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「白黒という無為 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤135章

コロナ禍の中で、私たちは自衛警察、もしくは自称警察という存在を知った。我知り顔に他人を糾弾する行動だ。善悪の判断など、普通の人は出来ない。出来ないからこそ、法が存在する。その法でされ、時代と共に変化する流動的なものだ。70数年前の敗戦ですら、負けた理由は愚かな陸軍のせいと糾弾するが、それとてマスコミが煽った、あるいは煽らざるを得ない国情、そして世論だったはず。その意味で、今や敵か味方か、あるいは、善か悪かの二項対決、あるいは白黒判定は実に大きなムーブメントを引き起こす。特に犯罪はその極め付きな材料。昨今は被害者のマスコミ取材などによる二次被害が盛んに報道されるが、加害者の家族にとっても、二次被害が起こっている。「家族が誰かを殺しても」:阿部恭子氏を読んでいる。

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