ホテルや旅館のHPをオウンドメディア化する為に生成AIで記事を作成する試み〜その１

宿泊施設の自社ホームページは随分前にその存在意義が薄れている。

OTAで販売すれば10%以上の手数料を取られるし、その料率はまだ上昇していくのは目に見えている。にも関わらずOTAでの販売を辞めることが出来ないのは、それが宣伝広告の役割も果たしているからだ。超有名なホテルや旅館以外、その存在を知ってもらうにはOTAに掲載する他はない。もちろん最近はSNSなどでバズることでダイレクトマーケティングに成功している小規模なこだわった宿も多くなってきたが、余程の要素がないとこれはなかなか成功しない。ましてやそこそこの部屋数のホテルはそのバズだけでは十分な稼働を生み出せないのが現状だ。そうなってくればOTAへの掲載、その中でのアクセス数の増加へのアクションが宿のマーケティングの中心になってくる。しかしその戦いで勝てる施設は実はひと握りだ。価格競争にも晒される。可能ならばOTAへの依存度を下げたいと誰しもが考えているだろう。

宿のホームページに直接多くのアクセスがあれば、もっと直予約の比率が上がるのではないかと考えて、自社ホームページのサイトパワーを上げるためにオウンドメディア化出来ないかという試みを、数年前に何度か試みた事がある。その時にネックになったのが記事の書き手が不足することだった。予算もない中でやる場合、宿のスタッフで持ち回って書いたりを試みるのだが、文章が書ける人と言うのは存外に少なく、書ける人は優秀なスタッフである事が多いので他のことで忙しく、なかなかそれに時間が割けない。結果、メディアとしての十分な情報量と質を確保できずに志半ばでオウンドメディア化は暗礁に乗り上げてしまうことになってしまった。そして2023年の最大のトピックのひとつと言っても良いChatGPTの登場は、かつて挫折した自社HPのオウンドメディア化に再び取り組むには良いチャンスなのかもしれない。

宿泊業界では去年の登場以来、クチコミの返信に使えないかとか、プラン文面の作成に使えないかとか、色々な試みがされている。そんななかでAIがどの様な挙動をするのかが徐々に分かってきた。そんな訳で宿のオウンドメディアに掲載する記事をAIを使ってというか、AIにアシストしてもらいつつ作成する試みをやってみようと思う。