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不登校の原因は学校?先生?友達?

どうして学校に行けないの?

朝起きて、毎日学校へ行くという、私も子供の頃してきた普通のことを、我が子ができなくなったのはショックでした。ほとんどみんなが当たり前にできることが、うちの子にはできない。

いったいどうしてしまったの?

学校で何があったの?先生?テスト?友達?と考え探りました。
1回目の登校渋りのきっかけは先生の暴言。
そのときは先生にお願いする形で改めてもらい、解決したのですが…

2回目、別の些細な理由で登校渋りをしたとき、これは何かが違う…
学校にアプローチしても、またすぐ別の問題が出てくると考えるようになりました。

酷いいじめやパワハラ、暴力など、子供だけの力ではどうにもならないことがあれば、それが不登校の原因になります。
全力で外的要因から子供を守る必要があります。

でも、うちの子より状況が悪くても、自分なりに乗り越えたり、気にしないというスキルを身に着けて、行けてる子もいっぱいいる。

息子は、何故、行けなくなってしまうのか。

様々なネットでの情報や本などを読み漁ったり、
セミナーやメールカウンセリングを複数受けました。
そして、近所にいる発達障害だけど、いつも元気なお子さんのお母さんと話をしたりして…

気付かされました。


息子は心のエネルギーを失ってしまっている…ということ。そして、その要因は、母親の私の関わりが大きく関係してることに。

学校に行きたくない子供の心のエネルギーレベル

普段、健康に見える大人でも、上司に怒られたり、仕事でミスしたりして、
「あー仕事行きたくないな・・・」と感じる。
心のエネルギーは90%に減ったとしても、
週末に、美味しいものを食べたり、買い物したり、友達と飲みに出かけるなどして、リフレッシュすれば、100%に回復します。

でも、登校しぶり、不登校や引きこもりの子どもは心のエネルギーがすでに10%以下。
普通のやる気のなさとはレベルが違います。

ちょっとでも嫌なことがあると、完全にエネルギーが切れてしまいます。

そこに、お説教をされたりすると、
僅かに残ったエネルギーも消耗し、自律神経が乱れ、朝、頭痛や腹痛など、風邪以外の体調不良を訴えて学校を休むようになります。

さらに、問い詰めて、引っ張って連れて行くと、完全不登校、昼夜逆転までになります。

エネルギーないなら、なぜゲームや動画鑑賞はできるか。

ゲームをしている間だけは、二次元の世界で万能になれて、動画を見ている間だけは、別の世界に行って楽しめるからです。
そうやって現実逃避して、心のエネルギーをチャージしてます。

でも、いつまでゲームしてるの?!と親から責められるとその僅かに溜まったエネルギーもまたゼロになります。
そうなると、またエネルギーを取り戻そうとするので、ますます依存になります。

どうして心のエネルギーを失ってしまったのか?

それは、親の良くない関わりの中で、失敗やつまづきが続いてしまったから。
【悪い関わり】とか【問題のある関わり】ではなく、あくまでも、悪くはないけど、良くもない関わりで、子供の性質によっては不登校になり得るということを知りました。

心のエネルギーは、今を生きるエネルギーです。
【①自分の価値観で動き、失敗を重ねながらステップを登ってきた。そして、きっとこれからも着実にステップを踏んでいける。】という自信を持つことで、充電することができます。

結論から言うと、
親の関わり方が大きく影響して、子供は心のエネルギーを補充できなかったのです。
心のエネルギーの充電機が壊れかけている状態でした。
学校でいろいろあっても自分なりに乗り越えたり、対処しようという力が湧かないのです。

これには2つの親の接し方が影響します。

  1. 子供なりに頑張っているのに【①自分の価値観で動き、失敗を重ねながらもステップを登ってきたこと】を認めず、もっと親の価値観、世間の価値観で頑張ることを求める。(共感していない。)

  2. 子供の失敗を恐れて、【①】の経験を奪っている。(過干渉になっている。)

共感せず、過干渉になるのは両方やるとダブルパンチで、子供の自信をどんどん奪います。
自信を失っている子供に頼まれてもいないことをやり、逆に頼まれたことを断ったりすると、
自信を取り戻そうとする最後の僅かな意欲まで奪ってしまいます。
その上、親が子供の失敗を恐れていると、
失敗は許されないんだという考えになって、ますます動けなくなります。

うちの息子も失敗を恐れ、人からどう見られてるかをすごく気にしていました。
息子は、完全に自信を失っていました。

子供の心の中は…
自分が嫌い。自分に価値を感じられない。
そんな自分が何をやっても、どうせ無理。
これ以上失敗して、自分の価値を下げたくない。だから、身を隠す。学校に行かない。
という状態です。

発達障害だから?

HSP気質だから、
ASDだから、AHDだから、
学校のシステムがあわない。

人から注意されることが多かったり、心配されることが多かったり、否定されることに敏感だったり、
いろいろあって子供は、ストレスの多い学校で、心のエネルギーを消耗しやすい性質である可能性はあります。

でも…発達障害ならみんな不登校かというと、そうではありません。

自分の特性を知った上で、
【①自分の価値観で動き、失敗を重ねながらも自分なりにステップを登ってきた】自信を持つことができれば、心のエネルギーを減らすことなく、学校へ行くことができます。

心のエネルギーを溜める方法は

まず、自分で何か考え行動しようと思うまで、ゆっくり休ませることが大切なんだけど、自信を完全に失っているから、
ただなんとなく子供に優しくして、楽をさせて過ごすだけでは回復しません。

私が息子に、気力が回復するように何をしたか短くまとめると、
親から話しかけない。余計な言葉を言わない。子供から頼まれていないことはしない。頼まれたことは快くしてあげる。という接し方をしました。
すると、2、3日で変化が現れました。

話しかけなくて大丈夫なの?って思われるかも知れませんが、子どもが話しかけてくるタイミングで、話を聞くことで、子供が自分から動くという小さな経験を積み重ねることが出来ます。最後まで口を挟まず聞き、共感するということが大切です。

ちゃんと共感することは一番難易度が高かったです。

子供に、親の接し方が変わったことが伝わった瞬間から、回復が始まります。

・・・つづく

つづきはこちらから↓↓
不登校寸前から回復させたルーティン。詳しい対応の記録
具体的な3つの実践方法を書かせていただきました。
内容に共感していただけたり、少し試して変化がみられた場合は、
様々な場面の詳しい接し方も参考になり、きっとお役に立てると思います。子供への接し方を、3社の支援を時間差で受けながらルーティン化したものです。

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