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自己紹介&感覚過敏ってどんな感じ?【発達障害】

皆さん、こんにちは!発達障害当事者のさほです。

今日、私は皆さんに私のこれまでの人生、そして発達障害と向き合う中で感じたことをお話したいと思います。
私が発達障害と診断されたのは高校2年生、17歳の時です。
それまではごく普通の、とてもとても普通の人間として生きていました。

ただ、今振り返ってみると普通ではない部分はたくさんあります。
私に特性があったが故に起きたトラブルもあります。
その時はわからなかったけど今になってみるとわかることは案外多いなと書き出してみて思いました。

時系列ごとに自分の人生を振り返ると、実は普通ではなかったのかもしれないと感じています。普通だと思っていたのは私だけ。強いて言うなら普通への擬態がうまかっただけ。

もしかしたら自分も発達障害なのではないかと悩んでいる人がいたら、何かの参考になるかもしれません。「わかる!わかるわ!」の連続ならひょっとするとあなたにも特性があるのかもしれません。

逆に「こいつはバカか?さすがにこれはないわ」と感じるのであれば、あなたが今悩んでいるあれやこれやは発達障害ではない別の何かに起因するのかもしれません。私は医者でも発達障害の専門家でもないので断言はしませんが。

少しずつ、過去を振り返って書いてみたいと思います。


まずは自己紹介.


  • 20代、発達障害当事者

  • 大学卒業後は1年間障害者雇用で働く

  • 現在は専業主婦

私は17歳の時に発達障害だと診断されました。

発達障害は、脳の働き方の違いにより、物事のとらえかたや行動のパターンに違いがあり、そのために日常生活に支障のある状態です。発達障害には、知的能力障害(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習症(学習障害)、協調運動症、チック症、吃音などが含まれます。同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、他の発達障害や精神疾患を併せ持つこともあります。

https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?@uid=MbkmLbVbTEhSpxyE

それまでは自分自身ではたくさんの違和感を抱えていながらも周囲からは何の疑問も違和感も持たれることなく普通の人生を歩んでいました。

特に問題行動も起こさなかったし成績も良かったし、なんなら良い子の部類でした。対人関係のトラブルは多少人より多かったけど友達もいるし問題視されるほどではありませんでした。

私の中にだけあったうっすらとした違和感は成長とともに違和感ではなくみんなこんなものだろうという感覚に変換されていきました。

妙に疲れやすい気がするのも、やたら忘れ物が多いのも、授業にさっぱり集中できないのも、板書が全然できないのも、人の話をうまく聞き取れないのも、外が眩しくてたまらないのも、その他たくさんのちょっとした違和感も、全部。

あとからこれらはれっきとした発達障害の特性であり私は過剰適応と呼ばれる状態に陥っていたと知りました。

過剰適応とは、ある環境に合うように、自身の行動や考え方を変える程度が度を超えている状態を指します。その結果、うつ病やパニック障害といった二次障害を引き起こすこともあり、精神疾患者に陥りやすい人が持ち合わせている傾向ともいえます。人から良く思われたい、認められたいという欲求が強くなるあまり、自己の本質よりも他者に認められるための行動を優先してしまい、心身を消耗してしまう。またそれを習慣的かつ反射的に行ってしまうのが過剰適応の特徴です。

http://hr-mental.jp/newglossary/dtl/id:1080

とにかく必死でがむしゃらに過ごしていた過去の日々のあの苦しさにきちんと名前がある事に救われました。

私がポンコツなわけではなく障害ゆえに出来もしないことをそれでも無理矢理こなしていたからこその苦しさだったんだと知ることができました。

同じように発達障害の診断がついた時も私は心から安堵しました。

親や先生や医師は私が障害を受け入れる過程で精神を病まないかとても心配していました。

でも私にとっては何をやってもうまくできない自分とその自分が歩む人生に対する救いでした。

できない理由。うまくいかない理由。

がむしゃらにもがいて苦しむ必要が無くなり私が私から解放されて自由になれた瞬間です。

この感覚は今も変わっていなくて、障害を言い訳にする事だけはしないと決めているけど、できないことを無理に頑張りもしません。

頑張ってみたくなったら頑張る事もあるけど基本的にはできないものはできないと受け入れて他の方法を考えます。

人生はなるようにしかならないと割り切っています。


二次障害も含めると私にはたくさんの診断名がついていますが、発達障害だけに絞ると

  • アスペルガー障害(ASD)

  • 注意欠陥多動性障害(ADHD)

  • 学習障害(LD)

の3つです。

特にADHDの注意欠陥の特性が強く出ています。逆にLDはかなり局所的で日本語の読み書きにはほぼ支障がありません。

小学校〜高校の間特に指摘もされませんでした(指摘されなかった理由も今は判明しています)。

感覚過敏について

また全体に共通する特性として感覚過敏も持っています。

感覚過敏とは、聴覚、視覚、触覚や嗅覚などの感覚が過剰に敏感な症状を指します。 インプットされた情報を脳が過大に解釈して起こる症状と言われています。 また、逆に感覚が過剰に鈍感な症状を感覚鈍麻といいます。

感覚過敏はかなり酷いようで投薬をしてもほとんど効果がなく、どうにかするのは諦めて共存していくことにしました。

五感全てが鋭敏です。

中でも嗅覚の鋭さが際立っていて、これだけは昔から親も気がついていました。

調味料のメーカーを当てるのはお手の物です。

他にも普段からよく会う人なら体調も匂いでわかります。

匂いがわかりすぎてしんどくなる事も多いですが付き合い方がわかると中々便利な鼻です。


あと、鼻が敏感なのとセットで味覚も鋭敏なので周囲からは「あなたが美味しいというものは確実に美味しい」とよく言われます。

味の好みが同じ人には美味しいもの発見器として重宝されています。

感覚過敏により五感全てが敏感な私ですが、あえて順位をつけるとするなら

嗅覚 = 味覚 > 視覚 > 聴覚 > 触覚

ではないかと思います。嗅覚と味覚は本当に鋭敏です。

調味料のメーカーが変わったらすぐにわかるし台所に入る前から冷蔵庫の中に入っているものがわかります。

お米の産地を当てた時は我ながらびっくりしました。

コーヒーの匂いでどこのコンビニの物かわかるし帰宅した人から漂う匂いでどこに行って何をしてきたのかわかります。

同居人なら体調も匂いで察知します

疲れが溜まっていたりなんとなく調子が悪かったりするとすぐに私にバレます。

レトルト食品やインスタント、コンビニ弁当などは化学薬品のような味がして食べることができません。

お肉もどんなに火を通しても獣臭がきついです。

牛乳も生臭くて飲めません。野菜は苦いです。着色料にも独特の風味があるのであまり好きではありません。

代わりに、私にとっては美味しいものは多くの人にとっても美味しいのではないかと思います。

少なくとも味覚が似ている人からは美味しいもの発見器として重宝されています。

私にとって臭くない空間は多くの人にとって臭くないだろうし、快適なのではないかと思っています。

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