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#V名人戦 を観戦して 2

私が「はやく光回線こねーかなー」とゴロゴロしている間に、V名人戦はどんどん進んでいっている。

Unferth 対 ひとし先輩

この2人(ふたり?)については有段勢の3人の中に放り込んで修羅の道を歩ませていることは重々承知なのだが、十分に戦えると信じて送り出しているので是非パンチを入れてほしいと思っている。

先手を取ったのはUnferth、ひとし先輩の端角中飛車対策なのか、天守閣美濃から金立ちで中央を厚くして端から猛然としかけた。

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こういった端攻めは振り飛車側が何か対策を持っていることが多く、いくときには十分に注意が必要だ。図から△15同歩▲同香△24角。

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51の引き飛車の効果が発動し後手が上手く切り返している。もちろんここから▲11香成△同飛▲25歩のような展開でも難しいとは思う。先手は横方面の堅さを利用して戦っていきたい。先手はこの切り返しに対して「上手く引っ掛けられた」と少し悲観してしまっただろうか。ここからしばらく後手ペースの展開となった(結果は先手勝ちだったが)。

戻ってこの24角の筋を知っていれば

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15香の前にこの▲12歩を叩くことを思いついたかもしれない。香車を浮かせることで飛車による紐を外しておく。▲12歩△同香▲15香となれば一丁上がりの局面の出来上がりだ。

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もちろん△24角なら▲12香成だ。

ということで、後手は攻めに対する切り返しを用意していたが、

結果として「端攻めは成立している」と言えるだろう。

本局はお互いにチャンスを手繰りよせることが中々できず、二転三転しながらの大熱戦となったが、優勢を維持する手堅い指し回しのUnferthさんと、最後まで逆転を狙った技を仕掛けていくひとし先輩の好対照な将棋が見られて、非常に満足感があった。

お二人の次の対局を楽しみにしている。

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