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ノイアーとバイエルン 交渉決裂はない!?

バイエルンとの契約延長交渉について、GKノイアーが代理人のトーマス・クロートとともに沈黙を破っている。
『Bild』は、この反論の背後にあるものを明かしている。

◆失望
自身が要求する最も重要な要素(2025年までの契約期間、年俸2000万ユーロ)が公開されたことに、ノイアーは動揺している。
「確かにそれは僕を悩ませる。バイエルンがどう思っているかはわからない」とコメントしている。

ノイアー自身は交渉に関与していない。代理人のクロートと事前に条件を確認し、その後クロートはオリバー・カーンとハサン・サリハミジッチSDとのテーブルに座る。
“スパイ”について、ノイアーは「そこに参加している人たちを管理することは可能だ」と語った一方で、「話し合いで得られた情報はクラブ内で引き継がれている」とも述べている。

◆印象
ノイアーは、「コロナ危機で多くの人々が仕事に不安を感じている時期にもかかわらず、年俸2000万ユーロを要求している“貪欲な男”」と受け取られることを懸念している。

代理人のクロートは、「給与についてははるかに複雑だ。移籍金やボーナスなども考慮される」と語っている。
また、クロートは、ノイアーが主に“感謝”について語っていることを強調している。
「“感謝”とは、サッカービジネスにおいて、より多くのお金に換わるものだ。基本給においても、GKが王者バイエルンのキャプテンであることを明確にすべきだ」

◆移籍
ノイアーはインタビューで、絶対にバイエルンに残りたいということを明言している。
ノイアーは、ハンジ・フリックにどれだけ感謝しているかを強調し、クラブがニューベルを獲得したことも理解できると強調している。

バイエルンとノイアーの妥協点は?

『Bild』に掲載されたこのノイアーの発言を読んで、オリバー・カーンが激怒したことは想像に難くない。
カーンはサリハミジッチSDと共に悪いイメージを持たれている。

だが、一つだけはっきりしていることは、これによってノイアーとバイエルンの交渉が決裂したのではないかと疑っている人は間違っているということだ。
結局のところ、両者はお互いを必要としている。

バイエルンは知っておくべきだ。ノイアーは世界でトップ3のGKの1人であることを。
2022年にミュンヘンで開催されるチャンピオンズリーグ決勝で優勝し、2012年の決勝で敗れたトラウマを打ち破るという大きな夢は、ウルライヒやニューベルよりもノイアーの方が実現しやすい。

一方、ノイアーも知っておくべきだ。
バイエルンは、困難な時期であっても常にノイアーを守ってきた。
例えば、2011年にシャルケから移籍してきた時のファンからの抗議に対して。
17/18季に中足骨骨折で1年近く休んでいた時もそうだった。
2019年にテア・シュテーゲンがドイツ代表での出場機会の少なさに不満を訴えた時には、当時の会長であるウリ・ヘーネスが今後ドイツ代表に選手を一切派遣しないと脅したことさえあった。

また、リバプール、マンチェスターC、レアル・マドリー、PSG、バルセロナのようなトップクラブは、GKのポジションの補強を必要としていない。
そして、コロナ危機の状況において、34歳の選手のために移籍金+高額な給料を投資することはない。
チェルシーへの移籍はステップダウンを意味する。

したがって、ノイアーもバイエルンも、どちらもこれ以上エスカレートすることはないだろう。
契約期間と給料において妥協した契約延長で決着すると予想される。
決められた出場数などミッションをクリアすれば自動的に契約が延長されるなどのオプションを付随させれば、より短い期間での延長も可能だ。

【Source】4月20日、Bild

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