ならまちの南の端、紀寺町にて赤穂ギャベの展示会。
ちょうど一年前にも奈良・紀寺町の「ギャラリー艸小路・木屋」にて展示会を行っており、今回はようやくコロナの猛威は収束してきた雰囲気もあって、少し胸をなで下ろしているところです。
今回の展示会のテーマでは『秋野の草木をうつす』と謳ってみたが、見頃としてはおそらく10日ほど日数が早かったのかも知れない...、会場である貸町家「木屋」の庭木をざっと見渡すと、紅葉(もみじ)は青く、石蕗(つわぶき)は蕾、南天(なんてん)の実は赤く、藤袴(ふじばかま)はちょうど見頃という感じで、赤穂緞通の展示は別棟であるギャラリー艸小路の奥の間にて赤穂緞通 六月による同時開催という構成です。
展示会詳細
開催日時:
2021年10月28日(木)~ 11月1日(月)
各日11時 ~ 17時 会期中休み無し
会場:
ギャラリー艸小路・貸町家「木屋」
〒630-8306 奈良市紀寺町911
アクセス:近鉄奈良駅から82系統バス乗車5分、紀寺町バス停下車徒歩1分
木屋の玄関
木屋のお庭
展示会場
お茶席
前回は会期中の催しとして赤穂緞通(網利剣)を敷き詰めた部屋に簡易茶室を用意し、お抹茶のお茶席を開催していたが、今回は最近、僕自身が興味のあるだけでなく、いろいろご縁もある京都の「茶室/茶藝室 池半」にお願いした。お茶席の椅子で使っていただいているのは赤穂ギャベの椅子敷き♪
赤穂ギャベ(一部抜粋)のご紹介
正倉院南倉宝物花喰鳥刺繍裂の花を咥えた瑞鳥(鳳凰)を抜き出したもの。左の多色は花喰鳥刺繍裂を寄せてディフォルメしたもので、右の二色使いはそれをさらにシンプルにまとめた椅子敷き。
正倉院北倉宝物花氈にある宝相華をモチーフとして椅子敷きとして落とし込んだもの。掛け軸のように床の間の壁面に展示。
赤穂緞通「御寮」の縁文様を抜き出し、赤穂ギャベとして図案化したもの。赤穂では波文とも呼ばれ海の緞通と言われる由来になっている。
庭木にある藤袴(ふじばかま)をうつしかえるようにした椅子敷き。淡い色彩は日本画のような仕上がり。この淡い色彩は写真だと魅力半減かも知れない。機会があれば現物を手に取って欲しい♪
庭木にある石蕗(つわぶき)をうつしかえるようにした椅子敷き。力強い石蕗の葉が印象的になっている。
会期中には艸小路に関わる形でさまざまな方も来られており、木屋の作庭に携わられた土屋さんが、開場時間が終わってすぐに来られた流れから入り口を閉めて、艸小路の内山さん、赤穂緞通六月の阪上さん、池半の小嶋さんらも交えて、お茶と共におしゃべりをする時間は予期せぬ幸せを感じておりました。感謝!
僕のnoteは自分自身の備忘録としての側面が強いですが、もしも誰かの役にたって、そのアクションの一つとしてサポートがあるなら、ただただ感謝です。