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これまでの4年間、そしてこれから

いよいよ6月10日、グランドオープンを迎えます。
思い返せばこの地で事業を始めてから4年が過ぎました。短いような、長いような4年間です。
振り返ってみると、武漢で原因不明のウイルス性肺炎が発生したことを中国が発表したのが2019年12月、私たちが事業を立ち上げて半年後のことでした。コロナに翻弄された4年間ですが、コロナ前と比べ、世の中随分変わったなと思います。
例えば、リモート会議。以前ならアプリが入っていない、機材がない、など面倒でしたが、今ではみんな気軽に行っています。テレワークも当たり前。ハンコ文化も過去の物になりつつあります。一方、デジタルスキルの差による情報格差、対面でのコミュニケーションの再認識、エッセンシャルワーカーへのしわ寄せ、物流の停滞など。いろいろな課題も浮かびあがってきました。
私たちさがみこベリーガーデン(SBG)もそんな世の中で試行錯誤をしながら事業を構築してきました。当初の構想とはずいぶん違った形になったものもあります。
例えば、会員制度です。元々はソーラーシェアリングの下で安全に摘み取りを行ってもらうために始めたものですが、図らずもコロナ禍の中、人数を制限し、密にならない空間で楽しんでもらえることに繋がりました。また、BASIC,PREMIUM,SUPPORT会員という形でニーズに合わせて来ていただけるようにしました。摘み取り以外のオフシーズンにも楽しんでいただけるイベントも増やしていくつもりですし、会員同士の交流を図れるフィールドにしていきたいと考えています。そして法人会員の方とは、お互いの事業を掛け算し、新しい価値を生み出す活動を始めるなど、ユニークな展開ができるのではないかと期待しています。
地域の方にはいろいろな形でご協力いただいています。今年から来園者の摘み取りだけではなく、生産農園も立ち上げます。ご近所の方に収穫や選別作業、草刈りなどお手伝いしてもらいます。
自治会とは防災協定を締結し、災害時に太陽光の電力を使えるよう、毎年防災訓練の一環として使い方の講習を行っています。地元の小中一貫校の青和学園からは幾度も農作業の手伝いに来てもらっています。時には「仕事をする意味とは何ですか?」と質問され、冷や汗をかくこともありますが、ここに来て感じてもらうこともあるみたいでうれしい限りです。
私たちのコンセプトの一つは、「多様な雇用を生み出す」ことです。地域の方はもちろんですが、一般社団法人ソーシャルファーム・ミレッドロードさんと連繋し、障害者の方にどのような形でかかわってもらえるのか?一緒に作業をしながらトライアルしているところです。

さて、この4年間で太陽光で発電した電力は736,193kWhになりました。これは一般家庭が使う電力の153年分に相当します。
来年には発電所を2基建設し、発電した電力は生活クラブさんへ供給する予定です。新しい太陽光パネルの下では、まだ秘密ですがブルーベリー以外の作物を栽培する予定です。
ぜひお越しいただき、私たちの挑戦を見てください。
ブルーベリーもおいしい実をつけて待っていますよ。


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