産婦人科に3回入院した話

誰かのお役に立つこともあるのかと思い、出産入れて産婦人科に3回入院した話を書きたいと思います。

~1回目:子宮筋腫~
ある日、下腹部にへんな塊ができていることに気づきました。触るとポコッとしています。ちょうど子宮頸がんの健診があったのでなにげなく医師に話したところ、触診して明らかにおかしいけど、ここには設備がないからと大学病院に紹介状を書いてもらうことに。下半身のMRI(磁気で撮るやつ)を受けた結果、手術をすることになりました。1週間ほど入院して全身麻酔で400グラムほどの筋腫を切除。執刀医によると、普通鶏卵ほどの子宮が「赤ちゃんの頭くらいあったよ~」。子宮筋腫は5人に1人ほどは持っていると言われるポピュラーな病気です。生理が重いなど、心当たりのある方はぜひ検査を!
後日の診察の際、切除した筋腫の写真を見せてもらいました。ぶっちゃけ、ホルモン的な見た目でした。できれば生で見たかった。

~2回目:癒着性イレウス(腸閉塞)~
妊娠中の30週目のことでした。いつもどおり夕飯(忘れもしない、トリ味噌鍋だった)を食べた夜日の夜中、妙な腹痛と吐き気で目が覚めました。おかしい…食あたり?30週でまさかの陣痛!? でも陣痛にあるという「波」はない。つわりで吐き気に慣れていたためしばらく我慢するも、どうにもたまらず深夜2時にタクシーで産院へ。筋腫の手術もした産院にはNICU(赤ちゃん用のICU)がなかったので、参院から近くの公立病院へ搬送されました…正直このあたりは朦朧としていてあまり記憶にない。暗い緊急外来で長く待たされ、ストレッチャーの上で鼻から管を入れて胃(腸だったのか?)のものを外に出す処置を受ける。結果、癒着性イレウスの診断となり、8日間入院となりました。筋腫の手術で癒着した腸が妊娠でおなかが大きくなって圧迫され、閉塞を起こしたのではないかとのこと。外科医に顔を見るたびに「妊娠してなきゃすぐ手術するんだけどな…」と脅かされつつ、3日間絶食してなんとか手術を回避しました。
この病気は開腹手術の経験者はなる可能性があります。処置が遅れるとよくないそうなので、吐き気がひっきりなしで止まらなかったらすぐ病院へ!
今度なったらすぐ分かる自信があるけど、二度となりたくない。申し訳ないが、トリ味噌鍋も食べたくない…。

~3回目:帝王切開~
出産は、子宮の手術歴があるので早くから予定帝王切開と決まっており、計画入院の翌日に半身麻酔による帝王切開術を受けました。子宮筋腫の時は全身麻酔でまったく意識のない状態で手術を受けましたが、半身麻酔は上半身はいつもどおり、下半身だけ長時間正座をしていたときのように腰から下がしびれている状態です。つまり、痛さはまったくないけどメスが当てられている感覚はある。内臓をぐいぐい触られてる感覚もある……。でも痛くはない不思議さ…出産自体はものの15分ほどで終了しました。看護師さんが「生まれましたよ~」と胸の上に赤子を置いてくれるのですが、極度の近視の私は「すいません、眼鏡ください…」。赤子の顔が見えないのでした。かっこわる。
で、これにて帝王切開終了のはずが、私の場合その後がなぜか長かった。翌日担当医によると、開腹したらまた筋腫ができていたから取った、とのこと。意識あるんだからその場でひとこと言ってくれればいいのに(ふつう帝王切開と筋腫切除を一緒にやることはないそうです)。
以上、半身麻酔と全身麻酔の違いでした。余談ですが、胎盤見たかったな。

帝王切開について追記。
よく帝王切開は麻酔が切れたあとが痛くて大変…といいますが、大丈夫。赤子の世話の方がたいへんすぎて痛がってる余裕ないからw
また、同じような「子宮を切る」手術を2回受けていますが、帝王切開の方が明らかに回復が早かったです。ただし…手術から5年たった今も、生理中はくしゃみをすると一瞬痛い。

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