわたし自身のステータスは現状どういうものなのか?を先にお伝えしておきます。

「コーチング」という言葉自体は数年前から聞いたことがあり、「ひとりひとりの前進を促す役割・手法」のようなイメージを持っています。
クライアント経験は数回あるものの、いずれも単発。わたし自身の行動変容にはなかなか繋がっていません。
何冊か本を読みはじめたところですが、まだまだ本質的な理解はできていません。

という感じで、素人にうっすら毛が生えた程度。おそらく、今現在感じている「違和感」も確かな理解もなく、偏見と誤解に満ちていることだらけだとは思いますが、コーチングと仲良くなるためのスタート地点として、残しておきたいと思います。(あくまでも、個人の感覚であることをご承知おきください。)

1.コーチングの"定義"がしっくりこない

まず、「コーチングとは何か?」について、コーチングにまつわる書籍やWEB記事を読んでいると、こう記載されています。

コーチングとは、対話を重ねることを通して、クライアントが目標達成に必要やスキルや知識・考え方を備え、行動することを支援するプロセスである。( 『新版 コーチングの基本』著・コーチ・エイ 日本実業出版社)
コーチングとは、一言でいうと「目標の達成にむけた、行動変容を促すためのサポート」のことです。

これだけで結構こわい。

何がこわいかというと、おそらく「目標達成」や「行動変容」というワード。 グイグイ感しませんか?私だけ?笑

実際に、セッションを実施してみると、その人自身が今明らかにしたいことや獲得したいこと、実現したいことは何か? を明確にしていくことはとても重要で、だいたいそのテーマ設定(目標設定)からセッションをスタートしていきます。

そして、セッションの終わりには、「次の一歩となるアクション」までクリアにし、実際に行動を重ねていってもらいます。その行動の積み重ねが、気がづいたら「自分の変化や成長」に繋がっていることがほとんどです。

なので、確かに「目標達成」や「行動変容」をサポートしているのでしょうが、コーチである自分を切り離してこの定義をみると、

「いやいや、"達成"て何を指すん? 何かに達して、何かを成さないと人間じゃないわけ? 」
「行動変容? 変わらないといけないの? 変化していかないと人間じゃないわけ?」

みたいな、「前に進まないといけないこと。変わらないといけないこと」への恐れやプレッシャーを感じてしまいます。(大袈裟ですみませんw)

おそらく、自分が心の底から向かいたいと思える先がある前提で、クリアすべきものが「目標」であり、それを超えていく(達成していく)ことを指しているのでしょうし、クライアントが「そのためにやるぞ!行動することで前に進むんだ!(変わるんだ!)」という気持ちを置いてけぼりにすることなく、「変容」を求めることはないとは思うのですが、定義だけを見てしまうと、「うっ」となってしまうのでした。

つい、そんな思いがありツイートしたこちらにも、たくさんのリアクションをいただきました。(コメントくださったみなさま、ありがとうございました!)

きっと、クライアントがセッションを受けていく中で、自分なりの「目標達成」や「行動変容」の意義を感じ、勝手に動き出してしまうことをサポートするのがコーチの役割なのではないかと最近は感じています。

2.キラキラワードにちょっぴり気後れ

コーチとして活躍されている方々を拝見していると、下記のようなメッセージを発信されている方や、プロフィールにいれていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

「新しいあなたに出会えます!」
「あなたの人生が輝きはじめることを保証します!」
「あるがままのあなたを見つけます!」

自分の提供価値を一言で伝えられるなんて素晴らしい・・・!
(けど、、ちょ、ちょっと待って・・・こわい。)

確かに、深い対話を通して、自分では気づいていなかった自分を発見し、今までの自分では取らなかった選択をし、世界の捉え方が変わっていくこともあるでしょう。その結果、本来のありのままの自分に素直に、楽に、しなやかに強くなれるのではないかと思います

でも、いきなり「新しい自分発見してやるぜモード」はこわいんです。

そのためには、自分の心の内を全開にすることも必要でしょうし、見て見ぬ振りをしていた自分と向き合うこともあるでしょう。そんなことを繰り返しながら、「今までの自分」をどこか捨て、「本来の自分」を再発見する。

このプロセスは、非常に繊細だと思うので、コーチとクライアントの信頼関係は不可欠。お互いの理解を丁寧に深めながら、徐々に信頼関係を築き、気づきを重ねていくものだと思うので、いきなりアクセル全開で「さぁ、ありのままのあなたを解放していいんです!」というスタンスだと、気後れしちゃうなぁと感じています。(あくまでも、個人的に)

3.時間内で「気づき」を生まなきゃ、というプレッシャー

こちらも、私の個人的なメンタルモデル所以なのですが、特に1回キリのセッションの場合、その時間内で「何かしらの発見をせねば。わかったぞ!という状態にせねば。」という妙なプレッシャーがあります。

これは、セッションを提供してくださっているコーチのみなさんにとって「いいクライアントでいたい」という勝手な思い込みがあるのだろうと思います。

結果、そのセッション後には「やります!!」モードになっているのですが、その翌日にはほぼ元どおりになってしまっています。

これは、セッションを提供する側になった際にも、「クライアントに気を遣わせていないか」を気をつけねば、と思っています。(特にすでに知り合っている人をクライアントにする場合は、顕著に出る気がする)

そして、「たった一回キリのセッションだから、ここで答えを出さなきゃ」という、最短思考モードになってしまうので、そんな制限を軽減していくためにも、できるだけ継続したセッションを提供していきたいな、と思っています。

最後に:「コーチング」というラベル

近年では、社会情勢の変化などにより、求められるマネジメントやコミュニケーションの姿も変わりつつあります。そんな流れの中で、「コーチング」が話題になることも増え、新しいサービスもたくさん出てきました。

「コーチング」を聞いたことがある、体験したことがある、という人が増えてきているようですが、それがプラスにもマイナスにも働いているのだろうなぁと思います。

「あぁ、あのモヤモヤをスッキリさせてくれるやつね!受けたい!」

という人もいれば、

「あぁ、あの胡散臭いやつね!ちょっとこわいからなぁ〜」

という人もいる。

個人的には、コーチングの可能性をとても感じているので、「コーチング」という言葉が広がり、多くの人が簡単に触れられるようになることは、とても嬉しいことだとは思うのですが、「コーチング」という言葉のイメージが勝手に一人歩きをして、本質の素晴らしい部分が伝わらないのはもどかしいなぁと思っています。

なので、まずは勇気を持って「コーチングセッション、受けるよ!」と言ってくださった人へ、「いいクライアント体験」をお届けし、少しでも誤解を減らしていきたいのと、ゆくゆくは「コーチング」という言葉を使わず、キラキラワードも使わずに(笑)、コーチングの本質を一言で伝えられるようになりたいと思っています。

まずは、コーチとしての腕をあげねば!!

(この偏見と誤解だらけの記事を1年後とかに読み返すと、面白いんだろうなぁ)

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