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人魚姫 Mr.Suit Eddition 文字起こし

 原話:アンデルセン。語り手:Mr.Suit。イメージ写真撮影地:日本、文字起こし:SaemiSacrafrasca 
Caution! ()内の言葉は、スーツ氏の感想だと思われます。

Sunset @Pacific Ocean



人魚姫ってのは、あの、ま、人魚姫が海の中に、人魚がいたんですけれど、えー、その国の王子様がザブンと、こう海の中に落ちてきた。「まずい、このままでは、どうもこの人は、海の中では生きられない人のようだから、助けてあげないといけない。」人魚さんがですね、(まぁ、なぜか人魚というのは大抵女だという風にもう最初からイメージがついているんですけれど、)

それで、王子様が落ちてきたのを助けてあげて、そして陸地に引き上げてあげました。で、そのあと、「でも、これはどうしたらいいのかなぁ。」と思っていたらば、まーとりあえず、(えぁ~ちがう。ちがうちがう。まずね、あれだ。)息が出来ないと困るから、まず一晩中海の上にあげといてあげたんですね。でも復活しないから、陸地に上げたら復活するだろうかと思って、置いといてみたところ、見事に復活しました。

「ま、でも、人魚の私が出来ることよりも。」ということで、置いといたのが、ちょうど修道女さんが来まして、その修道女さんが王子様を助けてあげたわけです。
で、王子様は、ずっと意識を失っていたので、人魚姫がそんな風に色々と助けてあげていたことは知らなかったわけなんですけど、
んで、まぁ、人魚は「修道女がもう助けてあげたから、だいじょぶだぁ。」と思って、とりあえず海の中へ帰って行ったわけですけど、そのあとで、人間と触れ合ったことによって、人間に随分と興味が湧いてきまして、(あの、人間に会ったらどうなるんですかね。人間ていうのは、たかだか100年も生きられないわけだけども、人魚ってのは、なんか500年くらい生きるらしいんですけどね。)

「長命の人魚と違って、人間は長くは生きられないんだけど、でもその代わり、死んでも天国という所に行くことになってんですよ。」みたいなことを聞きまして、「あー、そうなんだ。じゃぁ、ちょっと人間、興味あるなぁ。ねぇ、あの、おばさん!人間になるには、どうしたらいいんですか?」「人間になるには、人間の人にですね、愛されて、その人に娶ってもらって、奥さんにしてもらえばいいんですよ。」という風に話を聞きましたので、「あーそうですか。じゃぁ、なりたいなぁ。」「じゃぁ、あのでも、あんた人魚の恰好してるから、それじゃぁ、ドン引きされちゃって、多分、無理だと思いますよぉ。」と言われて、「じゃぁ、そうか。じゃぁ、わかりました。じゃぁですね、あのぉ、私のこの人魚の、この魚のヒレを、これを足に変えてくれませんか?」と言ったら、(これ有名な奴ですけれど。)「その代わり、あなたは声を失うことになりますが、よろしいですか?」と、魔女みたいなおばさんに言われたわけです。「はい。それでも私、構いません。」

で、しかも、そのもらった足というのはですね、そのあとで自分であの歩くと、歩くたんびに、足がこう、ぐさっ。ぐさっ。ぐさっ。ぐさっ。と、こうナイフでですね、突き刺されるような痛みを感じるような足ですけれど、それでもいいですか?」「はい。それでも構いません。」「しかも、えー、王子様がですね、あなたの王子様が、あんたのことを、あのーまぁ、娶ってくれなかったら、もうその時点で、王子様をモノに出来なかったら、あんたは水の泡となって消えることになりますけど、いいですか?」(なかなか条件が悪い気がしますけれど。)「はい。それでも構いません。」ということで、それでですね、ついに歩けば足をグサグサ刺され、話すことも出来ずに、王子様を彼氏に出来なければ、一発で終了。となる人間の完成。というわけです。(大変かわいそうなことですよね。)で、最終的にどうなったかと言うと、でも結局話せないから、もう全然通じなくてですね。(間、一気に端折りますけれど。)その修道女さんが、そのあとで王子様と結婚することになって、人魚姫は失恋し、えー、そのまま「さよなら~。」ということになってしまう。

(そういう残念な話なんですね。えーなんで、こんな残念な話がね、あの有名な童話として語り継がれているのかも、ハッキリ言ってよくわかんない。もうちょっと良い話を語り継いでやればいいのにと思うんですけどね。)

世界三大がっかり観光地「人魚姫にがっかりしに行きました」

現場でのリポートもツボった。

人魚姫に関しては、もはや、期待の余地もないんすよね。どう写真撮っても、これが「おお、素晴らしい!有名!」ならないですから。がっかり観光地として名高くて、みんながっかりしにここへ来て、そしてがっかりして、満足して帰って行く。コペンハーゲンでがっかりすることが出来て良かった。幸せな重要な瞬間です。

あぁ、飛行艇だな。あれも飛んでくんだ。こっから。あぁ、あれ多分この辺で持ってる人なんでしょうからね。あそこに乗ってる人、「うわぁ、今日もあんなもん見に来てる変な奴が居るよ。いっぱい居るよ。あんな人魚姫の像見て、なんか面白いのかねぇ。」みたいな、きっとそういうこと思いながら今飛び立つ瞬間でしょう。みんなそう思ってるんじゃないですかデンマークの人は。正直あの観光船を運行してる人も「何が楽しいんだ?こいつらは。」と思って来てるような気がするんですけど。

この人魚姫の像は、なんかちょっと違う気がするんですよね。普通、人魚ってのは、これ、これ足でしょ?ここら辺からヒレんなってますけど、ほぼこれ、人間じゃないですか?これだったら、別に足もらわなくても、頑張ればギリギリ、イケた可能性ありますよね?これだったら、てか、こんなんで海ん中泳げないですよね?あー、あれじゃ無理でしょう。ほぼ人間なんだから。人間にちょっと、あんなビロビロ付けたからって、泳げるようになります?これ、人魚じゃなくてパチ物ですよね?あの、こう髪の毛を三つ編みにしてるみたいですけど。いやぁ、ちょっとこれは。。。

みんな写真撮って「おぉ!」とか言ってるけど、どう思ってんですかね?ほんと、撮ってる人。周りの人にも聞いてみたいけどな。実際どう思うんですか?とか。

まぁ、今回のこのね、人魚姫の事から、何か一つ学びとろうと無理矢理するならば、やっぱり有名であるというのは、それだけ知名度というのは強いってことなんですね。その物自体の魅力よりも知名度の方がはるかに一般の人にとっては重要であるそうです。だから、有名な何かを見たいとか、あの人は有名だから何とかであるとか、そういう風に今後は活かせるんじゃないかなと思います。

その他も名言続出。神と呼ばれる意味がわかる。


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