Vtuberファンには種類があるという話

こんばんは、今回はVtuberについて書き記そうと思います。この題材を書こうと思った理由は、元Vtuberファン(黎明期のファン)の方(以降A氏)とお話しをした時の事を思い出したためです。

A氏は「自分はVtuberにバーチャルとYoutuberの融合を求めていた、エンタメの新しい時代が始まるとワクワクしていた」と言ってしました。そして「今のVtuberはキャラの立ち絵に演者の表情をリンクさせているだけのニコニコ生放送になってしまった」と語っていました。確かに、黎明期のVtuberと今のVtuberの在り方は大きく変わっています。黎明期では少数精鋭のVtuberが高額な配信機材を用いて、バーチャル空間で3Dモデルを使って生放送を行ったりしていました。また、活動も多くのYoutuberと同じく、動画主体で食品レビューを行ったり、短編ゲームの実況したりなどが主だったと思います。

それに対して今のVtuberは生放送が中心になり、少数精鋭というよりは多くの人材をデビューさせ、箱としての強みを活かした活動が主になっていると感じます。生放送でリスナーと交流を行いながら、その箱で使われているネットスラングを用いるその様は、バーチャルニコ生主と形容できてしまうかもしれません。(もちろん、今でもその型に当てはまらない独自の活動方法を続けているVtuberは存在します)

おそらくその転換期は、バーチャルライバーグループにじさんじの台頭から始まったように感じます。一度に多くのVライバーをデビューさせ、スマートフォン一台あれば配信が出来る気軽さを利用した生放送コンテンツの充実。そして、単体ではなくカップリングやグループを売り出していく戦略はここから始まったのでしょう。生放送主体にすることより投稿コストが減少したこと、箱内でファンを循環させることにより新人であっても安定したファン数が獲得できることなどの利点から、今ではにじさんじはVtuber業界の一大勢力となっているように思います。

上で述べた活動モデルの移り変わりは、利益を上げるために最適化された結果だと言えるでしょう。利益モデルを確立したVtuberという業界が、エンタメの新しい時代を作るのはここからだと私は思っています。なぜなら、少数精鋭のVtuberのみが高価な設備を使えていた時代から、多数のVtuberが高価な設備を使える時代に変化していることを肌で感じているからです。いかにここからバーチャルの強みを活かした活動を広げていけるかがVtuber業界の課題でしょう。

ファンに種類があるというタイトルにしましたが、今後は現在のスタイルが好きなファンと、過去のスタイルが好きなファンが融合が進めば良いなと思います。融合が完了したその時に、Vtuberは最高のエンターテイメントに進化するのではないでしょうか。

本題と少し外れた記事になってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?