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入社3日目のデザイナーが、2,000名規模のエンジニア向けConferenceを成功へ導いた話【開発生産性Conference 2024制作振り返り】

夏ニモマケズ!Tシャツ着替えてみました!

こんにちは!
ファインディのコミュニケーションデザイナー、イケダ(@ikdyj11778)です!
だいぶ遅くなってしまいましたが、、、開発生産性Conference 2024の制作面の振り返りとして筆を執らせていただきます。

「入社3日目で何もわからないと思うんですけど、6月にやるConferenceのキックオフ今やってるので出て下さい!池ちゃんに担当してもらうので!」
2024年3月4日。入社オンボーディングを終えた夕方に、隣の席のぱやさん(@payatsun)から声が掛かりました。そのZoom会議に入ったところからDay2の6月29日まで、全力疾走した4ヶ月を振り返ります。
※なお、愛が溢れすぎとつっこまれましたがそのまま進めることにします!

申込者合計2,115名、来場者合計928名。皆さんのおかげで大盛況に終わった2日間。クリエイティブではメインデザイナーとしてディレクションからフィニッシュワークまでを担ったので、社内でも日々労いの言葉をいただき、Xでの反応をみてもクリエイター冥利に尽きるものばかりでした。
しかしあらためて伝えたいのは、デザインチーム全員でつくり上げた景色であったこと。このnoteでは僕たちが何をしていたのか、全体の流れとともにまとめています。


開発生産性Conferenceってなに?

【イベント名】開発生産性Conference 2024
開催日時2024年6月28日(金)・29日(土) 09:40~
【開催場所】虎ノ門ヒルズフォーラム + 一部オンライン配信
【対象】
・「開発生産性」に関心があるエンジニアやマネージャー、経営者など
・その他、EM/テックリード/内製化に向き合う企業の開発部長向け
【参加費】無料
【SNSハッシュタグ】#開発生産性con_findy
【主催】ファインディ株式会社

そもそも、「開発生産性」とは、まだ明確な定義が浸透しきっていない概念です。
エンジニア不足と言われる日本ではエンジニアの採用競争が激しく、限られたリソースで最大の価値提供をすることが重要な課題です。そのためにも、ファインディでは「開発生産性を可視化」していこうと、まだ概念が浸透していなかった2021年にFindy Team+(当時 Findy Teams)をリリースしました。
しかし、国内外でまだその知見が溢れていないからこそ、各社がどのように取り組んでいるか知ってほしいというのが開発生産性Conferenceの根幹。
そして、今年のテーマは2023年の"開発生産性とは"から、"事業インパクトにつながる開発生産性への向き合い方"という、より幅と深度を掘り下げるもの。国内外の様々なレイヤーの方々が知見を共有する場としては他に類を見ないようで、国内最大級と謳ってもいいのではないでしょうか。

当日僕はカメラマンさんたちと歩き回って撮影していたため、セッションに集中できる時間が限られていたのですが、デザイナーとしても共通する学びがたくさんあり、個人と組織単位で意識すべき取り組みを吸収できた、本当に実りある時間でした。

ただ先述の通り、何もわからないままジョインしたので、日次と週次の定例を繰り返していくうちに事の大きさが分かってきて、全社を挙げての一大プロジェクトだと実感した時には、クリエイティブも爆走中の4月でした。

制作物紹介

今年やりたかったことは、昨年から2-3倍の規模となる本イベントを、綺麗に装飾するだけではなく、開発生産性が持つ発展性を体感してもらうこと。
昨年ぱやさんがつくり上げた素晴らしいデザインワークを踏まえ、世界観を崩さずに権威性を高めるため、全体を通して意識したのは、“知性と矜持”でした。参加した方すべてが、新たな学びを得て、誇らしく感じる体験につながるように、その一心でつくり続けた制作物は、大小含めると最終的に50点以上に及びました。特にご紹介したいものを、下記3つに大別して紹介させていただきます!

①事前施策(3月〜5月)
KV/LP/OGP(全体、各セッション)/FB広告/Q-Passバナー

▼KV

キックオフ後すぐにつくり出したのはKVでした。
「昨年の世界観の延長を意識する」
「タイトルロゴをしっかり見せる」
「Keynoteのお二人を強調する」
この3要件は決まっていたので、まずは前回のKVの空気感をインプットし、ぱやさんにもアドバイスをもらいながら複数案試していました。タイトルロゴでは「2024」の入れ方を検証し、その後全体のデザインのイメージを膨らませていきました。
KV自体は前職までもバリバリつくっていたのですが、商業広告とは異なった文脈と構成なので、わくわくしながら検証していたことを覚えています。

西暦表記は「2024」か「'24」か、どのような文字組みが想定されるか、さまざまトライ。
タイトル、人物、コピー、グラデーション等、受け取り手の印象を想定して検証を重ねました。

最終デザイン

今年のクリエイティブ全体の指針となったKVがこちら。
六角形とチャートのエレメントを活かしつつ、知見の集約と拡散を表現しました。

▼Q-Pass用OGP

KVよりもプレゼンスを強調する設計に。

▼セッション用OGP

情報量の異なる計52点を、ぱやさんが1人で制作…すごすぎ…!FB広告では効果抜群でした!

▼LP

https://dev-productivity-con.findy-code.io/2024

昨年に引き続き、Figma→STUDIOでのノーコード実装でした。
Figmaは初めてだったので、毎日ぱやさんと向さんに「これ!これをここに置きたいのに!そもそも動かせないのなんでですか!ワーワー」とめっちゃ質問していました。公開前日〜当日朝の痺れるリレーションも、そんな二人の阿吽の呼吸で乗り越えてくれて大感謝…!

②当日用施策
受付ボード/ロゴボード/展示ブースMAPパネル/サイネージ(柱、部屋前、ドリンクスポンサー)/誘導サイン/垂れ幕バナー/演台パネル/展示ブース/ DevOpsボード/巨大ガチャ/Tシャツ/パンフレット/ネックストラップ/不織布バッグ/ミネラルウォーター/シール(企業配布分、DevOpsアンケート分)/ランチチケット

▼受付ボード

まずはタイトルロゴで堂々とお出迎え。
こういった横長の媒体のためにも、文字組みはとても重要です。

▼ロゴボード

昨年からの規模の拡大を顕著に感じられ、多くの方に写真を撮っていただきました!

▼サイネージ(柱)

廊下にはKVやセッション内容を表示。
媒体や視距離を考慮した文字サイズ等、リサイズ一つとっても意識することは多いです。

▼サイネージ(ドリンクスポンサー/会場前)

エスカレーター近くにはMAP、会場入口にはセッション内容を表示。
来場者のアクセシビリティを上げる設計です。

▼誘導サイン

イベント会社と連携して制作したサインは、視認性を最優先にしつつ、会場のジャック感も演出。

▼垂れ幕バナー

Goさんの想いが詰まったキーコピーとスポンサーロゴ一覧を堂々とレイアウト。
原寸確認はしていましたが、会場で見るとグラフィックの力を感じました。

▼演台パネル

登壇者の近くで常にロゴが見えているのはいい設計でした。Goさんカッコイイね!

▼展示ブース

ファインディを含め、全36社分のブースデザインもディレクション!
世界観を踏襲しつつ、壁面は各企業さまの演出が立つような設計にしました。

▼巨大ガチャ

高さ1.9mのサイズ感は、ブースエリアの中でも圧巻!
 でもスタンプ集めは大変だったかと思います…体験いただいた方々ありがとうございました…!

▼Tシャツ

今年はネイビーの色味も吟味して、納得の出来!

▼パンフレット

読んでくれてるところを見ると感慨もひとしお。

マップやセッション内容、スポンサー企業さまの情報を集約したパンフレットは、A4×32pのファインディ史上最大ボリュームに...!
これほどのページ数の場合、同じデザインが続くと単調になって読み疲れてしまうため、コンテンツごとに文字の組み方やあしらいを変えて工夫を凝らしました。LPとの連動を踏まえつつ、紙ものならではのベストな見せ方を探るのはやりがいのあるディレクションでしたが、そこはデザイナーの腕の見せどころ。結果、読み物としても充実したことで、Conferenceの付加価値の一つとして貢献できたと思っています。

台割

図や文字量はなるべく最大量でのスペースを想定します。
増減があっても対応できる余裕を持っておくことが大切。

最終デザイン

台割からほぼ変わることなく最終化!
これは当たり前のようで、むずかしいことなのです...!

▼ネックストラップ/不織布バッグ

ネックストラップも綺麗なグラデーションが効いてる!

▼ミネラルウォーター

nulabさんのロゴ入りボトル。ちなみに「Drink Sponsor」のタイトルには、
pとoでDevOpsループ♾️に見える遊び心を入れてみました。

③投影施策
登壇者スライド(Day1 Opening、Day1 Closing、Day2 Opening)/アタックムービー

▼スライド(Day1 Opening)

▼アタックムービー

DPCチーム(Goさん、Shoさん、榊原さん)にもたくさん意見をもらい、
最後まで粘り抜いてとてもよいものができました!流すシーンが少なくてちょっとくやしい!

DPC&デザインチームへのスペシャルサンクス

冒頭でも書いたように、入社3日目の僕一人ではとても走り切ることができませんでした。チーム総出で取り組んでいたので、ここにあらためてスペシャルサンクスを贈らせてください。

Goさん
昨年に引き続き、開発生産性ConferenceのPOとして大車輪の活躍でした!
Goさんてね、僕たちが提案したデザインを見ると、必ず目を瞑るんです。
😌←こんな感じ。当日訪れてくれる方々と、スポンサー企業の方々の目線に立つために。
僕は正直、ここまでお客さまに対して真摯に向き合う人を見たことがありませんでした。POとしての企画と精査、社内外各方面への折衝、各分科会のファシリテーター、社内の機運醸成に至るまで。ファインディのバリューである、前向き/誠実/チームワーク/スピード/No.1を体現し続けるこの人は何者なのかと、その胆力に驚かされる日々。
でもその熱に当てられ、タフなリクエストだとしても「Goさんのためなら」と応えたくなる人徳があったし、それくらいスポンサー企業と来場者の代弁者として在り続けていました。
そしてこの活躍は全社総会"Fine-day"でも評価され、2024上期MVPに選出されました!おめでとう!!!

Shoさん
スポンサー管理/登壇企画/集客/展示ブース運営/体験(託児所、スポンサーランチ)/LP更新管理
2,000名という集客目標達成のため、さまざまな調整と情報管理をこなしてくれたおかげで、素晴らしいデザインワークができました!
Goさんとの連携はもちろんですが、パンフレットの文字校正や、アタックムービーのFB、スポンサーランチにて店舗の方々がとても協力的だったのも、すべてShoさんのお仕事が丁寧だったから。そして当日はスポンサー対応に全力で、参加者体験を最大化させてくれてありがとうございました!

サカキさん
イベント会社折衝(マニュアル、デザイン)/当日進行/体験(巨大ガチャ、スタンプラリー)/LP更新管理
5月にジョインしてくださってから一気にPJT全体を加速させてくれました。
初めはイベント会社との折衝が主でしたが、スタンプラリーと巨大ガチャなどの仕込みが走り出すとデザインチームとのやり取りも増え、パンフレットでも積極的にアイデアを出してくださったので、こちらも楽しみながらブレストできました!また、当日は進行管理をバチバチに仕切って下さり、イレギュラーにも冷静に対応してくれている様子をインカム越しに痛感…。
ディテールから仕切りまで、プロフェッショナルとしての視座をもたらしてくれてありがとうございました!

高田さん
パンフレット
今回の目玉でもあったパンフレット制作では、情報量の多いページを中心に読みやすく分かりやすく整理してもらいました。
先述したように、飽きのこないデザインにするためのレイアウトや配色で、随所に細かな気配りを施してくれたことで素晴らしいパンフレットになりました!

おそよさん
ファインディ 全サービスのブランディングロゴおよびカラー/パンフレット入稿チェック
パンフレットの色校正を見て「それぞれのブランドロゴを整えてよかった」とぽつり。 パンフレットの27p-28pにはファインディのサービス図が入っているのですが、BXデザイナーとして常日頃からファインディがどうあるべきで、どうあってほしいか。一デザイナーの枠に留まらない視座で、常に会社を見つめ続けてくれているこだわりが、ファインディらしい佇まいを醸成してくれているのです。制作物単位では一部のデザインであっても、その統一感や見せ方が整っているからこそ、全体の付加価値が上がることにつながります。

たかなこさん
パンフレット構成、入稿チェック/DevOpsボード
パンフレットでは、デザインの土台となる大事なシミュレーションを、丁寧かつ迅速に組んでもらいました。ページ物の大原則は、MAXの情報量を基準にスペースを組み上げていくのですが、見通しが違えば後から二度手間・三度手間が発生してしまうもの。しかし最後まで初期構成のまま貫くことができたのはたかなこさんのおかげです。
そしてDevOpsボードでは、最終的に1500枚以上のシールが貼られ、400名以上のご参加、16万imp超のバズを生む体験設計となりました。 要件に対して常に寄り添いながら最適解を見つけていくコミュニケーションは目標にしているデザイナーです!

ぴろちゃんご
サイネージ/Closingスライド/パンフレット入稿チェック
偉そうな物言いになってしまいますが、ぴろせさんはとにかく腕の良いデザイナーの要素をたくさん持っています。速くて、当て感が鋭くて、やり切る責任感。担当してくれたサイネージやスライドは、GoさんやCTO佐藤さんとのこまめなすり合わせが必要なものだったのですが、適宜スピーディにmtgを入れてキャッチアップしてくれたので、ギリギリまでフレキシブルなConference作業においてもそのクリエイティビティを発揮してくれました。

どんちゃん
タスク、Ops整理/パンフレット入稿チェック
普段からどてさんは、デザインチームの秩序を担ってくれているのですが、一般的なデザイン組織においてはおざなりになりがちな部分をきっちりとキャッチしてくれます。自分の業務もありながらいつもチームメンバーを気にかけて、タスクの偏りが見えると「できることあれば言ってくださいね!」と、ある種マネージメントとも言える俯瞰力が、佳境を迎えている時にとても心強い言葉でした。

ぱやさん
エグゼクティブスーパーバイザー/LP/スポンサーOGP/ロゴボード/Tシャツ/不織布バッグ/パスID/展示ブース/ネックストラップ/演台パネル/その他もろもろ
今年の成功はこの方なしには語れません。
ほぼ毎日1on1をしながら、昨年の経験を都度共有してくれたおかげで、終始タスクフォーカスができていました。
・ビッグタスクをスモールタスクに切り分けて、注力すべきものを整理
・背景や進捗から現実的かつベストなゴールを決める
・スピードアップのためのmtgを組む
・振り返りにおける要点のドキュメント化と実践
その他にも、スムーズな合意形成、遊び心あるデザインワーク、FigmaにSTUDIO、スプシの関数なんのその。果ては英語のネイティブチェックまで。 逆に何を持ち得ないのだと言わざるを得ないコミュニケーションの数々には、日々勉強させてもらっているし、僕がファインディに入社して良かったと思える理由の一つになっています。

次回への伸びしろ

さて、ここまでポジな内容満載でしたが、次に向けて活かしたい点を下記にまとめていきます。

①情報のアクセシビリティを上げる

PJT全体を管理していたスプレッドシートの情報量が膨大で、DPCチームの皆さんは本当に大変だったと思います。こちらも日に日に増える制作物に対してどの情報へアクセスすべきか、後手に回ってしまった時期がありました。
ただ、今年は初めての制作物も多かったので、このボリュームはベンチマークにできると思います。

②制作物全体を俯瞰し、外注先と持つボールをはっきりさせる

運営チームとの連携でもあるのですが、どこまでを内制して、どこからを外注するのか。アイテム単位でもフロー単位でも切り分けることはシンプルな話ですが、制作物がわんさか重なっているときに「これってうちがつくるんだっけ?」といった場面がありました。制作物全体をみて、工数と展開性を想定した効率的な線引きを行わなければと思いました。

③会場のサイン計画にもっと入り込みたい

オフラインイベントならではですが、来場者の導線をどれだけリアルに想像できるかは、Goさんもイベント会社さんも丁寧に想定してくれていました。
それでも当日の会場では「ホール○○ってどこですか?」「飲食していい場所ってどこですか?」といった質問をいただきました。これはデザインにとってすごく伸びしろで、機能的な設計ではまだまだできることはあるなと。
会場ごとに、設置できるサインには数/配置/サイズに指定があることが多いですが、「迷わない」という物理的なアクセシビリティをもっと詰めたいです。

④記録面でのケア:カメラマンの方との事前mtgを組む

次回以降の制作物に使用するため、カメラマンさん計3名に動画と写真の記録をお願いしていました。会場内の土地勘がどれくらいあるか、どんな撮影プランか、など事前に共有できた方が当日もっとスムーズに連携できたと思っています。

⑤POを引っ張っていく

ここまでの振り返りを踏まえてですが、今回は全体を通して、要件定義をPOであるGoさんにお任せしすぎていたと反省しています。
特に工数を見ていくと、1アイテムの着手までに平均3日ほどかかっていたので、スピードを高めるためにはデザインチーム側からももっと提案できたかなと(コントロールできること、できないことはありますが)。
もっと言えば、デザインチームの動き出しはKV開発の3月ごろからだったため、もっと前から参画していきたいと思っています。

追ってGoさんの振り返りnoteも公開されると思うので、お楽しみに!!!

最後に

約4ヶ月走り抜けた後に思うことは、感謝に尽きます。
Goさん、こんなに素敵なイベントで伴走させてくれてありがとう。
おそよさん、ブランディングを細やかな心と目で整えてくれてありがとう。
たかなこさん、丁寧かつ的確なクリエイティブで助けてくれてありがとう。
ぴろせさん、バリューを体現してクオリティupを叶えてくれてありがとう。
どてさん、チーム全体への誠実な気配りで、後押ししてくれてありがとう。
ぱやさん、雨の日も風の日も横で支えてくれてありがとう。
みんなへのラブレターが書けたので、僕のConferenceもやっとゴールです。来年も、今年以上の盛り上がりをクリエイティブで後押しするとお約束し、このnoteを締めさせていただきます。

スポンサー企業の皆さま、ご参加下さった皆さま、ご尽力いただいた全ての皆さまへ、ありがとうございました。

「開発生産性」といえば〜?? ファインディ!!!

おまけ

Day1朝(左)とDay2夜(右)のぱや×いけ。勝利のドスコイ!


こんなに楽しいファインディデザインチームですが、「開発生産性」をさらに大きなムーブメントとして広めるためにも、仲間を絶賛募集中です!
ご興味のある方はぜひ一度お話しましょう!


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