2023年の印象的な旅行5選

今年は本当に色々な所に行った年だった。その中でも特に印象的だった旅行を5つ書こうと思う。旅行先の紹介はほとんど無く、感想の方がメイン。

1.大和ミュージアム・岩国基地フレンドシップデー

大和ミュージアムに隣接するてつのくじら館の目玉である退役した潜水艦。内部も見学できる。
F/A-18。米軍駐留基地のイベントでも無いと国内では見られないので貴重な展示だった。
F-2。実物を見るのはこれが初めてだった。
F-35。これも現物は初めて見る。ゲームや写真だとイマイチカッコよく思えなかったのだが、実物には不思議な魅力があった。他の機体とは違うキャノピーの色がいかにも新世代戦闘機らしく思った記憶がある。

この旅行はタイミングと幸運に極めて恵まれた旅行だった。元々は1日目で呉にある大和ミュージアムと隣接する海自の資料館を見て、2日目で大阪にあるマチカネの冠名の由来の待兼山に登った後阪神競馬場でも行く予定だった。しかも旅行自体にあまり気乗りしておらず、出発するまでは次の機会にしようかと迷っていた。
だが、この旅行は大きく様変わりする事になる。呉でやっていた港のドック付近を船で巡るツアーのガイドさんが、明日はフレンドシップデーですけど皆さんはそのついでに来たんですか?というような事を言っていた。気になって調べてみると確かに岩国基地でイベントをやるらしい。そんな事をガイドさんが言う程度には岩国と呉は近いようだし、いっそ行ってみるかと思ってルートを確認すると問題なく行けるようだ。行くかどうか迷って一応来てみたら偶然大きいイベントと重なるとはなんたる幸運か。すぐに岩国基地へ向かうプランに切り替えた。
岩国基地ではあいにくの雨でフライトショーも中止になった演目が多かったのと、雨具を持ってこなかった為めっちゃ寒かった事、それに大和ミュージアムと海自の資料館は先のドックツアーに遅れないよう駆け足で見たせいであまりよく見られなかった事など心残りも多い。それでも気乗りしない中行ったら想像以上の幸運に恵まれた事と土壇場でプランを思いっきり変えて上手くいった事からこの旅行はよく覚えている。
余談だが、待兼山には別のタイミングで行った。軽い山登りやマチカネワニの化石の展示館は面白かったんだけどここ以外の目玉を用意しなかったからどうにも締まらず、あんまり楽しい旅行にはならなかったのでこの時に計画を変更したのは結果的に大正解だったと言える。

2.珠洲ホースパーク

珠洲ホースパークの放牧場。写真に写っている4頭のサラブレッドと、別に1頭のミニチュアホースがいた。
ふれあい体験をさせてもらった子。競走馬としてはサトノアクセルという名前だったらしいが、今はポッキー君と呼ばれているそうだ。

普段の旅行先でする物とは全く違う体験と、それの楽しさが新鮮だった。
ここは能登半島の先端付近にある引退馬繋養施設で、引退馬の見学やふれあい体験をやっている。
この頃は興行としての競馬への関心が高まっており、その一部とも言える引退馬とのふれあい体験にも興味があったが遠い県外まで行くのは億劫だった。この時期ウマ娘とのコラボイベントをやっていた金沢競馬場に行った時にここの宣伝ポスターが貼ってあるのを見つけ、県内にあるのなら試しに行ってみよう、ちょうど運転免許を取ったばかりだから長距離運転の練習も出来るし一石二鳥と思い訪れる事にした。
施設の周りにはほとんど何もない最果ての地といった感じの場所で、その中で馬がのんびり草を食べている様を見るのはなかなか癒される体験だった。
ふれあい体験の方はというと、毛並みの触り心地とその温度、耳の意外な硬さとその上に生えてる毛のふわふわさ、自分の手に置いたにんじんを食べる時の鼻息などの生き物としての温かみが魅力的で、触っている間とても満たされた気分になった。仕草も可愛らしく、ひたすら周りの草を食べている姿や、にんじんをあげた時にもっとよこせと顔を突き出して催促する様、ふれあい体験が終わって係員さんに柵の中に戻るよう促されても耳を絞って拒否する様などはよく覚えている。何より、自分より大きな生き物が邪魔さえしなければ好きに触らせてくれる事がこんなに幸福感を覚える物だとは思わなかった。恐らく自分はレースを見るよりこうやって触れ合う方が性に合うんだろう。
機会があればまた行きたいのだが、いかんせん遠すぎる。片道120kmほどあるし交通手段が車オンリーだから結構疲れるのがネック。

3.知覧特攻平和祈念館・海上自衛隊鹿屋資料館

特攻平和祈念館にある隼の実物大模型。
鹿屋の資料館にあった二式飛行艇。

初めて一人で飛行機に乗った、初めてまともな計画を練った、初めて本州を出た、今年初めての旅行、と初めてづくしの旅行だった。
国内には世界で唯一現存する四式戦が知覧に展示されていると知ってからいつかは見に行こうと思っていた。その時は同じ県にある二式飛行艇もついでに見てこようと長い事考えていたのだが、ついにその念願が叶った。
無理を言って職場に3連休を融通して貰ったのに、当日は悪天候で飛行機の欠航が発生しており、自分が乗る便が欠航しないか怯えていたが幸い無事に飛べてほっとした記憶がある。
知覧で見た四式戦の実物は、全体的にスマートなフォルムながらも華奢ではなくガッチリとした姿が極めてカッコよくて、元々好きだったのだがより好きな飛行機になった。
鹿屋の資料館では二式大艇の巨大さはよく覚えている。機材の展示も充実していたのだが、今となっては記憶がやや曖昧だ。この頃はあまり写真も撮っていなかったので、どこかでもう一度訪れたい所でもある。

4.コミックマーケット102

人生の目標が増えた旅行だ。
一度は行ってみたいと思っていたのだが、仕事の都合で絶望的だったので半ば諦めていた。ところが偶然にもシフト休みがちょうどコミケの1日目と被っていたのでこれ幸いと行く事にした。
人の多さと暑さはしんどかったが、それ以上に活気に満ちた会場の雰囲気が衝撃的だった。色んな人が自分の書きたい物を書いて売っている、そんな例が山ほどあるというのは頭では分かっていたが直接会場に足を運んで体験するとそれがよりダイレクトに感じられた。
普段委託販売しているショップに並ぶような高品質な物だけ見ていると同人誌作りなんて高嶺の花のように思えるが、そうではなく、やりたいのなら自分なりの全力を尽くしてやればいいと気付けたのも実際に会場に行ったからだろう。どこかで必ず参加して本を出す事が人生の目標の一つになった。その為には今の仕事ではコミケ参加はとても無理なので転職しようと決断し、実際に辞めたので生活にも多大な影響があった旅行である。そんな事考えた割には自衛隊なんていうこれまた自由が無さそうな仕事に就こうとしている訳だが。なんか年末年始は休みが取れるとか取れないとかって話だからもしかしたら両立できるかもしれないし、自衛隊で働くのも自分がやりたい事の一つなので譲れない。もしダメだったら来年中には本を出したい所だ。
もうしばらくすると冬コミもあるし、こっちは1日目と2日目どちらも行けるから楽しみ。余裕があればこっちのレポも書こう。

5.台湾 航空教育展示館

航空教育展示館の展示室。

初めての1人で行く海外旅行、そして何よりとんでもない計画変更で無理やり行った旅行として一生記憶に残るだろう。
先の事情で仕事をやめたら海外旅行をしようと思っていて、元々中国に行く予定だったのだが色々しくじって入国出来ないことが判明したので急遽台湾に行く事にした。
この時の詳細は以下にまとめてある。

自分らしい詰めの甘さと強引すぎる軌道修正による無茶なスケジュール、それでもなお楽しかった旅行であり、今年の総決算として文句なしである。それはそれとしてこの後浜松行ったりコミケ行ったりするんだけど。

まとめ

今年は間違いなく旅行先に恵まれた年だった。ここで挙げた場所以外にも愛媛の紫電改展示館や山梨の河口湖自動車博物館、小松基地の航空祭を筆頭に楽しい旅行はいくつもあったが、人生への影響やインパクトという面ではこれらにやや劣る為選外となった。
この他にも期待はずれだった旅行や買い物がメインの旅行も含めれば、少なくとも月一ペースでどこかしらに行っている事になる。自分の半ば異常な行動力には我ながら引く時もあるが、これからもタイミングを見つけては色々な所に行くつもりだ。それ以前に上手く就職出来ないとそろそろヤバいからしばらくは大人しくしておかないといけないのだけれども。

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