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[Chicago booth MBA] 面接対策で僕が詐欺にあった話

僕は迷走していた

Chicago Boothからインタビューのインビテーションが来た瞬間は飛び上がったが、その後数日間、僕は相当に迷走した。インタビュー対策をどうすればいいのか、自分で調べるものの「本当にこれでいいのか?」という疑念を払しょくできず、準備が進んでいる手応えが無かったからだ。何せ答えが無い。そして、たまたまVinceという人のYoutubeチャンネルを見てもう正直愕然とした。

え、インタビューってこのレベル感?全然無理。笑

もちろん今まで転職もしたことあれば、面接官もやったこともあるので、インタビューというか面接には結構自信があった。でも、英語でこのレベル感の回答を求められるとなると2週間じゃ難しいなと思った。

でも、素直に考えれば、転職時ですら手ぶらで面接に行く奴なんていない。まずは履歴書を書き、エージェントと内容を詰めて、志望理由やら自分の強みやら弱みやら失敗談などをふんだんに考えなければいけない。それだけでも結構もりだくさんだが、それにとどまらず、洗い出したアウトプットを「口語」で伝えるための練習を、エージェントと最低2~3回しなければいけないし、何より大事なのは、第一志望にピークがくるように「①練習企業(申し訳ない)→②第三志望群→③第二志望群→④第一志望群」というふうにステップアップしていくだろう。

日本語でもこうだ。それが英語になっただけである。そう思い改めてこのYoutubeの動画を見たら、

まぁ…そりゃそうだよな

と思い、気持ちを取り直した。圧倒的に自分の時間が足りてなかっただけだ。そう、僕には2週間しか猶予がなかった。大ピンチだった。一人じゃ無理、情報収集をして数日たったが、遅ればせながらそう悟った。何でも自分で突破しようとする僕の弊害である。

大外れ

そこから僕の面接対策カウンセラー探しが始まり、最終的には最高のカウンセラーに出会うことができたのだが、実はそれに至るまでに、とんでもない大外れを引いてしまっていたのだ。(今となっては、大外れすぎてMatthewにお願いすることになったので、この業者を掴んでしまったことが良くも悪くもターニングポイントであったのは間違いない)

そのエージェントはMBA界隈の人は一度は聞いたことであろう、あの赤いロゴの会社である。(どうでもいいけど、この会社の名前を聞くたびにThe Walking Deadに出てくる、はげのオバちゃんを思い出す)

僕の場合は、Chicago Booth 一本だったから、広範囲で抽象的でフワッとした面接対策をしたいわけじゃなかった。とにかくChicago Booth の面接の情報だけを知りたかったし、Chicago Booth に特化した対策をしたかった。(今となっては、そんなものがほぼ無いことを理解している)

もともと怪しさ満点であることは折り紙つきだった。ネットを叩けば一瞬でわかる。ただ、どうしても甘い蜜の匂いに寄ってしまったのである。

「そうか、Boothに毎年合格出してるのか…」
「創業者がBooth卒業生ならいけるか…」
「ダメなら別のエージェントに頼むか…」

どこか呑気な気持ちもあった。

そんなこんなでとりあえず問い合わせしたが、一向に返事が返ってこなかった。そして問い合わせから4日後、ようやく返信が返ってきた。この時点で既に貴重な時間を失ってしまったわけだが、どうしたわけか、まずはここの話を聞いてみてダメだったら別のカウンセラーにしようと思っていた。完全に判断ミスだった。

さらに目を引いたのが、「明日まで特別に10%オフにてご案内致します。」というメッセージ。おいおい、4日も待たせて。強引な営業だな…と思った。

でも、ここまで来てお金に出し惜しみはしたくなかった。それに面接対策だけであるならそこまで高額じゃない。そういう受験生心理も逆手にとっているのであろう。迷わずサポートを依頼した。何よりこの会社は毎年Chicago boothに合格を送り込んでると謳っているのだから、ノウハウもたまってるであろうと踏んでいた。

ちなみにその時僕が知りたかった情報は、

  • Chicago Booth の面接の通過率

  • Chicago Booth でよく聞かれる質問の内容とその背景

  • Chicago Booth の応募プロセスにおける面接の比重

などである。その時はとにかく自分を安心させたかった。

この辺は、熟練したエージェントなら確実に情報が貯まっていると思っていたから、最悪インタビュー対策の質(英語でのサポート)が悪くてもこれらの情報だけでも教えてもらえればいいかなと思った。

また、このThe Walking Deadのオバちゃんは、1時間スカイプでの面接対策があるとのことだったので、まずは上記の情報を教えてもらい、想定問答集を自分で準備して、それから30分×2回とかで準備できればいいかなと思っていた。

そうと決まれば早速質問。

しかし。全く音沙汰がない。

お金を振り込むまでは、女性のスタッフや事務員が連絡を取ってくれてたのに、お金を払っていざサービスを利用し始めたら完全無視なのだ。おいおい。こっちは時間が無いんだよ。

このタイミングで僕はMatthewにお願いした。

とはいえお金は払ったのである。どうにか面接対策だけでもお願いしようと思い、面接対策の日程調整をお願いした。

それから何日待っても、残念ながらThe Walking Deadのオバちゃんから返信が来ることはなかった。結果、サービス利用期間の1か月経っても、返信が返ってくることはなかった。

金を払った瞬間無視。

これほどまでにすがすがしい対応をされたのは人生初だった。まぁ控えめに言って、詐欺というやつである。

憤慨

僕のMBA受験は、最高のカウンセラーにも出会うことができて、無事Boothから合格も貰えた。最高のEndingだ。だから、僕はこのThe Walking Deadのオバちゃんのことは闇に葬り去ろうと思っていた。ネットを叩けばネガティブな評価ばかりで僕が今更そこに加担する必要もないと思ったし、何よりそこに時間をかける気もなかった。

だが実は、僕が合格通知を貰ったのとほぼ同じタイミングで、どうしても信じがたく許しがたいことがたまたま起こったのである。それはまたの機会に。

僕からのアドバイス

そんなこんながあって、僕はこの記事を書いている。もうお分かりの通り、これはアドバイスというか、MBAを志すぐらい優秀な受験生ならふつうに避けて通るであろう道だが、改めて声を大にして言わせて欲しい。

絶対に避けた方がいい。

そう、The Walking Deadに出てきたあのオバちゃんのように、巡り合ったらろくな事がない。近づかないこと。それが鉄則だ。

だいたい世の中そうである。「圧倒的」とか、「圧勝」とか、そういうチープな単語で広告を打つ会社にろくなところはない。何をもって圧倒的なのか、圧勝なのか、意味不明だからだ。

そもそもMBAでいえば、合格すること自体が「勝利」なんだから、その勝利が圧勝かどうかに意味はない。例えるなら、甲子園で圧勝することを目標にする高校球児なんて全国に一人もいない。甲子園に出ること・勝つこと・優勝することに意味があるんだから。

僕もこの記事を見ているMBA受験生と同じように、そう思っていた。誰がこんなサービス使うんだよって。でも僕は、まんまとそれにひっかかってしまい、結果、そのまんまであった。笑

良い社会勉強になったなぁ。

一人でも多くのMBA受験生が、僕と同じ経験をして貴重な時間を無駄にしないように。そして、一人でも多くの人にMatthewのようなナイスガイなプロフェッショナルに出会って、最高の結果を勝ち得てほしい。

切実に、この思い・経験が誰かの役に立つことを願ってます。

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