詩 『私の中のラグナロク』 (20代後半の作品)
作:悠冴紀
貴女は私のすべてだった
過去の私にとってのすべて
家族愛を得なかった私の 家族代理
導く者を得なかった私の 教育者代理
欠落の多い私の半身を担う 自己代理
すべてを共有できた 絶対の親友
貴女一人いれば
他には誰も要らなかった
貴女に愛される人間を目指し
生まれ変わることで
自分を愛せるようになった
貴女に認められる作品創りを目指し
文字を綴ることで
文筆家になれた
疎まれ 誹られ 虐げられて
自分を無能と思い込んでいた私の中に
創作家としてのもう一つ