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リアルサウンドブックに寄稿しました

お仕事のお知らせです。ライターとしてリアルサウンドブックに寄稿しました。

「とある」シリーズ新たな外伝『とある科学の未元物質』で垣間見えた、垣根帝督の人間らしさ

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『PSYCHO-PASS』シリーズと紙の書籍の“いい関係”ーー最新劇場版の鍵となる『くるみ割り人形とねずみの王様』とは?

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これまでは研究者として「少女」や「少女小説」というテーマで執筆することが多かったですが、今後はテーマを限定することなく、幅広いジャンルを取り上げていくつもりです。もちろん、引き続き少女小説についても引きアウトプットを続けていきます。何より、念願だったライター仕事を始めることができて嬉しいです。これからもいろいろな媒体から声をかけていただけるよう頑張ります。

という宣伝はここまで。「とある」シリーズも『PSYCHO-PASS』も、年月を経た作品ならではの多様な展開と物語的な厚みがあるコンテンツです。おそらくファン層はそれほど被らないと思いますが(とあるファンの一部はコパスを見ているかも)、これをきっかけに関心を持っていただけると嬉しいです。

以下それぞれの作品についての思い出語りなど。「とある」の推しは学園都市第一位の一方通行で、彼をきっかけにこのシリーズにはまりました。最初に読んだのは一方通行と打ち止めの出会いが描かれた原作5巻。8月31日という夏休み最後の1日を上条当麻・御坂美琴・一方通行それぞれの視点で描いた連作短編的な構成が面白く、そこから改めて原作を最初から追いかけました。シリーズもすでに50冊近くなり、思えば一通さんも激しく変化を遂げましたね。心身共に成長する姿を頼もしく思っていますが、ときどき不安定な姿が懐かしくなって旧約13巻あたりを読み直したりもします。第三資源再生処理施設のエグさが好き…。

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左は一番好きな一方通行の版権絵で、「とある科学の一方通行」のED sajou no hana「Parole」の裏面。この表情と打ち止めとの距離感、そして光と影の絶妙なバランスがたまらないです。カップリング含めて曲も非常によく、コロナで中止になっていなかったら5月3日のsajou no hanaとピープルの2マンに行くつもりでした。右はロシア編以降から最近までの一方通行ヴィジュアル。創約1巻ではさらに新しい服装になりましたが、その姿が表紙に登場することはあるのでしょうか。

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ところで、「とある」シリーズの公式は男キャラ人気や需要をもっと認識してほしいですよね。女の子キャラも確かに人気は高いけど、少年漫画的に男性読者が男キャラを好きになるタイプの作品なのがイマイチ理解されていないような。禁書3期のグッズ展開も残念で、垣根くんですらあまりグッズ化されなかったし…。男キャラは全体的に不遇だけど、このキャラまで出すの?となったちぃきっず(青髪ピアスまでいた)は攻めたラインナップでした。とりあえずグループを並べて撮影。あと先日放映された超電磁砲T.の11話「参戦」、上条さんと軍覇という男キャラの作画演出に超気合が入っていたのはとてもよかったと思います。

『PSYCHO-PASS』はアニメ第一期ではまりました。リアルタイムではなく、時期的には新編集版放映の頃のはず。映画『ブレードランナー』やギブスンのSF小説が好きで、I.Gアニメ贔屓な私がはまらないわけはなかった。スタイリッシュで無機質さのある世界観と、ディストピアめいた未来世界のなかで問われ続ける正義のあり方と人間性、そして菅野祐悟による音楽が最高に格好よい。お気に入りは1期と2015年の劇場版、2019年の劇場版SS三部作(特にCase.2の『First Guardian』)です。

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『PSYCHO-PASS』はスピンオフ小説やコミカライズも多く、活字読みには嬉しいジャンルでした。全部読んだうえで個人的なおすすめは劇場版『PSYCHO-PASS』のノベライズと、オリジナル作品の『執行官狡噛慎也 理想郷の猟犬』かな。どちらも絶版で、今手に入れようとすると中古でプレミアがついているのが難点ですが(復刊もしくは文庫化してほしい…)。劇場版のノベライズは映像にならなかった箇所の会話や心理描写が興味深く、アニメの補完として満足度が高かった作品でした。理想郷の猟犬は事件が面白かったので気に入っています。どちらも著者は深見真さん。心理描写や人間関係の掘り下げの上手さ、晦渋すぎず読みやすい文体など、ノベライズを担当している方で一番信頼している書き手です。

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ちなみに『PSYOCHO-PASS』シリーズでの推しは宜野座伸元です。一方通行といい宜野座伸元といい、ヒロインを差し置いて作中で一番髪型や内面が変化を遂げるキャラを好きになりがちだな私(こうやって並べると実に好みがわかりやすい)。シリーズ当初はガミガミ眼鏡と言われた宜野座も、今や包容力満載の美魔女武闘派36歳に成長(左から右のアクスタへの振り幅よ)。3期と続編映画のギノさんはすごく格好よかったけど、ドミネーターではなく普通の銃を撃っているのが少し寂しいかな。というドミネーター好きなオタクのつぶやきでした。

2019年以降、怒涛の作品ラッシュが続いた『PSYOCHO-PASS』シリーズ。タイトすぎるスケジュールが心配だったから次は時間がかかってもよいので、常守朱がとらわれの身になった事件の真相、そしてザイルコンビの身内が殺された事件の真相が続編で明らかになるのを期待しています。

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