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[Chicago Booth MBA] インタビュー対策という答えの無いゲームにMatthewという選択肢を 前編

2022年10月某日、僕は焦った。Chicago boothのApplicationを開始して、書類を提出した後わずか1~2日で面接のInvitationが来た。早すぎるだろ。

やばい。1ミリもインタビュー対策してへんやんか。

必死で言い訳を作り、可能な限り後ろ延ばしにした。そして与えられた期日は2週間。そう、2週間で面接対策をしなければならなくなった。

その瞬間からネットでインタビュー対策をあさりつくした。よくある質問集を拾っては日本語で回答を考えたりして、いたずらに2~3日が過ぎたものの、果たして自分の準備が十分なのかも分からない。

そんな時に複数の体験談から「Matthew」というカウンセラーがどうやら凄腕らしいという情報に辿り着いた。しかも値段がかなりリーズナブルで、時間調整もフレキシブルとのこと。

さっそく「Matthew MBA カウンセラー」とググった。そして、恐らくこれだろうなというサイトが出てきた瞬間、僕はそっとその開いたタブを [Ctrl + W] で閉じてしまった。

そう、完全にうさんくさいのである。

日本人好みじゃない緑色(BCGも同じ色だが)を一目見た瞬間、かれこれ20年ぐらい前に中学1年生で初めてオーラルの授業で英語に触れた時、「へーネイティブのアメリカ人ってこういう色使うんだなー」という衝撃を思い出した。

そしてこのご時世、考えられないようなUIなのだ。信じられないほど何のイラストやイメージもない文字の羅列。正直、ビジネスセンスがなさすぎて「この人仕事できないでしょ」っていう気持ちになって依頼するか相当悩んだ。少なくとも、僕はそう思った。

一方で、これは何かのスクリーニングなのか?という疑念も湧いてきた。ア〇ファとかいう完全に詐欺エージェントと違って(これも違う記事で書きたいが、このエージェントに5万円をぼったくられた。完全に詐欺業者なのでご注意)、問い合わせのハードルを高くすることで、熱量のある生徒だけを呼び込もうとしているのか?という見え方もある。

そしてダサすぎるWebサイトも、見方を変えると、「クライアントファースト」すぎて、集客にはお金を掛けない主義なのか?という風にも見えてきた。

ただしだ。
問い合わせ先が完全に怪しすぎる。

テキストで怪しすぎるアドレスにe-mailしてくれって書いてあるけど、この手のメッセージをWeb上で見て問い合わせすることなんて、記憶の限りここ5年ぐらいほとんどない。せめて問い合わせフォームぐらい作ってくれ。手を抜きすぎだ。

とりあえず、疑心暗鬼100%で自分のステータス(志望校、CV、Essay、インタビューに呼ばれたことなど)を共有しながらインタビュー対策の依頼を問い合わせた。

その返信がこれだった。

このメールを見た瞬間そっとGmailを閉じた。
情報量が多すぎて意味不明なのだ。

プランやら規約やら口座情報やら、とにかく自分の言いたいことを全て、一つのメールに突っ込んで来たのである。この時までは、本当に怪しいと思っていた

でも、ウェブ上で規約にチェックボタンがあると1文字も見ないが、こうして文字となって、必死にサービスを利用したい人間に充てられたメッセージという名の規約であれば、1文字たりとも逃すまいと、必死の形相で読み込んだ。

彼のこの導線は「自分のサービスを求める人には最高のクオリティを提供する」という意思が垣間見れた。本当にリアリティースウィッチが入りまくりなのだ。勉強になる。(実際、どういうつもりでこれらの設計をしているのかは謎)

そしてあっという間に僕はMatthewと連絡を取り合い、ここからわずか1週間だけど、本当に濃かったMatthewとの二人三脚が始まったのだった。

続く。

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