【椎骨動脈解離:3】 診断と紹介状の受領
2からの続き。
最初の受診から5日ほど経ち、MR検査のため再び札幌駅のクリニックへ。
何となく痛みは続いていて、市販の鎮痛剤を飲みながらやり過ごしていました。PCで長時間作業をしたり、スマホを見るために下を向くとしんどい、という感覚もあった気がします。
MRの検査は初めて。作務衣のような検査着に着替え、アクセサリー類は全て外して受けます。ノーメイクで行きましたが、ラメ入りのメイクは落とすように言われる場合もあるようです。
検査は噂通りのやかましさです。検査技師さんが頭を固定しつつ耳を塞いでくれますが、めちゃめちゃうるさい。
閉所はあまり得意ではないのでずっと目を閉じていました。しんどい時に30分も動かずに耐えるのはちょっと大変かもしれません。
さて、検査が終わって着替え。先生の診断を受けます。
画像を何気なく見ていた先生の手がピタッと止まり、何度も拡大したり角度を変えたりして見ています。自分はそもそも初めて見る画像なので、何がおかしいのか分かりません。こちらの顔を見て、うーん、と唸る先生。
「右側椎骨動脈解離」の診断でした。
ついこつどうみゃくって何だっけ、聞いたことある気はするけど分からん、というのがこちらの感想。動脈が解離しているってなんか痛そう。
「痛みがあるとはいえ普通に話もできているし日常生活も送れている。緊急性はそれほど高いとは思わないけれど、MRAの画像では右側の椎骨動脈が解離している。
脳梗塞やくも膜下出血を引き起こす可能性がある。紹介状を用意するから、24時間対応のできる病院を早々に受診するように。」
との診断でした。
自宅から通いやすい立地の脳神経外科病院の先生宛に紹介状を作ってもらうことに。
先生に渡す紹介状とは別に、これはあなたの控えとして持っておきなさい、とA4サイズの資料をくれました。
MRAの画像を印刷したものに、ココが解離している、といった感じで印をつけたもの。万が一急変したら、救急対応の時にこれを見せなさいとのことでした。何だかおおごとになってきたのかな。
「場合によっては入院と言われるかもしれないし、もしかしたら僕が大袈裟すぎると言われるかもしれない。でも年末年始で医療体制が普段と変わる時期に入るし、そもそもここは時間外対応ができないクリニック。おどかすつもりはないけれど、油断してはいけない状況だから、絶対に専門病院を受診してね。痛みはとりあえずロキソニンで対処しましょう。」
との言葉とともに、紹介状と画像データの入った大きな封筒を受領。翌週に脳神経外科病院へかかることにしました。
クリニックを出て、同じフロア内の調剤薬局でロキソプロフェンを入手。今後別の病院へ行くならある方が便利かなと思い、お薬手帳も作ってもらうことにしました。
この時点では、椎骨動脈解離って千鳥のノブさんが休養してた病気だっけ?というくらいの知識のみ。
ずっと頭痛が続いていても、自分がそうだなんて微塵も考えていませんでした。
そして後になって思えば、初回の受診で「ストレートネックによる緊張型頭痛だね」で終わらなくてよかった。上出脳神経外科クリニックの上出先生、ありがとうございました。
病院選び、大事です。
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