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職域接種-成功のコツ①-まだ2回目控えていますが編

今日のテーマは、いま話題の「職域接種」の成功のコツ。
2回目を完遂していない立場で恐縮ですが、わたしなりの振り返り(内省)作業と、悩める契約主体の代表、現場ディレクターのサポートになるなら、一石二鳥かなと思い、書いてまいります。

なお、わたしの立場は、予防接種実施医療機関の代表、医療チームの現場ディレクター兼務です。これから開始の会場もそこそこあるご様子で、ご相談を受けることもあるので、この記事を参照にしてくださいね^^
もちろん、直接コンサルも時間が許せば、実施させていただきます。

本題の「成功のコツ」ですが、
スバリ、その答えは、3つに集約できると個人的に思っておりまして、、

●マインド:できるかできないかではなく、やれるようにやる。

ワクチン届くの?等ありましたが、文句や批判は控えて、ご機嫌にやる。そのマインドで、契約主体間での信頼関係が構築できたのは、成功の鍵に。企業様がしっかり管理監督してくださったのも大きかった。ご指摘は宝です。

●ミッション:現場スタッフに、できる限り、最高の労働環境を提供する。 

それが結果、被接種者の安全安心に繋がると、産業保健が教えてくれたから。顧客だけ見るな、社員を見ろの精神と同じです。おもてなしの予防接種業務ができるスタッフ選定も重要ではありましたが、誰もが活躍実感を持てるような環境に。業務フローの簡素化、休憩ルームの配置、選べるお弁当、お菓子の差し入れ、オンタイムでの退勤など。

●現場の運営指針:属人化せずに、すべて仕組み化しておく。

その下支えとして、自治体会場からの情報収集は、成功の鍵。カスタマージャーニー的にスタッフジャーニーをしておくのも、フロー策定の基盤に。

●本事業の意義:職域接種は、予防接種法に基づく、国の公衆衛生対策です。

市区町村から委託を受けて、職域接種は存在しているので、企業や医療機関が「うちのワクチン」と捉えるのは観点がズレています。「お預かりしているワクチン」と捉えるのが妥当。財源は国庫補助金です。意思決定に悩んだら、ここに戻るようにしていました。

●おまけ:医療機関は、バタバタしていても、見積書と契約書にはご注意を。

ここに不安や齟齬があると、トラブル・精神的負担のもとに。企業からご依頼されるかも?の時点から、見積シミュレーションはしてました。時間との戦いでしたが、顧問、有識者にも相談しました。感謝しております。また、アルバイトで入るスタッフとの雇用契約は必須です。契約書の作成か、労働条件通知書の配布を。この辺り含め、インフルエンザの巡回型予防接種の経験値はめちゃくちゃ活きると思います。

3つじゃなくて、5つになりましたが、、ここが軸でした。
確かに、
「クーポンって何?クーポンか接種券か、呼称統一しようよ。」
「接種記録書と接種済証があるから、注意だよ!」
「キャンセル対策は?それで十分?」
「その動きで、スタッフ①が判断できる?困らない?」

そういうのもすごく大事だし、結構詰めました。開始後も改善しました。
でも、それは枝葉であって、上の軸があれば、勝手についてくるものだったな、と総評して思います。

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ここで、ちょっとブレイクタイム。

財務に興味があったので、調べてみたところ、厚生労働省発健0208第4号(2021/3/28)によると、市町村実施の新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業における費用は、国庫補助金から支払われるとあり、その経費としては、以下が挙げられています。

市町村が実施する新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業に必要な給料、職員手当等、報酬、謝金、会議費、旅費、需用費(消耗品費、印刷製本費、光熱水費)、役務費(通信運搬費、保険料)、委託料、使用料及び賃借料、備品購入費。

これは、見積もりの参考になりますね。また、臨時業務として当たられた職員・従業員には、特別手当があるといいですね。

脱線はここまで。以下、まとめです。

本日は、以前のnote記事(職域接種スタッフマニュアル)からは読み取れないかもしれない脳内で考えていたコト、成功のコツをご紹介してみました。

目的意識・信頼関係・労働環境整備・情報量は、高いコミットを生むためには、必要条件ということですかね。

何か、ピンと来るところがあれば、嬉しいです。

2回目が終わったときにも、成功のコツ②ー破棄ゼロで終えるためには編。と言っていられるくらい、自分にプレッシャーもかけつつ、セルフケアもしつつ、愛する人々からのケアももらいつつ、やっていきたいと思います。

もう8月がやって来ましたね!

良き週末を。

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