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作:悠冴紀 似た者同士の歴史がまた一つ 命の幕を下ろした 君は私の一部だった 私は君の一部だった なぜだか私には 君が安らかに微笑んでいた気がする 私の欠片を 持っていくといい 月夜に聴き入ったあの夜想曲と共に なぜだか私は 違和感を覚えない 緑の眼光が解けたその瞳は 悟り尽くしてゼロになって 死よりも先に 自然に還っていた なぜだか私には 穏やかに微笑む最期の姿が見えた気がする 出会いは ある雨の日だった 白い兄弟の中に たった一匹 黒い色をした はみ出し者
作:悠冴紀 シーザー 象牙色の尾で光を集め 野を吹き巡る風となり 君はどこへ向かうのか 空に近い あの山の頂へ 町を見渡す あの丘の上へ 二人で通った あの秘密の場所へ どこへ行こうと 私には分かる 君の行く先々に プラチナの陽溜まり シーザー 強く 眩しく 勇ましく 囲いの檻に収まりきらない 君は太陽の子 プラチナの光に包まれて 野を駆け巡る君は疾風 どこへ行こうと 私には分かる プラチナの光を 追いかけよう 君はいつでも光の中 私達の旅に終わりはな