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ゲームを通して自分ごと化する多様性と共感

Safeology研究所の田中です。

前回のnoteにて、谷内さんは「対話」の語呂合わせを紹介しました。福井県の大学が連携して行う地域協働学習プロジェクトの事前学習にて、私は谷内さんから発想法を学んだのですが、その一つが語呂合わせでした。

私は、勤務校の1回生前期にデザイン思考を学ぶ科目「情報デザイン論」を担当しており、この発想法を1回目に取り入れています。たとえば、「遠隔」から、円書く、○描く、¥欠く、(ToT)確、円角など、新たなイメージを創造します。

今日4/30(火)の「情報デザイン論」4回目にて、デザイン思考のプロセス「共感」①として「観察力」を養う授業を行いました。

まず、ジェスチャーで対話しながら誕生日順の大きな輪になるバースデーチェーンでチーム分けをした後、NVC(非暴力コミュニケーション)のFeelings(感情)とNeeds(ニーズ)を使うペアワークをしました。

授業の後半は、福井県の知り合いが作り、グッド・トイ2020に選ばれたボードゲーム「じっくりミレー」で遊びました。

「じっくりミレー」は、芸術家役の学生が名画のキャラクター一つに額縁を置き、そのキャラクターの気持ちをみんなで想像します。各参加者は、「ドキドキ」「いかり」など6枚の気持ちカードを持ちます。そして、「じっくりミレー」の掛け声で、想像した気持ちカード1枚をめくります。芸術家と同じカードを選んだ学生は、バラの宝石を1つもらえます。

その後、一人ひとりが「どうしてその気持ちカードを選んだのか」、理由を説明します。これを繰り返すゲームです。絵のキャラクター(女性やカエルなど)の気持ちを想像することも大切ですが、芸術家役が想像しそうな気持ちを探ることが重要なポイントかも!!

今日の授業最後に書いた振り返りノートを読むと、「じっくりミレー」の体験を通して、学生たちには笑いが絶えず起こり、多様性と共感を自分ごと化して感じたようです。

私が住む鯖江市には、ツツジとレッサーパンダで有名な西山公園があります。今回noteの写真は、今日4/30(火)の仕事帰りに撮影した西山です。2020年は、新型コロナ感染症予防として、開花前の4月にツツジが剪定されました。そのとき私は、「悲しい」「切ない」「無力感」などのマイナス面や「思いやりのある」「安心な」「おだやかな」などのプラス面、両方の気持ちを感じました。

文/田中洋一(Safeology研究所研究員/仁愛女子短期大学教授)

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