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【ACL決勝】昨日の試合について【横浜F・マリノス】

まず遅くまで試合をご覧くださった他サポ、フォロワーの皆様には感謝申し上げます。お疲れ様でした。マリノスに少しでも関心を持ってくださりありがとうございます。

結論から言いますと我々はACL決勝で西地区のトーナメントを勝ち上がったアル・アインに敗れました。

第1戦で逆転勝ちを収めたものの前半に逆転を喫し、一度は追いついたものの前半終了直前に退場者を出してからはスコア上イーブンとは思えないほど一方的な展開でした。
2戦合計3-6というスコアの珍しさが展開の異様さを物語っています。

ざっくり敗因を挙げるとこんなところでしょうか

試合運び(特に前半)
コンディション格差
シンプルに相手が強かったね

試合運び(特に前半)

リーグならともかく勝利のみに意義のある大陸トーナメント決勝くらいもう少し柔軟に立ち回れんものかね。無理なんでしょうね。
ポステコグルー以来のマリノスの戦術はポジショナル(風)プレーに基盤を置いた原則を遵守しピッチ内レベルでの微調整を行うことによって自ずと攻守ともに最適化されるという哲学でやってきています。今となってはポジショナルプレーの面影はありませんが、取り敢えずそういう設計思想で試合に臨んでいます。前掛かりになることはあっても、戦況に応じて極端に引くということはありえまん。
プレミアを追ってる人は今年のポステコグルー指揮下のトッテナムを見てくれれば分かると思います。あそこもセカンドオプションなど持ち合わせていないでしょ。

退場してからは3-3のイーブンにも関わらず一方的な展開でしたね。相手より1人少ないかつ既に前半の時点で出足に陰りが見えていた守備でPKまで守り切るか、事故による勝ち越しゴールに期待するかといった厳しい二択を迫られていました。
連動性を失った10人では再現性ある形での得点は難しかったと思います。仮にPK戦までもつれ込んだとしても、ルーズボールすら禄に跳ね返せなくなったピッチ上のメンバーで誰が蹴るの?って話になるわけで、こちらも厳しいでしょう。

コンディション格差

ゴールデンウィークはリーグのかきいれ時ということもあって、昨日の試合は5月に入ってから6試合目。11日の第1戦から2試合リーグ戦を挟み、長距離移動を経てのアウェー。特に直近の4試合、我々はメンバーを大きく変えることなく試合に臨みました。
片や向こうは、第1戦との合間のリーグ戦を完全ターンオーバーしスタメンは中13日での出場。30度超えの気温も追い打ちをかけて、両者のコンディション差は立ち上がりから一目瞭然でした。
過密日程、スカッドが野戦病院と化している等言い訳を挙げればきりがありませんが、リーグ2試合を捨てるくらいの覚悟が必要だったのかもしれません。

シンプルに相手が強かったね

上で述べたようにマリノスのサッカーは相手と対等以上に渡り合えることを前提に設計されているのですが、市場価値、ピッチ上でのクオリティ共にどう見ても相手のほうが格上でしたね。特にアル・アイン前線のスピードに対応できる守備陣が今試合に出れるメンバーにいないのがキツかった。せめて負傷中の小池龍太&裕太がいたらなあ。

ないものねだりをしても仕方がないのですが、前線に前田大然、CBにチアゴ・マルチンスがいれば相手の強度にも真正面から対抗できたのかなと思います。
大然の走力については代表で既に知れ渡っているので割愛しますが、チアゴは2021シーズンまでうちに在籍したCBです。彼がいた頃のハイライン裏のスペースは全て彼とGKの飛び出しで処理していました。相手FWと多少入れ替わろうとも平気で追いつきます。

動画を見ればJに収まるレベルの選手では無いのは一目瞭然で、現在はシティグループ繋がりでニューヨーク・シティFCに在籍。年齢的な問題で欧州とは縁の無いキャリアを歩むことになりそうですが、個人的にはプレミアでも十分通用するレベルの選手だったと思います。

栗原「ちなみに、昨季までF・マリノスにいたチアゴ(・マルチンス/現ニューヨーク・シティ)は亮から見てどうだった?」
宮市「彼は一番凄かったかもしれません」
栗原「Jリーグを今まで見て来たなかで、チアゴみたいな選手はあまりいなかった。あのレベルの選手が海外にもゴロゴロいる感じ?」
宮市「チアゴはアーセナルでもスタメンに入れるレベルだと思います」
栗原「本当に?(笑)。それでも、ブラジルだとA代表にも入れないんだから恐ろしい世界だよね」
宮市「僕もそれが本当に不思議で(笑)。ブラジル代表にいてもおかしくないくらいだと思います。いろんなセンターバックとやってきましたけど、チアゴが一番凄かったです」

https://www.football-zone.net/archives/386271/2

流石にこれは言いすぎだと思うけど。


仮に今回優勝していれば浦和と同様にFIFAクラブワールドカップ2025の出場権を獲得。クラブの年間収益を凌ぐ金額を手にしていました。逃した魚は大きいですね。
正直今回決勝まで進めたのは組み合わせや展開に恵まれたところがあります。本来国外クラブに通用するようなサッカーをしていない、かつ大陸トーナメントへの向き合い方も拙いので、「次」というのは難しいと思います。


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