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『夏本番前だけど〈アレ〉の話でも』safiland's Essay - 2 -

 こんにちは、〈safiland -さふぃらんど-〉って呼んでください。
 モノ・コトについてエッセイを書きます。
 好みのカテゴリでしたか? だったら、隙間時間にいかがですか?
 今回のタグ #湿気 #夏 #かなしばり #伝えたいこと  


夏本番前だけど〈アレ〉の話でも

 梅雨真っ盛りですが、如何お過ごしでしょうか?
 ぼくは絶賛バテています。

 湿度が高い暑さが天敵で、夏場はどうやり過ごそうかとしか考えなくなりました。
 海とか高原とかレジャーは楽しいのですが――

 あっちーんだよ。思考止まるんよ。

 いつだったか、湿度の低い暑い海外に行ったとき、暑いんだけど快適でした。熱中症対策は必要でしたが、湿度って暗殺者みたいですね。
 ぞっとします。
 家では除湿器大明神様が湿度を駆逐しています。神のなせる御業で部屋は快適ですが、ベランダに出るとHPが急激に減ります。怖いですw

 怖いついでに、話聞いていきませんか?

 金縛りって筋肉疲労だって言う説がありますね。ぼくはそれでいいと思います。怖いんですよ。

 そんな筋肉疲労だと思っている(思いたい)『金縛りの体験談』

 就寝していて、時間は分からないんだけど何か来る! 的な怖さが襲ってきて、目を開けようと思ったら――

 胸の上に誰か飛び乗った! ぴょーんドサッと子供が飛び乗る感じで、分かるかなー、息がグハって詰まるやつ。

「何々」って思った時は後の祭りで、金縛り開始! ほんとに動けない、声も出ない。マジ怖い!

 なんかヤバイって思って、絶対目は開けたくないし、腕一本でも動けば解除可能と聞いたような気がして、もがきまくっていたら耳元で――

「ンgfkdgじゃおぐあ0帯8卯hがhjfhkfはえg」

 こんな感じで何言ってるか分からない声がするんよ。
「ひー!」ってなって、般若心経か? 念仏か? 思考が交錯してしまって完全にパニックになったよ。

「ちょっと待て、この声って最近亡くなったおばあちゃんじゃね?」
 なぜそう思ったのか今でも分からないんだけど、その時はおばあちゃんが入れ歯を忘れた状態で話しているように感じてて。

 目は固く閉じているのに、目の前が明るくなって実家の部屋のカーテンが見えた。柄もはっきり見えていて、月夜のその部屋に、ぼくは寝ているような感覚になった。
 ――ヤバイ!
 実家は数百キロ離れていて、体感している状況は限りなく〈実家で寝ている〉状態を示している。意識が飛んでいるのか、ぼく自身が実家にいるのか分からなくなり、声の出ない喉で叫んでた。

 その間ずっと耳元で囁かれていて、生きた心地がしなかった。

 急に戒めが解けて、勢いで電灯を点けて辺りを確認した。当たり前だが、ぼくの部屋だった。実家じゃない。物凄く疲れていたが外が明るくなるまで眠れなかった。

 寝てしまったら、また実家に連れて行かれそうだと思ったから。

 後日、おばあちゃんの火葬の時、入れ歯はどうしかた聞いたら
「本家の方で入れ忘れたらしいよ――」
 おばあちゃんは本家で看取られたから、事の顛末は知らないけれど、そんなに入れ歯が無いのが困っていたのか、伝えたいことが別にあったのか、今では分からないままですって、話。

 ぼくの個人情報配慮のため、ほんの一部、改変しています。


 如何でしたか? スキを頂くと踊るかもしれません。
 小説も読んでもらったら拝むかもしれません。
 では、次回……あれば、お会いできることを楽しみにしております。

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