パズル通信ニコリという雑誌の紹介

はじめに

趣味を聞かれてパズルと答えると、大体次にはどんなパズルが好きなのかと聞かれます。私はニコリという出版社で出しているパズルが好きなのですが、言葉だけでニコリのパズルを説明するのが難しく悩ましい問題となっています。数独やクロスワードみたいに紙で解くタイプのオリジナルパズルと言えばいい気もするのですが、これだけでは十分な魅力が伝わりません。

ニコリでは年に4回「パズル通信ニコリ」というパズル総合誌を発行しています。ニコリのパズルがどんなものなのか、自分に楽しめるものなのかはこれを一度読んでいただければ分かると個人的には思っています。それほどこの本はパズルに関する様々な情報が詰まっているのですが、残念なことにある程度大きな書店でないとニコリの本は置いていません。現在はネットの通販を利用すれば簡単に購入することができますが、購入前に本の詳しい内容は知っておきたいところでしょう。この記事では、ニコリを知らない人やパズルをあまり解かない人にも本の魅力が伝わるよう紹介をしていきたいと思います。

なお、この記事は #ペンパ入門記事爆  という企画に便乗したものとなっております。noteには #人生を変えた一冊  というタグもあるようですが、この本は私がパズルに出会ったきっかけであり約20年に渡るパズル趣味の始まりとなっているということで間違いなく私の人生を変えています。このタグもつけておきましょうか。

オリジナルパズル

ニコリの本に掲載されているパズルはほとんどの問題が読者による投稿作品になります。オリジナルパズルを投稿するコーナーがあり、そこで人気の出たパズルがレギュラー化していくパターンが多いです。

具体的にどんなパズルなのかを文章だけで説明するのは難しいのですが、ニコリの公式サイト(ニコリで検索するとトップの方に出てくるはず)に主なパズルの種類と例題が載っているので興味があれば見て下さい。

Twitterをやっている方であれば、#ペンシルパズルデビュー週間 というタグで調べていただくのがおすすめです。こちらの企画ではニコリ系のパズルを中心に初心者にも易しいパズルがたくさんweb上で解けるよう公開されています。これで一つでも楽しそうと思ったパズルがあればあなたは素質があります。是非本誌を買いましょう!

パズル通信ニコリに載っているパズルの難易度ですが、レギュラー枠のパズルは初心者でも解けるような簡単なものが1問は載っているので、難しすぎてできないということはないと思います。もちろん難しい問題もあるので慣れてきた人も飽きないでしょう。

定番パズル

ニコリの本にお絵描きロジックは載っていないのですが、誰でも知っている定番パズルもいくつか掲載されています。クロスワード、ナンクロ、間違い探しなどです。

特に間違い探しは注目です!間違い探しって1問につき間違いが10個とかそんなイメージじゃないですか。ニコリは違います。1問につき90個も間違いがあります。私は飽きっぽいのでちゃんと数え切った試しがないのですが本当に90個間違いがあります。この文章でワクワクしてきたあなた、多分素質があります。1度は買って損はありません。

読者参加型企画

パズル通信ニコリにはパズル以外のコーナーがたくさんあります。毎回何かしらの読者参加型企画があるのですが、巻末のハガキを使えば誰でも参加可能です。どんな企画があるのかというと…

「ポチポチコンテスト」

通称ポチコン。毎回続いている看板コーナーです。編集部が出したお題(無作為に25個くらいの点が打たれたスペース)の点を繋いで絵を完成させます。他のコーナーもそうなんですが、優秀作品を作った人はメッセージボードや巾着などニコリのオリジナルグッズがもらえます。

「十七文字さんこんにちは」

こちらも看板コーナー。既存の俳句がお題として与えられ、その17文字を入れ替えて別の文章を作ります。本当に無作為な17文字を入れ替えて面白い文章ができるのか気になるところですが、実際掲載された作品を見ると面白いです。

「平均大賞」

たまに行われている企画。「あなたの家にボールペンは何本ありますか?」みたいな質問がいくつか出されるので回答します。参加者のデータを集計して一番平均値に近かった人が勝利。ポチコンや十七文字は創作センスがなくて参加しづらい…と思ってる人もこれなら運だけで勝てる可能性があります。似たような企画として、少数派が勝者になるものや逆に多数派が勝者になる企画が開かれることも。

「ニコリダービー」

こちらも不定期開催。簡単に言うと、指定された範囲の中から好きな数値を記載し誰とも被らない一番小さい数値を書いた人が優勝する企画です。馬を出走させる設定の企画なので数値と一緒に馬名も書いて下さい。


他にも単発企画で個性的なコンテストが多数開催されています。新聞の切り抜きを提出して書かれている数値の大きさを競ったり、2枚の無関係な写真(それぞれA、B )がお題として与えられAからBの間に何が起こったか考えて面白い人が勝ちとか。ある程度創作能力や根気がないと参加しづらい企画もあるのですが、適当に単語を書くだけで参加できるような軽いものもあるので興味が出たらぜひ本誌を買いましょう。動物の名前を書いてその動物の文字数と書いてきた人数が同じなら勝ち、みたいなのもありますし。

ちなみに懸賞パズルもありますが、他の雑誌ほど問題数は多くありません。商品も一万円が最高商品であとはオリジナルグッズなので懸賞目当てにパズルを解くタイプの雑誌ではないと思います。でも個人的感覚だと結構当選率高いです。まだ一万円を当てたことはないですが、風呂敷やポストカードなどを当てたことはあります。

読み物

パズル通信ニコリは読み物コーナーも充実しています。一部を紹介すると…

「何でもスコープ」

毎回様々なテーマについてニコリのオリジナルキャラクター達が漫画形式で語り合っています。最新号のテーマは「伝説の生物由来の動物名」でした。

「おすすめゲームズ」

トランプゲームやアナログゲームを紹介するコーナーです。2ページの枠にゲームのルールや遊んだ感想がうまくまとめられています。何年か前に「パンデミック」が紹介されていたのですが一緒に遊ぶ相手もいないのに面白そうで買ってしまいました。最近はボードゲームの話題をテレビなどでも目にする機会が増えてきて、時代が追いついてきた感がありますね。

「ニコリ・トピックス」

パズルに関係してそうな本やメカニカルパズルが紹介されています。いわゆる知恵の輪みたいなあれですね。このコーナーで紹介されてたものだと、アンビグラム(上下逆さにしても読める文字)の作り方を書いた本を買ったことがあります。

「ゴメン・ペコン・コーナー」

前号の誤植やミスを謝るコーナー。読者の指摘で発覚した案件が大半なのである意味読者参加型コーナーですね。鋭い指摘をした人には商品が。実はそこまで深く本誌を読み込んでいないので私はペコンを見つけることができません。みんなよく気づくな。

誰でも作家になれる

先程も書きましたが、ニコリの本に掲載されるパズルのほとんどは読者の投稿作品です。この記事を読んでいるあなたもパズルを投稿すれば掲載される可能性があるということです。別の記事に書くつもりでいるのですが、個人的にパズル制作はそこまでハードルが高くないと思っています。パズル制作自体、パズルを解く楽しさを知らないとピンとこないと思うのでこれからパズルを始めるという人はまだ気にしなくていいです。でも、自分の作品が次回掲載されてるかもというワクワクを感じながら過ごすのは楽しいですよ。

最後に

ここまで文章だけで色々説明しましたが、結局のところ「百聞は一見にしかず」です。ニコリの面白さは実際に手に取ってみないと分かりません。でも、パズル通信ニコリの値段は1000円(+消費税)です。年4回の発行ですが、一冊で3ヶ月たっぷり楽しめる内容となっています。3ヶ月で1000円、趣味としてはかなりコスパが高いと思いませんか。騙されたと思って試しに買ってみる価値は十分にあります。

今までの書き方だと、読者参加っぽい部分をクローズアップした感じになってしまいましたが、別に企画に参加したりパズルを投稿する必要もありません。むしろ毎回ニコリにハガキを出して企画に参加してる人は少数派だと思います。おたよりコーナーを見ると、数十年ニコリを読んでて初めておたよりを出しましたなんて人もいます。ニコリはパズルを解いたり読み物を読むだけで十分楽しいのです。

この記事で一人でも読者が増えてパズルに興味を持ってくれる人がいれば嬉しいです。ここまで読んでくれてありがとうございました。

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