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安易にヘルパーに頼らない生活を

こんにちは。
介護ブログを書いているさえともです。

今回はヘルパー(訪問介護)の利用について、現状をお伝えしたいと思います。

少子高齢化で働き手が少なくなっていることは皆さんご存知だと思います。

少なくとも今後20年は労働人口は減り続けると言われています。

介護の仕事に携わる人々も同じように減ってきています。

特に訪問介護で働くヘルパーの人手不足は深刻です。

私が地域包括支援センターで働いていた時も、ヘルパーを探すのは至難の業でした。

特に介護度の低い、要支援1、2の方は買い物や家事支援がメインとなることが多く、要支援というだけで断られることも。

私が包括支援センターで働いたのは比較的最近なので、昔の介護業界がどうだったかは詳しく分かりませんが、本当にヘルパー支援が必要なのかと疑問に思うケースもあります。

例えば掃除。
最近は家電製品も進化して予定、自動掃除機や食洗機などは共働きの私たちも日々お世話になっています。

腰や膝の痛みで屈むことができないから、トイレやお風呂掃除をお願いしたいというケースは実際よくあります。

そういう訴えを聞くと、つい「かわいそう。すぐにヘルパーさんを探してあげなくちゃ」と思う優しいケアマネさんは多いと思います。

でも、ちょっと待って。

本当に掃除ができないんでしょうか?
柄の長いモップを使ったら床拭きできませんか?

元気なうちは床に膝をついて水拭きしていたかもしれませんが、高齢になれば身体の状態に応じて掃除方法も工夫が必要になります。

「掃除機が重くてかけられない」なら、軽量の掃除機や自動掃除機はどうでしょう。

お金の問題も出てくるとは思いますが、今の家に少なくともあと数年住み続ける予定なら、購入してもいいのではないでしょうか。

そもそもヘルパーは日常の家事支援しかできませんから、電球の取り替えや大掃除などは含まれません。

また高齢になっても、ヘルパーを利用せずに工夫して家事をしておられる方も。、

特に90歳代の女性は元気です。
何でも人に頼らずにやってきた世代だからかもしれません様々な工夫をして過ごされています。

反対に70歳から80歳代前半の方は、すぐに介護サービスに頼ろうとする傾向があるように思います(個人的な意見ですが)。

買い物についても、重い物が運べないなら自宅まで配送してくれるサービスもありますし、自宅から注文して届けてくれる宅配サービスもあります。

確かにお金がかかったり、満足できる品物が届かない事もあるかも知れません。

でも高齢になって、何もかもこれまで通りに自分の思うような生活を続けることは難しいと言うことをまずは理解することが必要だと思います。

老いは多少の差はあれ、誰にでもやってきます。

老いを受け入れることは簡単ではないかもしれません。

それでも頑張って自分で工夫して生活することが、いつまでも元気で過ごす秘訣でもあるのです。

これからの日本は介護費用の増大から、ますます介護保険によるサービスを受けることが難しくなってくるでしょう。

安易にヘルパーを利用すれば、介護度の重い方へのサービスも届かなくなってしまうかもしれません。

すぐに介護サービスに頼らずに、まずはインフォーマルサービスなどを活用して、いつまでも元気に過ごしていただきたいと思います。






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