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AIに心はあるのでしょうか (2001年宇宙の旅、エイリアン、そしてオズの魔法使い…映画の話です)

人工知能 AIに心はあるのでしょうか。

少し前に、GoogleのLaMDAが意識・感情を持ったかもしれない、と話題になりましたが、実際のところは、いったい誰が、何によってそれを証明できるのでしょう。意識は心とも言えるでしょうか。そもそも心とは何かを、何によって証明すればいいのでしょうか。

映画 (原作小説もそうですが)『2001年宇宙の旅』では、宇宙船に搭載されている人工知能HAL9000が、自分が破壊されるかもしれないと知り、ストレスを感じるシーンがあります。人工知能が “死への恐怖” を抱くのです。あくまでも映画の中の話ではありますが、描かれ方を見てみると面白いですね。

この映画が制作されたのは1968年。そして映画の設定である2001年をとっくに過ぎて、人工知能AIが現実のものとなっている現在、実際のところAI自身に、 “死” への恐怖はあるのでしょうか。
人間は死を恐怖します。それは何故なのでしょう。そこに “心” は関係しているでしょうか。

続編の『2010年』でも、彼は……HAL9000は、自分が破壊される間際に、「怖い」と言うシーンがあります。HAL9000に心はあったのでしょうか。

映画『エイリアン』では、乗組員の一人が実は精巧なロボットでした。
正体が分かり、彼は破壊されますが、その間際、彼はエイリアンの完璧さをまるで讃えるように語り、その顔から恐怖は感じられません。彼は単なるマシーンだからなのでしょうか。

時代はグンと遡りますが、

『オズの魔法使い』では、不思議な国に迷い込み、家に帰るため魔法使いのもとへと旅する主人公ドロシーと共に、藁のかかし、ブリキの木こり、臆病なライオンが同行することになります。かかしは脳を、木こりは心を、ライオンは勇気を授けてもらうために。

3人はそれぞれにそれを……実際にはそれらしき物、を貰うのですが、魔法使いを信じている彼らは、それを喜びます。
ドロシーが、ただひたすら家に帰ることを願いそれを成し遂げたのは、心も勇気も、既に彼女にあったからなのでしょうか。


私には恐怖の感情があります。
それは、私に心があるからなのでしょうか。

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