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『「母と息子」の日本論』品田知美 著を読みました

P29 pp4 - pp7より
母親が幼い頃のケアする人そのままの感覚で、成人男性となった息子を支えなければと感じている女性たちをみると、ときに病理を感じます。不思議なことに、娘がケガや病気をしてもそういう強い反応は生じません。

『「母と息子」の日本論』2020年 亜紀書房 品田知美 著


 母親が息子をケアし過ぎてスポイルするのに対して、娘はほっておくのは何故か。現状では息子である男性の方が稼げる可能性を高く、ケアされたことを重荷に感じて、母親自身の自己実現になりうるからだ等、とても思い当たることだらけの、切味鋭い話でした。

 他人のケアをしたがるヒトが気持ち悪いと思い続けて来たのですが、他のことを媒介に自己実現をしている気持ち悪さだったのだなあと思い、腑に落ちました。
自己実現がしたいなら自分の行為でした方が合理的だと思うのです。


『「母と息子」の日本論』2020年 亜紀書房 品田知美著

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