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会社をつくりました。

初めまして。ワカルク代表の石川です。

本日、2020年9月23日に株式会社ワカルクを設立しました。「働くことに夢中になれる環境をつくる。」をミッションに、オンラインのオフィスワーク代行業をメイン事業とし、世の中に新しい価値を生み出そうとチャレンジしている組織や人を応援していきます。

私の自己紹介を含め、なぜこのタイミングで会社を始めようと思ったのか、今日はそのことを書き留めておきたいと思います。

原点は母の背中

私が就職活動をした当時は、まだ今ほど女性が出産・育児をしながら働く環境が整っておらず、多くの女性が結婚・出産を期に退職をしてしまい、再就職も難しいと言われていた時代でした。

私は文句一つ言わず、働きながら3人の子どもを育ててきた母の背中をみてきたので、自分も働き続けることは当然だと思っていましたし、何が両立を難しくしているのか、その理由を知りたかったし、何か問題があるなら解決したいと思って、「働くということ」「人と組織の関係性」をテーマに仕事にすることに決めました。

寝る間も惜しんで働いた20代

新卒で人材総合サービス企業に入社し、リクナビなどのリクルートの求人広告の営業をしました。本当にお客様に恵まれ、ただひたすらにお客様の期待に応えたい、という一心で、(今だと怒られると思いますが・・・)始発から終電まで、本当に寝る間も惜しんで働きました。あたり前のレベルが高い環境で仕事の基礎を身につけられたことは、今でも本当に宝だなと思っています。

ある1本の記事との出会い

第一子の産育休を経て職場に戻って3か月たったある日、ある1本の記事と出会いました。NPO法人ArrowArrowの代表、堀江さんの記事です。

中小企業向けに産育休制度の導入支援をしている団体なのですが、私自身、部署内で初めての産育休復帰者だったため、これからどう自分のキャリアを創っていこうかと考えていたところ、「無いなら、創ればいい」と言い切っている彼女の記事を見て、「私と同じことを言っている人がいる」ととても共感をし、その場で「会いたいです」とメールを送っていました。

堀江さんと会って衝撃的だったのは、給与とか、福利厚生とか、そういう金銭的対価のために事業をやっているのではなく、実現したい世界があるから事業をやっていると言っていたこと。

今まで、2000人を超える大手からベンチャー企業にいたるまで、各社のエース級社員の方々へ「仕事のやりがい」をインタビューしてきましたが、地位や報酬、仕事の大きさや難易度ではなく、純粋に「まだない価値、実現したい世界を創り出すことへの面白さ」を語る2つ年下の女性起業家の目の輝きは、今までの私の仕事というものの捉え方を覆す出会いでした。

自分の限界を決めようとしていた私

堀江さんの話にワクワクする自分がいる一方で、
・独身時代と比べて働く時間が半分以下になったから、今までと同じようには働けないし、
・当然同じような成果も出せないし、
・子どもも小さいから無理はしない方がいい、
と、無意識に自分で自分の限界を決めようとしている自分にも気づきました。

働き続けると決めた以上、
・私はどんな価値を社会に提供していきたいのか?
・そのためにどう自分の限られた人生の時間を使っていくのか?
自問自答した結果、より深く人と組織の課題に入り込んで課題解決ができる仕事をしようと、当時、4名の男性ばかりの採用コンサルティング会社ジャンプに、1歳になりたての子どもを抱え、第一号の女性社員として転職をしました。

たった4名のベンチャーへ

当時のジャンプは、面白いぐらいにないないづくし。出社義務も休日申請もなし、当然産育休制度もありません。

役員も社員も業務委託も全員がフラットで会社の全ての情報にアクセスができ、平等に意見が言える環境で、私の入社の決め手になったのも、「仕事のできるできないは、男も女も、時短だろうと時短でなかろうと、関係ない。」という社長の増渕さんの言葉でした。

全員が自律していてお客様の期待を超え続ける、時間に自由がききながらも、プロとしての高いレベルで仕事ができたのは非常に刺激的でした。

また、入社当時、設立4年目の4名の男性しかいなかった名もなきベンチャー企業が、5周年、10周年と歴史を重ね、仲間も10名、15名と増えていき、大手企業との取引も増えていく過程を創業メンバーに近い位置で見てこれたのも、ものすごい財産となりました。

働くを起点に

ワカルクのビジョンにも掲げましたが、「働く、暮らす、学ぶ、遊ぶをもっと自由にデザインできる社会。」が私の目指したい世界です。ジャンプという理解ある会社のおかげで、「私個人の働く」はある程度自由にデザインできるようになりました。

私自身、「個人の働く」だけでなく、家族の暮らしや、子どもの学び、遊びの時間など、複数の人生の要素すべてを諦めずに味わいつくしたいし、そうできる人を増やしたい、そのためのインフラ創りは、私1人だけだと成し遂げられないから、もっと多くの人と一緒にそのインフラ創りをしていきたい、それがワカルクをつくった理由です。

「働く」を起点にしたのは、やっぱり私は働くことが好きで、働くことで人は磨かれると思っているからです。まずは、お客様向けには、オフィスワーク代行業を通じてより創造的な仕事に注力できる組織や人を増やすお手伝いを、そしてワカルク自身も実験室となり、新しい仕事のあり方を創出していきます。

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