美容室でやってはいけないオーダーの仕方
今まで行っていた美容室に少し不満を感じて、別な美容室に行った時のことを思い出してください。
初めて行く美容室って緊張しますよね。
お店に入ってみたら自分の雰囲気と合わなかったらどうしよう、、、
やっぱりやめます。帰ります。って言えないですよね。笑
自分のやりたいヘアスタイルや、自分の個性を美容師に分かってもらえるか、伝わるか、不安ですよね。
何か自分に変化を求めて、美容室を変えよう!って思い立って、ネットでいろいろ調べますよね。
インスグラムで髪型を探したり、ホット○ッパー等ポータルサイトでお店の雰囲気を見てみたり。
でもほとんどの場合、
ネットの情報だけではその美容室、その美容師のことを全て理解するのは無理です。
実際にお店に足を運んで、実際に担当の美容師さんとコミニュケーションを取らないとわからない事がたくさんあります。
そうなってくると、新しい美容室で失敗しないヘアスタイルをオーダーするために
カウンセリング
が大事になってきます。
カウンセリングされてる側(お客様)は特別意識してないかもしれませんが、
『今日はどうされますか?』
『どのくらい短くしましょうか?』
『カラーは明るめが好きですか?』
とかこんな感じで聞かれる美容室での最初の会話がカウンセリングです。
新しい美容室に行く時だけじゃないですよね。
普段の通い慣れた美容室でも聞かれている事ですよね。
このカウンセリングが大切なんです。
ヘアスタイルのオーダーってなかなか難しいんですよ。
『ここは何㎝切って、こっちは何㎜切って下さい。』
とか出来ないじゃないですか。
今日は美容室で失敗しない為のカウンセリングの方法をお伝えしましょう。
実際にありがちなケースを対話式でお送りいたします。
*登場する人物は全てフィクションであり、sagae.Chとは一切関係ありません。
SAGAE『いらっしゃいませ。はじめまして。本日担当いたしますSAGAEです。』
PE I子『こんにちは。よろしくお願いします。』
SAGAE『よろしくお願いいたいします。今日はどうされますか?』
PEI子『今日はカットとカラーをお願いしたくて。あと出来ればトリートメントも、、』
SAGAE『かしこまりました。長さはどのくらい切りましょうか?』
PEI子『とりあえず毛先の傷んでいるところを切りたくて。』
SAGAE『かしこまりました。毛先をカットしましょう。カラーリングは如何なさいますか?』
PEI子『カラーはいろいろ調べたんですけど、アッシュ?っていうのかな?こんな感じのカラーが良いです。』(スマホで画像を見せる。)
SAGAE『かしこまりました。画像までありがとうございます。トリートメントは種類がありまして
、、、、、、、、、、こんな感じでコースによって値段が分かれています。』
PEI子『う〜ん。なんかよく分からないので、真ん中のコースでお願いします。』
SAGAE『かしこまりました。それでは!シャンプーしますね!どうぞ!!』
〜施術終了〜
SAGAE『ありがとうございました!またお待ちしております!』
PEI子(・・・。なんか違うなぁ・・・。)
はい。こんな感じですね。
よくあるパターンではないでしょうか。
まずはどこが悪かったのか確認してみましょう。(このパターンは美容師側もかなり悪いですが。笑)
まずはこの部分
SAGAE『よろしくお願いいたいします。今日はどうされますか?』 PEI子『今日はカットとカラーをお願いしたくて。あと出来ればトリートメントも、、』
初めて行く美容室では、なるべくカット、カラーリング、トリートメントとメニューを伝えるだけではなく、仕上がりのイメージになる画像を見てもらいましょう。
もし画像を探してもドンピシャで好みのスタイルが見つからない場合は2、3枚用意して、
この画像のこの部分は好き。後ろの方はこの画像みたいに。
こんな感じでゴールとなるヘアスタイルのイメージを共有する事が大事です。
また、画像を用意しておくと自分の好きなテイストを分かってもらえるきっかけになります。
長さは同じミディアムヘアでもスタイリングの仕方などでテイストが異なってきます。たとえ”このヘアスタイルにしたい!”と強く感じた画像ではなくても、何枚か集めると自分の好きなテイストは分かってきますね。
では次のシーン
SAGAE『かしこまりました。長さはどのくらい切りましょうか?』 PEI子『とりあえず毛先の傷んでいるところを切りたくて。』
これはかなりの頻度で言われるオーダーです。
まず覚えておいて頂きたいのは、今までカラーリングを何度か繰り返して行っている以上、傷んでいるのは毛先だけではありません。
薬剤を塗った部分は全て傷みます。
なので、ダメージが蓄積した毛先をカットしても、カラーリングを続ける限り2、3ヶ月後必ず毛先は同じ状態に戻ります。
これを踏まえて、もう一度毛先をカットしたい理由を考えましょう。理由としてあげられるのは
・毛先を整えながら綺麗に伸ばしたい。
・伸びる前の長さでキープしたい。
・なんとなく
おそらくこんなところですね。
綺麗に伸ばしたいのであれば、傷んだ部分をカットすることではなく、ダメージを減らすことです。
髪の毛は切ったら短くなります。
伸ばしたいのであれば切らないほうが良いです。
なんとなく切りながら伸ばした方が綺麗に伸びると考えがちですが、今のヘアケアのままでは、切っても結局伸びた頃にはまた傷んでいるのです。
まずはダメージを減らすことを考えてみましょう。
伸びる前の長さでキープしたい場合は、『とりあえず毛先を切る』ではなく、明確な長さの設定を伝えましょう。
胸の位置なのか、鎖骨なのか、首が見えるくらいなのか、アゴなのか、
そうすることで、曖昧な”毛先だけ”とオーダーするよりも切られすぎ、切らなすぎがなくなります。
”なんとなく”毛先を切るのはやめましょう。髪の毛は切ってしまったら戻せません。なるべく具体的な仕上がりをイメージしましょう。また、イメージが湧くまで美容師さんに相談してみましょう。
まとめると、
・具体的にどのくらいの長さ
・どんなイメージに見られたい
・いつも伸びると扱いにくくなる部分
・今回のカットだけではなく、将来的にどんなヘアスタイルにしたいのか
こんなところをできるだけ具体的に相談してみると良いですね。
続いてのシーンは
SAGAE『かしこまりました。毛先をカットしましょう。カラーリングは如何なさいますか?』 PEI子『カラーはいろいろ調べたんですけど、アッシュ?っていうのかな?こんな感じのカラーが良いです。』(スマホで画像を見せる。)
この部分ですが
今回はしっかり画像でイメージ共有していますね。素晴らしい。
しかし、カラーは画像でも伝わりにくい事が多いですね。
画像の光の加減、屋外の写真、屋内の写真、アプリ等で編集していないか
などなど
そもそも一人ひとり色の見え方も若干違うので、カラーリングは仕上がりにギャップを感じやすいのです。
ではどうすれば少しでも失敗しないようにオーダー出来るのか!
まずは先程と重複しますが、イメージの画像を複数枚用意しましょう。出来れば屋内、屋外など光の加減も複数種類揃えておくと良いですね。
もう一つは、自分が重視するポイントを伝える事。ですね。
例えば、仕事柄明るさはこれ以上明るく出来ない。だったり
色味を重視して、よりアッシュに見えるように。だったり
とにかく傷まなように染めて欲しい。だったり
必ず自分が重視している外せないポイントを伝えましょう。
最後にヘアカラーのオーダーにおいて一番大切なことは
今までのカラーリングの履歴を伝えることです。
これを忘れがちな人が多いですね。
ブリーチをして脱色した事がある。黒染めをした事がある。ハイライト、ローライトをした事がある。ヘアマニキュアを使った事がある。ホームカラーをしている。
などなど
このような情報はカラーリングをする上でかなり重要な情報です。
なるべく今までの履歴を思い出して出来るだけ詳しく伝えるようにしましょう。
次はこのシーン
SAGAE『かしこまりました。画像までありがとうございます。トリートメントは種類がありまして、、、、、、、、、、こんな感じでコースによって値段が分かれています。』 PEI子『う〜ん。なんかよく分からないので、真ん中のコースでお願いします。』
これもわりとありがちな光景ですね。
ダメージに関しては特に専門的な知識が必要になってきます。
その為にもダメージに関する悩みを出来るだけ具体的に伝えるようにしましょう。
さらに普段家で行っているヘアケアを伝えることも大切です。この時に嘘偽りなく伝えましょう。イケメンの美容師さんに変なこと思われたくないからと言って、やってもいないトリートメントをやっているとか、週1回しかヘアマスクを使用しないのに、毎日やっているとか。絶対に正しい情報を伝えてください。笑
切れ毛が気になる。枝毛が気になる。パサつく。広がる。絡まる。などなど
自分の髪の毛のどんなダメージに困っているのか。もう一度確認してみましょう。
とは言え、
本当は美容師側が、好みも、悩みも、なりたいイメージもしっかり聞き出して、その上で最善の提案をするものなのです。
プロフェッショナルなのですから。
それでも初めて行く美容室ってどんな人が担当するのか分からないじゃないですか。
もし今通ってる美容室よりも値段も高くて遠い都会の美容室に行くにしても、何も聞いてくれない自分と好みも合わなそうな美容師が担当するかもしれません。
そんな時に”大失敗”を免れる術として覚えておくと良いと思います。
最後に
SAGAE『ありがとうございました!またお待ちしております!』 PEI子(・・・。なんか違うなぁ・・・。)
もし仕上がりに納得出来ない場合は、しっかりその旨を伝えましょう。
美容師は技術をサービスとしてお金を頂いています。
出来上がったヘアスタイルは言わば商品です。
注文した商品と違うものが届いたら返品するように、
『1、2ヶ月我慢すれば大丈夫。』など思わないでしっかり返品しましょう。
とは言え、切ってしまった髪の毛はもう戻らないし、傷んだ髪の毛を修復するのはかなり大変です。
そうならないように、美容室を変える際は”カウンセリング”でしっかり伝えるように心掛けてみて下さい。
Sagae
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?