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ドイツで使ってみて良かった物あれこれ


①49ユーロチケット

 今回のドイツ滞在のMVPは、49ユーロチケットです。留学でも旅行でも、7日以上ドイツに居るなら絶対買った方がいい。絶対にだ。
 49ユーロチケット(正式名称ドイチュラントチケット)は、2023年からサービスが始まった、

「ドイツ全土で」
「新幹線的な高速鉄道以外の鉄道と、各々の街で走っている公共交通機関(市電、バス、地下鉄など)が」
「月額49ユーロで乗り放題」

 というもんのすごいチケットです。
ヴュルツブルク交通局の該当ページ→ https://www.wvv.de/mobil-b2c/49-euro-ticket/
日本語での解説ページ→ https://odekake.de/49euro_ticket/

 想像してみてください、鹿児島の市電もバスも桜島フェリーも、福岡の西鉄も地下鉄も、東京の山手線も地下鉄も全部同じチケットで乗り放題、街から街へは鈍行で行けば日本国内どこまででも乗れて、日付指定なしの1ヶ月8000円台ですよ? 

 もんのすごくないですか!?!?

 しかもアプリをダウンロードしてネットで購入すると、毎月自動的に更新されるサブスク方式。使う時は携帯のチケット画面を係の人に見せるだけなので、
「期限切れてた!💦」
とか
「定期入れ忘れてきた💦」
という事態も防げます。使わなくなる月からは、10日までにボタンひとつでサブスク解除可能。
 携帯を忘れてきた時はどうしようもないので、取りに戻るか一日乗車券を買いましょう。あと携帯の電源が切れてチケットを表示できない状態でバスや市電に乗っていると、無賃乗車扱いで60ユーロの罰金が発生するので、充電の確認やモバイルバッテリーの携行はお忘れ無く。

 ヴュルツブルクの場合、バス市電の一日乗車券が7ユーロなので、一週間で元が取れます。いちいち停留所で財布を取り出してチケット買って、の作業が消えるし、財布を取り出すことが減るのでスリ的な意味でも安心。神……!
(2024年現在は49ユーロですが、今後値段が変更になる可能性もあるようです)

49ユーロチケットの使い方

ここからは実際のヴュルツブルクでの使い方を書いていこうと思います。他の街でも基本的には同じだと思います。

バスの場合

いつもお世話になっている10番線

 1番前のドアから乗ります。乗る時にQRコードを出した画面を運転手さんに見せたらオッケー。頷いてくれる運転手さんもいれば、スルーの時もあります。一回だけ「ここにかざして」と言われて、運転手さんの近くにあるスキャナにかざしたこともありました。 降りる時の提示は必要ないので、好きなドアから降りましょう。

市電(トラム)の場合

 余談ですが鹿児島育ちなので、路面電車を市電と呼んでしまいます。
 市電の場合は、乗る時も降りる時も提示は必要ありません。好きなドアから乗って、好きなドアから降りましょう。時折警察官が乗ってきて、車内にいる人が無賃乗車じゃないかを確認して回るので、その時にQRコードを表示した携帯画面を見せます。
 車内での切符確認は、一、二週間に一回遭遇するくらいの頻度でしょうか。腕を掴まれて下車させられていく人も一度見たことがあります。携帯に表示するタイプなので早々紛失もしないですし(海外で携帯紛失したらかなりの詰みですよね)、オフライン状況でもQRコードの表示はできますので、ささっと出して提示しましょう。

列車の場合

注)この写真はICEなのでこのチケットでは乗れません

 これも市電と同じで、乗る時降りる時の提示はありませんが、49ユーロチケットで乗れるのはRE(レギオナルバーン)の二等車両自由席のみだと思ってください。乗り込む前に、車両側面に「2」と書いてあるかどうかの確認は必須です。(2号車なのか二等車両なのか不安な時は、もう一個先の車両まで見に行って、そこでも(3にはならず)「2」が続いていれば、2等車両です)
 乗り込んでしばらく経つと、車掌さんが切符の確認にやってくるので、QRコードを表示した画面を出すだけです。

アプリもすごいぞ

 私はヴュルツブルクの交通局が出している「WVV」というアプリを通して49ユーロチケットを買ったのですが、このアプリがまた優秀! オンライン状況下でアプリを開き、現在地と行き先を入力(地図上で選択することも可能)して検索すると、バスや市電の乗り継ぎ案内が出てくる上に、地図上でルート表示もしてくれます。そして、ここからが感動ポイントなんですけど、

このルート表示地図上の現在地の点は、オフラインでもリアルタイムに動きます!!!

 ローミングのデータ容量残ってないのにバスに乗ったら公共のWi-Fiから外れちゃった、今どこかな……あと何個目のバス停で降りればいいんだっけ……? という不安を感じる必要は有りません!! 現在地を示す青い点がリアルタイムで動いていくので安心して降車できますし、ある程度のズームインにオフラインでも対応してくれるので、最寄りの乗り場までの徒歩ルートも安心!
 なんかどっかの回し者みたいな感じになってきましたが、このアプリとチケットは本当に神……🙏 はちゃめちゃにお世話になっています。

 今までドイツ旅行中の公共交通機関のチケットは、ジャーマンレイルパスなどを使っていましたが、レイルパスではバスは乗れないし、指定した日付にしか使えません。街から街に高速鉄道で長距離移動を繰り返すのでなければ、これからは圧倒的にこっちですね。
「移動費思ったよりかかっちゃうかな💦」とか「紙のチケットの買い方わかんなくて不安だよぉ」とか「乗るバス間違えた!また一回券かわなきゃ」とか「現金の手持ちが残り少ない」諸々の心理的ストレスが消えることを考えたら、(金銭的に元を取るなら7日と書きましたが)3日くらいのドイツ滞在でも49ユーロ払う価値はあるかもしれない……乗り放題の気軽さと安心感は半端ないですよ……

 日本に帰ったらSuicaに携帯からチャージするのすらめんどくさく感じてしまいそうで怖いです(笑)

②室内用洗濯物干し

 4月からの留学なのに、3月に入っても住む部屋が見つからず、最終的に「部屋にWi-Fiがない」のと「部屋に洗濯機がない」の二択を迫られたので、洗濯機を諦めた現代人ですどうも。部屋にWi-Fiないの本当に無理では?? 私の場合、健康で文化的な最低限度の生活には洗濯機よりもWi-Fiが必要です。
 ドイツのアパートは地下に共同の洗濯室があるパターンが多いようです。私の住むアパートも地下に洗濯室があり、洗濯機が並んでいるのですが、洗濯機の使用は有料です。また、みんな洗濯室に置いてある物干しに自分の洗濯物を干してるんですが、流石に女物の下着を共用スペースに干すのは無しじゃろ……ということで、毎日部屋で手洗いして自室内に干しています。
 ここで登場するのが、こちらの室内用洗濯物干しです。

 折りたたむとスーツケースに入るサイズ。これをね、室内のハイツング(ヨーロッパでよくみる壁際の白い暖房器具)に引っかけるんですよ。完璧。
 残念ながら部屋が一階で窓を全開にするのが怖いし、網戸がなくて蜂が入ってくるので、窓辺での使用はできませんが、ドアとかベッド柵とか、凹凸がないドイツの家でも引っかけるところを探して使えます。靴下とかを干すのに、洗濯バサミがセットなのを選んだのも良かったです。日本に帰ってからも重宝しそう。
 洗濯自体はどうしてるん? という質問が飛んできそうなので、軽くご紹介しておきますね。使うのは以下のアイテムです。

折りたたみバケツ(セリアで500円でした)
折りたたみ水切り(サラダ用ってかいてありました。1ユーロショップでゲット)
チューブの選択洗剤(REI in der Tube)
サラダスピナー(先日の記事を参照)

 このチューブの洗濯洗剤は、20年前に研修旅行でドイツに来た時にこちらのスーパーで買って以来、香りが好き過ぎてずっと旅行の時に使っているものです。ドイツに来るたびに買っているので常時3本くらいストックがありまして、日本の国内旅行でもよく使っています。洋梨っぽいいい匂いがします。
 まずバケツにお湯を入れ、チューブ洗剤を溶かします。そこに洗濯物を入れて押し洗い。濯いでサラダスピナーで脱水して、脱水後は水切りに入れておき、シャワーを浴びた後に干します。簡単でしょう?
 柔軟剤は使っていませんが、硬さが気になることはないです。お洒落着はそもそも持って来てないので、ザバザバ洗って、ダメになったら処分して帰ろ、くらいの気持ちでやっています。帰りの荷物減らしたいし!(笑) 

③寝具関係

 ドイツ語の先生から「ホテルと違って家具付き賃貸の部屋には布団がないことがあるから、写真で確認して寝具を荷物に入れないといけないよ」と助言を受けて、部屋の写真をよく見たら、案の定マットレスしかありませんでした。
 というわけで日本からシーツやら何やら持って行くことになったのですが、荷物は一括で背負っていく気だったので、できるだけ小さく、軽くと考えた結果、モンベル先生最高ですねという結論になりました。
 今はマットレスの上に持参したシーツをかけて、その上にモンベルのレクタングラーシーツ(本来は寝袋の中に入れて使う薄いやつ)と、これまたモンベルの薄くて暖かいダウンブランケットをかけて寝ています。

レクタングラーシーツ

 このレクタングラーシーツというやつが、本当に優秀! 持たせてくれた父上ありがとうございます!
 レクタングラーシーツとはなんぞや、と言いますと、本来は寝袋の中に入れて、寝袋が直接肌に触れないようにするアイテムです。よだれとか汗とか、寝袋を丸洗いするのは大変なので、この薄いシーツをひっぺがして洗うのが合理的ですよね。今回は寝袋は無しで、シーツの上にこれをおいて、自分はこの中に入って寝ています。なんと枕を入れる専用のポケットまでついているので、そこには折りたたんだバスタオルと小さなクッションをイン。
 そうすると、何が起こるかと言いますと、シーツが汚れないんですね(当たり前)。前述の通り部屋に洗濯機がないので、毎週シーツを洗うとなると、ちょっと現実的ではありません。その点このレクタングラーシーツは薄くて乾きやすいし、シーツよりも小さいので、手洗いができます。
 さらに、さらにですよ。一番洗いたいのは、顔が当たる枕の部分です。よだれとか皮脂とかつくので。そこをタオルでカバーしてしまえば、こまめにタオルを洗うだけでオッケーという……! 今はこっちで買った安売りスポーツウェアのタンクトップをタオルの代わりに枕のところに着せています。干すのも楽だし速乾だし、タオルよりも肌触りがいいので……タオルの跡が頬についたらなかなか戻らない年齢になってきましたからね。。

モンベルの薄くて軽いダウンブランケット

 これは鹿児島で父上と一緒にモンベルショップに行って買ったものです。薄くて小さく畳めるのに、ちゃんとダウンなので暖かく、両端についているスナップを止めれば封筒型の寝袋にもなるという優れもの。
 まさかの雪が降る4月の気温でも、空調とこれで暖かく眠れています。持ってきてよかった〜! 日本に帰ってからも春先や秋口の寝具として活躍してくれそうです。

 一ヶ月経過したところでの使ってよかったものはこんな感じです。また何か思い出したら追記するかもしれません。

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