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映画のなかの”33”ビール
現在のベトナム,特にホーチミン市を中心にしたベトナム南部の代表的なビール「333」。
その歴史はフランスが侵略してきた1875年にまで遡るらしい。
ところが,ベトナム戦争時代の映画や書籍に描かれるサイゴンのBARで,アメリカ人や日本人が飲み交わしているのは「33」。
調べてみたら,もともとの名称が,ボトルの高さ33センチに由来する「33」。ベトナム戦争時代,アメリカ軍兵に人気があった。
そんな歴史ゆえに「33」がフランスやアメリカを思い起こさせるためか,1975年のサイゴン陥落後,政府に求められ,「333」に変更したそうだ。なので,ベトナム戦争時を描いた映画で「333」が出てきたら,時代考証が足りてない。
かつてのアメリカ人のためか,現在でもアメリカに「33」が輸出されているらしいが,これは333のSabeco社ではなく,同じベトナム南部のBGI社が製造しているものとか。
東京で弁護士をしています。ホーチミン市で日越関係強化のための会社を経営しています。日本のことベトナムのこと郷土福島県のこと,法律や歴史のこと,そしてそれらが関連し合うことを書いています。どうぞよろしくお願いいたします。