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ピンクのおねえちゃん

今日は、すみちゃんの弟のことを書いてみようと思う。

すみちゃんには二人の弟がいた。
一人はガッチガチの公務員、もう一人は年の離れたゆるふわ末っ子。
今回は、ガッチガチの公務員「トミー」についてのお話。

トミーは正直、そんな男前ではないのに何故かモテる男だった。

私はすみちゃんの実家に住んでいたので、当然 この弟のトミーとも一緒に住んでいた。
そして、たまにトミーの彼女が家に来ることがあり こいつ顔は大したことないのに結構やるなーと思ったりしていた(嘘です)。

ある日のこと、トミーが私を連れて市民プールへ行こうと言い出した。
もちろん、えっちゃんは大はしゃぎ!
トミーはみかけは大したことないけど、中身は子供好きでよく遊んでくれたいいお兄ちゃんだった。

この時のお出かけは、トミーの彼女が一緒で、私は子供ながらにも女性だったので、このお姉ちゃんと一緒に更衣室で着替えることとなった。

そして、私はこの更衣室で一生忘れることが出来ないものを目撃してしまった。
それが今日書く「事件」。

さて、更衣室で水着に着替えてから私はプールへ行き思う存分プールを堪能した。正直、あまりプールでの出来事は覚えていない。
きっと子供ながらに遊んでもらってきっと満足していたのだろう。
嫌だった記憶も、めっちゃ楽しかった記憶もない。

事件はこの後の更衣室で起きた。

濡れた水着をいそいそとお着替えをしていた私、トミーの彼女は私の着替えのお手伝いをしてくれていた。
ある程度、私の水気が取れたところで、今度はトミーの彼女が自分の着替えを始めたのだが、ここで私は人生で初めてのものを目にしてしまった。

おねえちゃんの「乳〇がピンク💕」

え?!?!これは何?!
おばあちゃん、こんな色してない。
なんなら、すみちゃんなんかもっと黒くて茶色いのに・・・
おねえちゃんはなんでピンク?!?!

私の中の全私たちが大混乱。

今目にしている光景は、白い大地に咲く2輪の華麗なピンク色のコスモス。

形容しがたい驚きとともに、子供ながらにみてはいけない物を見たと思い、必死に目をそらしながら自分のお着替えを終わらせ、おねえちゃんのお着替えを待っていた…。

それ以降、私はおねえちゃんが家に来たり、トミー経由でプレゼントをもらったりすると

「ピンクのおねえちゃん、ありがとう」

と心の中でつぶやくようになってしまった。

ガッチガチの公務員、トミー
あんた、こんな色白で透け感のあるいい女捕まえたね ふふふ…
モテる男は、こんないい女捕まえることが出来るんだ
顔は大したことないのに、すげーなトミー

だがしかし、実際トミーが結婚をしたのは
万年 頭に角が生えたような、ピンクのおねえちゃんとは方向性が真逆の
ガッチガチ公務員女だったのはここだけの話です。

( ˙-˙ )スン

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