北東連邦大学での留学生活

 皆さん、こんにちは。Здравствуйте!(ロシア語)/Дорообо!(サハ語)

日本語でいう泥棒が、サハ語では”ドローボー”という発音で”こんにちは“というので、何だか不思議な感覚です。

 さて、今回は私が2019年9月から1年間留学していたヤクーツク市内にある国立大学の北東連邦大学について説明したいと思います。

画像1

上の写真が、ГУК(グック)と言って北東連邦大学の本館です。語学クラスは本館の2階と3階で学んでいます。また、法学部、心理学部、観光学部、文学部、北東ロシア民族文化・言語学部(サハ文化・少数民族文化学部)・留学の為の国際センターや日本、中国語ができるスタッフが常にいるアジアセンターも併設されています。

画像2

 こちらは、УЛК(ウーカ)で8階建ての大学の建物です。中には、外国語学部(日本・中国・韓国・英語・フランス語)・歴史学部と横に図書館と大きな舞台が付いたホールが併設されています。

ロシア語でСВФУ=Северо-Восточный Федеральный Университет /英語だと、NEFU=North-eastern Federal Universe 

 18の学部と大学院生の学部もある大学で、日本では北海道大学、山形大学、新潟大学(以上国立), 札幌大学(私立)と提携しています。

 しかし、日本から来る長期留学生は、札幌大学や新潟大学の学生が多い印象で、私が留学していた時も新潟、札幌大学の学生と一緒に大学に行っていました。その他は、韓国から来る学生が半年ごとに10人弱、中国はハルビンの大学を中心に100人以上いました!

 そのため、国際寮は中国人がその半分を占めて、他はキルギスタン、ウズベキスタンなど、○○タンという名前の国から来る学生(中央アジア)が大多数で、ヨーロッパから来ている学生はドイツから来ている学生を2人みたかどうか…エジプト大学から来ている留学生もいました。5ー8人くらいでしょうか。やはり、寮の中では少数派です。

画像3

 (タジキスタンの学生の食事にお邪魔して国際交流しました。笑) 中央アジアの方はカレーをベースにしたスパイス系の料理を主に使っていました。

アジアからの留学生が中心であるが故に、寮内で人種差別に苦しむということはなかったと思います。😅 割と仲良くもなりやすかったです。

 留学生の種類は大きく二つに分けることができます。

1. 語学留学(←日本、韓国、中国、エジプトからの交換留学で来た学生)

2.学部留学(←中央アジアから来た留学生と中国、韓国からきた正規留学生)

 語学留学では、学部生と関わる機会がなく、留学生中心に授業が展開されます。ここでは彼らは皆、文学部(ФЛФ=Филологический факультет)の学生として所属することになります。

 私が前期いた語学クラスでは、日、韓、中で構成されたクラスでした。クラス分けは9月に入ってからクラス分けのテスト(ТРКИというロシア語検定の文法問題А1-С1)を解いて、初級、中級、上級で分けられました。中国人が多いので、午後からのクラスは中国人のみで構成されていたみたいです。 授業中は英語や母国語で話そうとする留学生を阻止するために、授業中はロシア語のみ!破ったら宿題が山盛り😅というルールもありました。クラスの中では隣に座る子に関わらず、とても仲良くなれる環境でした。(それぞれの国ごとにもう仲良くなっているためかもしれません!)

 私はロシア語が最初全く理解不能だったので、初級クラスで1からやりました💦

 日本人🇯🇵←私だけ

 韓国人🇰🇷:2人+3人(韓国語や韓国文化の先生として大学に派遣されていた人、そのうち2人のおじさんは来たり来なかったり😅)

 中国人🇨🇳:9人

画像4

 語学クラスのメンバーとロシア歴史博物館で撮った写真

 学年は学部2,3年生の学生で構成されていました!先生はサハ人の美女の先生が担当してくれました。(ロシア人は美女な人が多い…)でも、毒舌でもあったと思います。宿題やらなかったり、授業中に携帯いじっている学生は怒られましたね。(当たり前ですが)

画像5

 これが当時の教科書"Поехали! 1"、図書館で借りて使っていました。ロシアでは小・中・高〜大学まで教科書は図書館から借りて使うということも知りました。

 初級クラスでは文法の勉強。基本的な日常単語を覚えました。教科書と先生が持っている英語の解説がついた文法書をWhatsApp(ロシア、アメリカなど外国のLINEに相当します。)のグループで共有して勉強しました。

画像6

 それでも、前半は語学留学生グループで、美術館巡りをして、後半はロシア語で人狼ゲームをしたり、先生が国際寮に来て、ボルシチ(борщ)やモルス(морс)などのロシア料理教室をしました。

画像12

画像7

9月〜12月までですが、学生の入れ替わりが10月初めまで激しく、12中旬〜下旬にかけて帰国する学生もいるので、落ち着いて皆と勉強できるのは10〜12月初めまででした。

 語学クラスは順風満帆でしたが、寮生活は大変で、2人でシェアする部屋のルームメートが2回変わり、2回目の中国人は中々の難癖な方でとても苦労しました。途中からルームメートから各階の台所エリアの班長にされて、やりたくもないのに、色々とやらされ、もうルームシェアは懲り懲りと感じました。(苦笑)

画像11

 上の国際寮は8階建てで、2階には来客と外国人先生のためのホテルが隣接しています。15000ルーブル を月に払えば、部屋を1人で借りることができます。

 ただ、交換留学生と正規留学生は月945ルーブル で日本円で約1300円(2020.09.20現在),正規学生ではない、私費留学生は月7500ルーブル かかります。これらの価格はインターネット、電気水道料金込みの値段で、飲み水は6ℓ、18ルーブル =25円を必要に応じて、各自購入します。また、個人部屋を除いて、部屋、トイレ、シャワー室、台所は共用になっています。

画像8

画像9

画像10

 具体的には、5人で一つの部屋にトイレ、シャワー室が付いて、3人と2人部屋で分けられます。台所は、3部屋(15人)と共有で使用するので、冷蔵庫や棚の物の盗難や勝手に使われることが多いです。

 そのため、私は調理器具や取られて嫌な調味料は全て部屋に持ち帰り、各階で台所の掃除を曜日ごとに各部屋が掃除するなど対策が取られていました。(留学生はあまり掃除をしたがらないので、床、冷蔵庫、IHコンロがとても汚くなります。)

 一階には女性と男性の警備員の方が座っており、部外者が入らぬよう徹底していました。サハ人の友達を3人連れて、お好み焼きをご馳走したかったのですが、1人だけと止められました。(泣)

 他にも、廊下や時々、各階の台所を掃除する業者の女性がいることと、ベッドシーツを変えるためのおばちゃん、寮長、副寮長の人が働いています。
 寮に入るメリットは、交換留学、正規留学としてくる学生は生活費を抑えられること、学生の交流をしたい方におすすめだなと強く感じました。一方でプライベート空間がないので、私は、近くにアパートを借りて住んだほうがいいなと感じました…(7000ルーブル から借りれるアパートがありました。徒歩10〜15分圏内です。)

   今回はここまで!次回は、大学での授業について説明します。それでは、Пока(パカー)👋🏼!! 


 

 






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?