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こころにおきたいことばたち_9


今回はテレビドラマ「不適切にもほどがある!」のセリフを取り上げてみます。

「飯食うシーンとか、乱闘シーンとか、歌ったり踊ったりするのと変わんないんだよ。何で濡れ場だけ特別なんだよ」

ドラマ 阿部サダヲ主演🩴「不適切にもほどがある!」
第4話 主人公のセリフ


このドラマが始まると知り、毎週録画しようと思いながらも、すっかり忘れておりました。
もう第4話まできてたんですね。
昨日の昼からまた風邪をひいてしまい、ようやく昼ごはんを食べながら、TVerで第1話と第4話を観ました。昭和の体育教師の主人公が令和の時代にタイムスリップし、いろんな騒動をおこすドラマのようです。




お茶の間で大人のシーンに咳払いしてた親

このドラマの脚本家、宮藤官九郎さんと私は同じ歳。
昭和のお茶の間でテレビを囲んで家族の団欒があった世代。大人のテレビを家族で見ながら、エッチなシーンが出てくると気まずい雰囲気になったり。このドラマ第4話にカラオケシーンとか出てくるのですが、今の時代から見るとコンプラ的にアウトな曲とかテレビ番組、たくさん聴いたり観たりしていた世代からすると、確かにいろいろな方に配慮することは大切だけれども、今の時代って、おおらかさに欠けるよなーと思うことしばしばあります。もちろん、昔は見過ごされていたことが、今見直されて、考えを改めた方がいいこと沢山あります。その流れで、世の中良い方向に向かっているということも多いです。が、多様性を重んじるばかりに、全然多様じゃないなぁ、と思ってしまうことも、正直多々ありです。

このドラマでも、

今、赤組、白組っていうのも、ジェンダーレスの時代からすると、その中に入っていない人たちに配慮すれば、(この考え方は) なしなんですよー。

↑ドラマのセリフ(正確じゃなくってごめんなさい)

ここまでくると、めんどくさいです。多分ね、きちんとジェンダーレスの考えをしっかりとわかっている人からすれば、そんなことはどちらでもいいんですよ。きっとね。いろんな方への配慮が、逆に窮屈な考え方に繋がっているとしたら、本末転倒です。



人間の営みの延長上

濡れ場…、もちろん小さい子どもが見ることを考えたら、あまり不適切なシーンをテレビで放映するのはいけないのかもしれませんが、濡れ場とか、エロとか、はじめはそんなきっかけから、性が芽生え、やがてだんだん愛を知り、生命が生まれ、私たちはこうやって生きているんだよ、と思ってしまうんですが、この考え方って、不適切で、極論でしょうか。ご飯食べたり、毎日寝たり起きたりの人間の営みの一つだと思うんですが、これって過激な考え方でしょうか。子供が「大人ってこんなことするんだな」って、大人の薄暗い部分を見てしまったということが、昔のテレビ団欒にはありました。

もちろん、自分の子供にそんな場面は見せないけれど、自然に大人の薄暗さを感じることができることって、少なくなった気がします。

世の中、明るくって、おしゃれで、かっこいいものばかり溢れると、それはそれでもちろん良いのですが、そればっかりじゃないんだよなー、そんな綺麗な面ばかりじゃないのになー、と捻くれ者の私は思ってしまうのです。
かと思えば、SNSなどで、陰でびっくりするような嫌なこと、怖いこと、言ったり書いてたりするんですよね。私からすると、よくわかんない世の中です。



自然な思いやり

このドラマの主人公のセリフに、

誰かを自分の娘と思えばいいんじゃないかな

↑ドラマのセリフ(正確に聞き取れずすみません)

自分の娘とまでは思わなくても、人が人を優しく思いやる自然な気持ち。いろんな人たちへの配慮って、大げさでなくって、もっと自然な方がいいと思うのです。自然にできる大人になりたいです。



私、今までいろんな方のことばを、許諾もなく載せていますが、やっぱり勝手に載せるのってよくないのでしょうか。
このドラマの宣伝をさせてもらう事にして、今回は何卒お許しください。


私は宮藤官九郎さんの脚本家のドラマの中では「吾輩は主婦である」が大好きです。そのドラマにミュージカルの場面が出てくるのですが、今回の「不適切にもほどがある」もミュージカルシーンが出てきます。
気が軽くなる、笑えるテレビドラマって、本当に大事。
このドラマの視聴率、どうなのか私は知りませんが、たとえ視聴率が悪くても、「頑張れ」です。
私も、明日からまた平日、「仕事頑張ります」。



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