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「エコノミックヒットマンの自負 03」毎日ショートエッセー:古い羅針盤136章

前ブログで語ったように、中国の台頭の影には、先進国の支援が在った。米国然り、我が国然りだ。後者の場合は戦争加害者としての、負い目も在った。だから、経済復興でその償いを果そうとしたとも。そして、両社の思惑通りに、中国は大国へと確実にそのステップを踏んでいった。故に、今や、GNPは日本を遥かに抜き、あわや、米国を抜くのではという所まで成長した。しかし、現時点では明らかな減速状態にある。そのドライビングフォースであった不動産投資(国民に国家の土地を賃貸させ、それで得た資金を国家企業や事業に回すという、実に共産主義国家としては、賢明な経済循環を形成)が破綻状態であるからだ。更には、GAFAMに追い付かんばかりの国内IT企業の自由な企業活動を制限した結果、もう一つの柱であった海外からの投資流入の減少にある。だから、この本文で語るような中国流のエコノミックヒットマンが、成功する未来は描きにくくなっているのは事実だ。「エコノミック・ヒットマンの世界侵略 米中の覇権が交錯するグローバル経済のダークサイド」:ジョン・パーキンス、 権田敦司訳を引き続いて、読んでいる。

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