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労組満足度向上術 (15/16)職場自治活動(③継続的なフォロー体制編)

労組満足度向上術の13〜16は職場自治活動について触れていくうちの今回は三回目。③継続的なフォロー体制。

職場自治活動は前回説明しているのでここではかんたんに。従業員自身が自分たちの職場における問題や課題を議論し、解決するために行う活動のことを指します。そのファシリテーターを誰が担うかというと、組合の委員が中心になります。

ちなみに前回はこちら↓

労組満足度向上術 (13/16)職場自治活動(①委員垂直立ち上げ編)|さえ_日本のリーダーシップの総量を増やす|note

労組満足度向上術 (14/16)職場自治活動(②議論の種をまく編)|さえ_日本のリーダーシップの総量を増やす|note

組合の委員は数年に一度、場合によっては1年に一度交代することがあります。組合の委員をできるだけ多くの人に経験いただくことで、組合の意義を感じ取ってもらえることが大事なので、あまり長くお願いすることも得策ではありません。そのため、いかに効率よく理解し、行動に移してもらうかが大事になります。

研修や委員会の場で教えて、「わかりました!頑張ります!」といってそれから特にコンタクトしてこない委員は、すごいデキるか、あんまりわかっていないかのどちらかです。経験上、あんまりわかっていない人が大半です。すごいデキる人は、できる人なりにこちらに考えの確認に来ます。「このような感じで進めようと思いますがどうですか?」と。そこでまとめ方をフォローしていけます。これによっていわゆるOJTの状態になります。

この流れができることが理想です。進め方を多角的にアドバイスできますので。でも、そうした1on1にならないためにグループミーティングの形態をとることは大変重要です。委員会をそうした場にすることが有効です。1on1でなく、グループミーティングであれば他の方の学びをそのまま他の人の学びに変えることができる。他の人が応用できたりする。

委員会でざっくばらんに話せる状態を作り出すことが、書記長の役割です。しかし、往々にしてこのような場を設けたときに、進めていない人を責めるというマイナスの場にしてしまうことが大半です。この意見交換の場のファシリテーションがどれだけうまいかで、その場の活性度合いが変わってきます。そしてそれまでの信頼関係の構築状況もその場の状態を左右します。

さて、色々お話ししてきましたが、やはり委員のせいではなく、全体を取りまとめ、ファシリテートし、関係性を作る書記長の教育と実力の発揮が重要性です。自分でもnoteを書いてきて改めて感じてきました。

さて、次は最後のトピックスです。労組満足度向上術 16/16 では、職場自治を成功させるために④上司攻略法を扱っていきます。


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