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ノイアーと代理人トーマス・クロートの反論

ノイアーはバイエルンに対して、年俸2000万ユーロの5年契約を要求していると報じられている。
これに対して、ノイアーと代理人であるトーマス・クロートが反論している。

クロートのコメント
「我々は通常、進行中の契約交渉については何も言わない。だが、我々は現在、マヌエル(ノイアー)について間違った情報が作られているという印象を持っている」
― どのようなことから間違った情報が作られているという印象を受けている?
「コロナ危機の中で、クラブに負担をかけるような要求をしているということだ。だが、我々は決してそのようなことはしていない」
― 他のクラブが従業員を時短勤務としたり、選手が給料の一部カットを受け入れたりしている中、それ(契約延長交渉)はどうしても少し無神経に思えてしまう
「そのように見るかもしれないというのは理解している。しかし、クラブが契約延長を希望しており、交渉の準備ができているという最初のシグナルがすでに冬の時点であった。とはいえ、監督の答え(続投するのかどうか)はまだ出ていなかった。もちろん、キャプテンを務めるマヌエルにとって、どの監督の下でバイエルンで働き続けるかは非常に重要なことだ」

ノイアーのコメント
「ハンジ・フリックの契約延長はとても嬉しい決断だ。ハンジは素晴らしい監督だ。彼がどのように選手と接しているのか、僕たちがどのようなサッカーをしているのか、それだけでなく、彼の下でのチームの雰囲気はどのようなものなのか。それは僕にとって非常に納得のいくものだったし、だからこそ彼の契約延長は僕にとってシグナルだった」
― バイエルンに残りたいというシグナル?
「そうだ。バイエルンとドイツ代表のキャプテンは34歳だ。GKとしてはまだレジェンドの域ではないし、キャリアはまだ続けられると思っている」
― あなたの望みは?
「フィットしている限りプレーしたい。でも何よりも信頼を感じたい。それが僕にとって一番大事なことだ。5年契約をクラブに要求することが非現実的であることは完全に明白だ。現在34歳の僕が、39歳の時にどうなっているのかを予想することはできない。だからこそ、これまで公に示唆されてきた(報じられてきた)ものは全く意味をなさない」
― とはいえ、1年だけの延長はしたくないでしょう?
「バイエルンと僕がwin-winの関係で、誰もが満足できる契約を望んでいる。僕は自分のパフォーマンスを発揮し、チームのために尽くし、100%の情熱を持って最大の成功を収めるためにすべてのことをしたいと思っている。そのためには必要な条件が揃っていなければならない」
「報じられているのは、5年契約で年俸2000万ユーロ。ブンデスリーガの歴史の中で、これほど大きな契約はなかっただろう。代理人のクロートが扱った案件でも・・・」

クロートのコメント
「どちらの数字も間違っている。はっきり言えるのは、ハサン・サリハミジッチとオリバー・カーンとの会話の中で、我々は常に契約期間について柔軟に対応していたということだ」
― 給料についても?
「給与についてははるかに複雑だ。契約期間と給与の両方に対して柔軟であり、現在のコロナ危機も考慮に入れた様々なモデルがある。だが、マヌエルが関心を持っていることは1つ、“感謝”だ!」

ノイアーのコメント
「その通りだ」

クロートのコメント
「給料でナンバーワンになることが目的ではない。彼は世界一のゴGKであり、バイエルンのキャプテンであり、ドイツ代表でもある。彼はチームのためになることもたくさんやっている。クラブにとってのその価値は、バイエルン上層部は理解している。それゆえに“感謝”という言葉がある」

― 現在はこの感謝の気持ちをあるべき姿として感じていない?
ノイアーのコメント
「そうだね。2011年にバイエルンに加入して以来、基本的にずっと感じていた。僕がイライラするのはそこだ。ここでの会話はいつも大きな信頼を持って行われてきたことだった。何も漏れることはなかった。でも今では、会話の詳細は常にメディアで報じられており、それが正しいとは言えないことも多々ある」

― イライラしますよね。
「確かにそれは僕を悩ませる。バイエルンがどう思っているかはわからない。選手として、キャプテンとして、クラブに忠誠を誓っているように、クラブ上層部と信頼関係を築きながら仕事ができることが僕にとっては常に重要なことだった。今(語っている)物事が明らかに的を射ているとすれば、それは“感謝”という部分に影響を与えるものだ」
― スパイを疑う?
「僕は交渉に参加していない。それはトーマスがやっていることだ。だから僕は個々の人間を指差すことはできないし、指差すこともしたくない。しかし、そこに参加している人たちを管理することは可能だ」

クロートのコメント
「会話の内容がメディアで報じられているのはイライラする。どんな形であってもね。バイエルンと交渉するのは初めてではないが、こういった形は初めてだ」
― 誰が交渉に参加していたいたか知っていますよね。具体的な疑惑はある?
「いいえ。交渉のテーブルには2~3人しかいないが、クラブ内でも情報は流れている。それがどういった形で外に出ていくかはわからない」


ノイアーに対しては、もう一つ話題が残っている。アレクサンダー・ニューベルだ。
ニューベルは来季からバイエルンに移籍することが決まっているが、その才能はもちろん、ノイアーの後継者としても期待されている。

ノイアーのコメント
― ニューベルとの契約をどう思う?
「彼は良いGKだ。僕たちはすでにスヴェン・ウルライヒという素晴らしいセカンドGKを持っているけど、(ウルライヒが移籍を望んでいるという)移籍の観点からは(ニューベルの獲得を)理解している。彼(ニューベル)は他の多くのクラブでは正GKになるだろう」
― すでに後継者を目の前に指名されていますね。
「今後どうなるかは、僕にとって心配する問題ではない。僕がフィットしている限り、僕が出場すると信じている」
― ニューベルは契約によって出場時間を保証されていると報じられているが、実際にはどうでしょう?
「そんなことは知らないとしか言いようがない。実際に競技スポーツにそんなものはない。そのような約束はリスクが高い。“絶対に好意を持っていない監督”が必ずいるからだ。バイエルンのようなクラブを指揮しているトップレベルの監督が、『誰をプレーさせなければならない』などと言うことができるとは思えない」

【Source】4月20日、Bild

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